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第41話 勝者が得るもの

「「勝った!!」」


賞賛する親子がいた。


「“問題児”が勝ちやがった!」


手放しで喜ぶ冒険者がいた。


「あんな子供が…?」


驚愕する魔法使いがいた。



剣を仕舞い。握り拳を振り上げ、勝利のスタンディングを取るウィル。


「ヒュー、フー、ヒュー…」


既に発作が出ている。しかし、


(まだだ)


まだ倒れることは許さない。


その小さな体で一歩、また一歩と闘技場の観客席に登っていく。目指すのは、白い少女のいるところだ。


「ヒュー、ヒュー、フー、カハッ!」


口からは血を吐き、全身に激痛が走る。しかし、歩みを止めない。


迎えにいくべきだった。エドガーの見えない鎖から解き放たれたティーゼルは、しかし、動けなかった。彼女は未だに苦しんでいた。


やがて、ティーゼルの前に現れるウィル。満身創痍、肩も腹も背も足も血が滲み、なんで動けるのか分からない。


(いえ、分かります。ウィル様の強い意志の力です。)


もうティーゼルはウィルのことならなんでも分かる。強過ぎる意志でこうやって立っているのだ。


「お前の主人のエドガーは、俺が殴り飛ばした。殴り飛ばして、しまった。俺は、お前とまだ離れたくはない。」


ティーゼルのことなど気にもせず自分の意思を言葉にする。ああ、やはり目の前少年は何も変わらない。


「私は、ウィル様といるべきじゃないです…。」


そして、ティーゼルも何も変わらない。だから、下す決断を変えられない。


「私は、ウィル様のような強い意志を持てないです。命令だからと言って、私はウィル様を鞭で撃ちましたッ!私のせいでウィル様はあんな目にあったんです!一人なら逃げることだって簡単だったでしょう?!」


冷静なつもりの思考と判断で、ティーゼルはそう下す。エドガーから受けた全ての傷は自分のせいなのだと。


「私がいたら、またウィル様を不幸にします!!」


ティーゼルは意志を持てないのだ。ウィルを苦しめる命令をウィルはティーゼルのためを思って拒まなかった。拒まなかったから、ティーゼルはウィルに鞭を撃った。撃ててしまった、のだ。


「私はッ!!」


尚も告解を続けるティーゼルに、


「うるっせぇぇぇえええええええ!!!」


初めてウィルからティーゼルに怒号が飛んだ。どこにそんな活力を残しているのか。


「へ…?」


あまりのことに瞠目するティーゼル。


「いつまで“俺”の話をしてるんだティーゼルッ!!!俺は言ったぞ、お前と離れたくないって!お前はどうなんだ?!ガフッ!お前がッ!どうしたいんだ!!」


怒り狂ったようにウィルは吠える。


「俺についてくるのかッ!1人で自由に生きたいのかッ!エドガーにまた仕えたいのかッ!目を見て!言葉にしてくれなきゃ俺は分からん!」


自分は究極、言ってくれなければ分からない、とその弱さを伝えるウィル。


「お前が自分の言葉を喋らないから、こんなメチャクチャなことをして、ここまで来たんだ!」


お前のせいでこんなことやってんだぞ、と脅しまでかける。ティーゼルは別れようと言ったのに、無茶苦茶だ。


「だから、お前が望むことを、俺に、言ぇぇぇえええ!!!!」


それでもウィルは、ティーゼルの心の声を、願いを聞きたかったのだ。


肩で息をしながら、立っているどころか、呼吸するのも辛いはずなのに、ウィルはティーゼルの目を見つめながら叫び続ける。


「どうして、」


(分からない)


「どうして私の望みなんて、」


(私はウィル様に頼られればそれで良かったのに…)


憧れに頼られるだけで嬉しかったのに。


「どうして、」


(「ティーゼルが大切だからこそだぞ!」)


答えはウィルの言葉の中に。かつて街中で追いかけっこをした後にウィルが言った言葉だ。少年は気遣いが下手くそだ。だからこそ、その言葉は咄嗟の嘘なんかじゃないって信じられた。


「私が“大切”だから、ですか…?」


ウィルの茶色い瞳を見た質問を返すティーゼル。質問を質問で返すと、相手は機嫌を悪くする。ティーゼルが普段から気を付けていることだ。しかし、そんな余裕はとても今の少女にはなかった。


「そうだ。だからお前の願いを、言え。なんだって叶えてやる。だから、言えって!」


急かすように、衝動のままに、目の前の少年は自分の言葉を伝えてくる。


かつてティーゼルの周りにはティーゼルを大切にする人がいなかった。金をかけて教育をさせた両親ですら、ティーゼルが“どうなるか”を大切にしていて、彼女が“どうしたい”かを蔑ろにしてしまった。


器用な彼女は、そういうもんだと、自分の意志を捨ててしまったのだ。


いい淀むティーゼルに今度は優しくウィルは伝える。


「お前は俺が強い意志を持ってるっていうけどな、俺は人の意志の強さに、差なんてないと思ってる。」


意志の名を関する少年はそんなことを言う。


「何を切り捨ててでも、どれだけそうしたいかという()()、それが意志の強さだと俺は思ってる。」


これだけは、誰から教わったわけでもない、少年の持論だ。


「だから、俺のことも、エドガーのことも、他のこともぜーんぶ切り捨てて、お前の願いを考えてみろよ。必ず俺が叶えてやるから。」


そんな、少年の優しさが、言葉が、行動が、真心が、長く捨てていたティーゼルの心の願い(意志)を拾い上げた。


言われた通りに、エドガーのことも、自分を売った家族のことも、惨めな自分への戒めも忘れて、ティーゼル自身の願いを探した。どうしても、目の前の少年のことだけは忘れられなかった。


そして、ティーゼルから溢れ出す、願い。


「私も、ウィル様と一緒に行きたいですッ!!!一緒に行って!一緒に生きて!同じ時間を歩みたいです!別れたく、ないですッ!!!!!!!」


そんな意志(願い)を口にしていた。


「そっか、俺と一緒で、良かった。」


それを聞いてウィルはやっと、笑った。



「ふざけるなよティーゼル、お前はウィンストン家の所有物だぞ!!」


そう言って2人の前に立ちはだかったのは、エドガー家の護衛騎士の1人、ベンだ。


主人を侮辱され、高い奴隷を持ち去られ、エドガーが自身にどんな罰を与えるか、そうでなくても本家からは首を切られるかもしれない。何をやっていたのかと。


もう少しよく考えれば、貴族同士での正式な決闘の結果を侮辱するなど許されないことだと分かりそうなものだが、強さだけでエドガーに雇われた彼は、短絡的で直情的だった。


剣を抜いて、今にも襲いかかりそうだ。


「フーッ!」


ウィルは満身創痍の体を起こして、目の前の敵を屠ろうとする。しかし、肉体もボロボロで魔力すらもう残っていない。それでもティーゼルの願いを叶えたいという意志を込めて剣を抜き、


「ウィル様、私に任せて、“頼って”頂けますか?」


その手をティーゼルが静止した。冷たい手の感触がウィルに安心感を与える。


「できるのか?ティーゼル。」


ふとウィルはその剣をティーゼルに手渡して彼女の顔を見て尋ねる。


「はい!私は、頼りがいがありますから!」


そうして振り返ったティーゼルの瞳は、蒼々と光り輝いていた。


ティーゼルは“剣の”名家の令嬢だった。勉学、作法、遊戯、どれをとっても一流にこなせた彼女は、剣の名家であるその一族で、最もその才能を発揮した。


8歳の頃、初めてただの鉄剣を持った彼女は、その使い方を正しく理解し、一振りで大木を上下に切り飛ばして見せた。


では、12歳の今は…?


「馬鹿にすんな奴隷風情が!!!」


エドガーは、少女に強さなど求めなかった。小間使い、従者としての仕事、何より歪んだ感情(ストレス)の発散、それ以上を求めることはなかった。


当然、騎士たちもティーゼルの腕前など心当たりがあるはずもなかった。しかし、


『サァァァンッ!』


ベンが上段から振り下ろした剣閃は、地に着くことなく、容易く切り払われ、上下に両断された。


「ば、馬鹿なッ!!」


エドガーにゴマをすって得た金で買った高級装備、それを容易く切り壊されたことに瞠目するベン。


「チクショウ…!ガッ!!」


風のように舞ったティーゼルに後頭部を強打され、ベンは倒れた。


「やっぱ、頼りがいがある、な。」


そう笑うウィル、ふと返すようにと師の剣に手を伸ばす。


「ありがとうございます。お返ししますね。」


大切なものなのだろう。少し手にしただけで毎日欠かさず手入れしていたことがわかる逸品だった。しかし、


「ほいよ。」


受け取ったウィルは一瞬手に持った後、すぐに渡し返してきた。


どうしたのだろう?しかし立っているのも辛そうなウィルに剣を持たせたままにもしたくなかったティーゼルが咄嗟に受け取ると。


「ッ?!これは!」


魔法装備の“鍵”は所有者の意思にある形のないものだ。渡そうと思えばいつでも渡すことができる。


“鍵”を渡された者は、感覚でその使い方と性能を理解することができるのだ。


要するに、


「俺は魔法使いだ。お前が使え、ティーゼル。」


ウィルはこの剣を完全にティーゼルに渡したのだ。


かつて、


(「師匠〜、その剣欲しい〜!」)


(「馬鹿いうな、お前には魔法があるだろ。だがそうだな、オレもいつまでもこの剣を持てるわけじゃない。」)


何かを考えた後、師匠は言った。


(「オレが剣を持てなくなった時、弟子であるお前が共に戦う人間に、この剣を渡せ。」)


(「え〜」)


(「え〜じゃない!ありがたがる所だろうが!」)


(「だって、その剣持った人と戦うなら、師匠とがいいよ〜。」)


(「ふん、お前にはまだ早い」)


(「え〜」)


時は戻り現在。


「こ、こんな物を?!」


受け取っただけでわかる。これは“英雄”の装備だ。


しかし、ウィルは冗談でこんな物を渡す人間ではない。そのことをティーゼルが一番よく分かってる。


「英雄“山切り”のヘラクレス、その剣だ。」


ふと2人の背後から現れる人影。金の髪、黒いローブ、緑の宝石をあしらった杖、老齢の魔法使いハインリヒだ。


「魔法使い、様」


ウィルは一応面識があるが、老齢の魔法使いはあの時とは違って厳しい視線をウィルに投げかけている。


「敬う必要はない、君も魔法使いだろう?しかし、その剣をなんの後ろ盾も持たない12歳の子供に持たせるわけにはいかない。何より君自身も…」


そうしてウィルを捉えようと、ハインリヒ配下の衛士たちが集まってきた。


(まずい…)


ティーゼルが想像以上に強かったとは言え、ハインリヒはおそらくエドガーより強い魔法使い、万全な状態のウィルだったとしても敗色濃厚な相手だ。


(どうする…)


そう悩んでいた時だった。


「「「うぉぉおおおおおお、どけぇぇぇええええええ!!!!!」」」


ハインリヒ及び衛士たちとウィルたちの間に、荷台を連れた馬車が飛び出してきた。


「な…」


驚くのはウィル。だって中から出てきたのは。


「ウィル!」「兄貴!」「ウィル君!」


「「「逃げるわよ!」っす!」なさい!」


ユノたちだったのだ。


「フンッ!!!」


ガゼルは馬車かは飛び降りると衛士たちと対峙し、“雷豪”の名を遺憾なく発揮して雷を衛士たちに振るう。


「わたしも、忘れないでよねッ!!」


遠くからはカーネルの魔弾が。


「何やってんだ?!」


公に楯突く信じられない行動に驚愕するウィル。


「ウィル!冷たい態度とって1人になろうなんて馬鹿な考えはやめなさい!あんた隠し事下手なのよ!」


「例え本心だったとしてもオレはここに来たっすけどね!!」


「お、俺はそんな…」


「たまには“オレ”を頼れ、ウィル君!その子には頼っておいて!」


「「「「わたしたちには頼らないっていうの?!」」」」


「ウィル様、行きましょう!」


白い少女は誰よりも周りが見えていた。


「この戦い結果が何をもたらすかは分かりません!けどここにいるべきだとは私も思いません!ですから!」


「…クッ、分かったよ!」


そうしてウィルは馬車に乗り込んだ。


「操縦は私が代わります!“雷豪”様ご夫婦も早くこちらに!」


「我々はいい!!」


「?!いいわけあるかよ!」


ここに残るというガゼル夫婦に驚くウィル。


「ウィル君、先日の問いをやっと返そう。例え君かユノやダイン、片方しか救えないとしても、オレたちは全員救おうとする。ウィル君、いやウィル!君はオレたちの家族だ!!!」


「?!」


家族、それはウィルがとうに失ったはずのものだ。失ったはずなのに…どうして、


ごちゃ混ぜの感情がウィルの動きを止めた。


「出します!」


そして駆け抜ける馬車。ちなみにエドガー一行のものをガゼルとダインでかっぱらって来たものだ。


「ユノ、ダイン、ウィル!行ってこい!」


「3人とも、元気でね〜!」


飛び出す家族を送ら出すガゼル夫妻。


「我々は公の組織であるだぞ?!正気か“雷豪”!」


「親として、大人として、子供の不始末は親がつけるもんだ!許してやってくれよぉ!」


『ズドォォォン!』


響く雷豪、轟く魔弾。しかしそれでも衛士の全てを抑え切れるわけではない、がしかし。


「待て!衛士共!!」


名も知れぬ冒険者たちの一部が、衛士達の足を止め始めたのだ。


「な、貴様ら何をする?!」


「あの子が竜を引きつけてくれたおかげで、うちの子は助かったんだ!!」


「オレは家屋を守ってもらったんだ!」


「オレだって首無し騎士(デュラハン)から守ってもらったんだ。ここで恩を返す。みんなでやれば多分きっと怖くない!やれお前らぁぁああ!!」


この一ヶ月、ウィルに助けられた人々が、こぞって衛士達の足止めをし始めたのだ。その数はハインリヒが用意した衛士の数より多く、とても馬車を追えない。


「………私自ら追うしかないか。」


ハインリヒは何も剣の回収だけを考えてウィルたちの足を止めた訳ではない。今も彼が見るのは大きく切り裂かれた闘技場。ここは、貴族の決闘のために“城塞”のウィシュタリアが作り上げた最硬の闘技場だ。


“英雄”の武器、あの少年はその性能を決して十全に使いこなせていなかった。かつて“山切り”のヘラクレスの戦いを見たことがあるハインリヒはそのことを確信していた。


魔法は明らかに教育を受けておらず独学のものであることは自明の理。


そんな若干12歳の少年が“英雄”の作った建造物を両断したのである。新たな英雄、その才能を感じずにはいられなかった。しっかりと教育を与え、育てる義務がある、そう考えているのだ。


「あまり魔法を人に向けたくなどないのだがな…」


馬車は少し遠いが、空すら飛ぶ魔法使いには一瞬の距離だ。そう思って馬車に向けて飛び立とうとした。


『バスススススススススススッ!!!!」


黒き風が、ハインリヒの魔力障壁を攻撃した。


「な、なんだ、何者だ?!」


それだけで障壁には傷が付く。魔法使いか?!そう思って攻撃の飛んできた方を見ると。


背の高い男が立ちはだかっていた。剣を携え、黒い鎧を見に纏っており、スリムに見えるが、内に隠れるのは鍛えられた筋肉の塊だ。


整った面と茶色い目に黒い髪、そして黒い風の使い手は有名だ。


「“獅子王”リュース?!!」


最強の傭兵団:獅子の牙の団長にして魔法使いにも匹敵する実力者だ。もっと西の方で開拓をしていたはず。


「何故こんなところに?!」


「あの男の子には借りがあってな、いつ手を貸そうか悩んでいたんだが、男見せてる最中だったし中々、な?運が悪かったと思って付き合ってくれや、魔法使い様」


「そうもいかんぞ、どけッ!!」


「凄い…!」


後ろの方で魔法使いの足止めをしているのは、彼の“獅子王”だ。


それ以外にも“雷豪”だけじゃない、たくさんの冒険者達がウィルのために手を貸してくれている。ウィルの覚悟が、高潔な精神が、彼らの心を震わせたのだ。


何か考え込んだいるのか、後ろの方で動けなくなっているウィルの人望にティーゼルは感動する。


そんなティーゼルの前に現れる最後の試練。


「ッ?!エドガー様!」


エドガーだった。彼は闘技場で倒れていたはずだが、起き上がれたのなら魔法使いである彼が追いつくのが容易いだろう。


「むっ!」


後ろの龍人の2人にウィルが戦いの準備をしようとするが…


「ティーゼル、行くのか?」


エドガーからは、まるで闘気を感じなかった。語りたがっているようだ、ティーゼルと。


「はい、私は行きます。エドガー様を置いて。」


そういうと、エドガーは少しだけ、少しだけ寂しそうな顔をした。そんな気がした。


「そうか、それは、新たな主人様の命令か?」


「いえ、違います。」


そんなエドガーの目を見て、ティーゼルははっきり言った。


きっとエドガーはそうだと言って欲しかったのだろう。人の機微に鋭いティーゼルはそれがすぐに分かった。けれど、言わない、エドガーの望むことをティーゼルは口にしなかった。


「これは、私の意思(ウィル)です!」


そういうと、今度こそエドガーは悔しそうな顔を露わにして、


「そうか、そうかぁ…。オレはそいつが嫌いだが、お前は違う。ティーゼル。」


そう言うと彼はなんと、()()()()()


「今まで済まなかった。どうか、幸せに、な。」


そして、そんなことを言ってのけた。


ティーゼルは驚いた後、少しだけ考えると、


「エドガー様、私、貴方のことをお慕いはできませんでしたけど、貴方が嫌いではありませんでした。」


目を見て、本音を語る。それが大切な時もあるのだと、後ろの少年に教わったのだから。


「だから、もう少しだけエドガー様も自分のことを、好きになってあげてください。さようなら、どうか、お幸せに。」


そうして今度こそ、あらゆる追っ手を振り切って、ティーゼルは、ウィルは、ユノは、ダインは、ウィシュタリアの東門に辿り着いた。


ウィルとティーゼルがここを出るための手形は数日前から用意されており、住人であったユノとダインのものを用意するのはすぐに終わった。


「じゃあな!ウィシュタリア、親父〜!」


「じゃあね!ウィシュタリア、お父さ〜ん!」


「さようなら、ウィシュタリア。」


「じゃあな、ウィシュタリア。」


エドガーはティーゼルへの執着を諦め、ティーゼルは自分の意思を得た。ウィルはプライドを捨ててでも得るべきものを選択した。


かつての一行はそれぞれの選択を胸に、龍人の姉弟を加えて東へと歩みを進めたのだった。


一章終了です。ここまで読んでくれた方、本当にありがとうございました。

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