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春を迎える

作者: 東京 澪音
掲載日:2018/02/04

孤独を感じずにはいられない日々。


毎日どこか一人取り残されてしまった様な、それはまるで真冬の凍てつく寒さに晒された、そんな焦燥感に駆られていた。


楽しくも、悲しくもない。

それはまるで白黒な世界。


そんなモノクロームな日々に色を付けてくれたのは君で。

出会い頭に交わすぎこちない僕の挨拶に、曇りのない無垢な笑顔が僕の心に灯りを灯す。


君と話をすると胸が躍る。

どんなに他愛もない話でも、君との会話には無駄だと思えるものは一つもないんだ。


君が笑うと、とても楽しい気持ちになる。

その笑顔はどんなものも優しさに変えてしまう魔法の様で。


止まっていた僕の時間は、溢れ出る涙と共にまた流れ出す。


孤独な時間は終わったんだ。

恋を知った僕は今、どんな事にも前向きでいられる気がする。


昔どこかで聴いた事がある、そんな恋の歌を口ずさみながら僕はあの子の手を握るんだ。


春はさ、待つもんじゃないんだ。

迎えるものなんだと思うよ。

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