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ACT03 プリプレイ 『OBはおばあさんで、OGがおじいさんかー』 

 というわけで、私こと下げ友は、ご近所のコンビニへ小走りで行き、キャラクターシートなどをコピーした。略してコンコピ。


 せっかく行ったのだからと、一人3枚ずつ用意した。


 まあ……、ホラ。プレイしている最中に、マスターの陰謀とかで不幸な事故が発生したら嫌じゃないですか。キャラクターシートに色々と書き込んだのに、もう1回書くためにわざわざ消しゴムで消したりとか。

 かといって、あんまりシートを用意すると、かえってGMたる劇辛党サンを刺激することにもなりますが。だから3枚。3枚という加減は、下げ友が長年にわたって研鑽を積んだ結果の枚数なのである。まさに「いい加減」!



 あと、まあ、ほんのついでで、みんなから頼まれた飲み物なども購入。ほんのついでだから、特に問題はない。ついでだから。




下げ友:ただいまー! コピーしてきたぜーーー!


劇辛党:おう、お疲れー。


時間をかける少女:おいしいんだよね。『いろはすサイダー』!


寝落ちリア充:確かにおいしいよね。


下げ友:いいから、キャラクターシート配るっつーの。


腹黒演劇乙女:ありがとー。


下げ友:では、劇辛党。舞台背景から説明を頼む。


劇辛党:うん。えーと……。って言うか、今、読んだばっかりなんだけど? まあいっか。じゃあ舞台背景から説明するよー。


一同:はーーーい!


劇辛党:とりあえず舞台は現代で。君たちは『ガーデン』の『オーダー』になるんだよ。


腹黒演劇乙女:えーーー?


下げ友:全然わかんないよ、それじゃあ。


劇辛党:『ガーデン』っていうのは、言ってみれば特殊部隊の組織。『オーダー』っていうのは、君たちPCみたいな能力者のことのようだ。


下げ友:もっと詳しい説明を求める。


劇辛党:『ガーデン』は『Genetic Respons Department of Eliminated Nephilim』の略。


下げ友:さっぱりわからん。英語とか。でも、『ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカ』だったらわかる。


腹黒演劇乙女:ねー。


下げ友:あ、でも最後の『ネフィリム』っていうのは、何か、聞き覚えあるような……。


劇辛党:で、『オーダー』は『Obligate Rarity Differntial Extra-Race』の略。


時間をかける少女:へー(頷く)。


下げ友:イヤ、絶対わかってないだろ、お前。


時間をかける少女:下げ友だってわかってないよね!?


下げ友:『ガーデン』で『オーダー』なくらいわかるわ!


時間をかける少女:イヤ、絶対わかってないし。




 まあ、ぶっちゃけ、誰もわかっていなかったんじゃないかと。





劇辛党:まあ、要するに、『オーダー』っていうのは、『覚醒した能力者』で、『ガーデン』っていうのは、『オーダーを守る組織』なんだ。


腹黒演劇乙女:『ガーデン』が『オーダー』を守るんだ。


劇辛党:そうそう。で、さらに『ガーデン』は、『“ネフィリム”から人類を守るために戦っている組織』でもあるんだね。つまり、現代社会で怪物退治をする話だね。


時間をかける少女:あ、わかってきた!


寝落ちリア充:うん、それならわかるね。


劇辛党:で、『ガーデン』という組織がどのくらいの権力を持っているかなんだけど……。


下げ友:え? 絶対的権力を持っているんじゃないの?


劇辛党:まあ、持ってはいるんだけど……。


時間をかける少女:持っているけど?


劇辛党:下っ端は、簡単に切り捨てられるんだよねー。


一同:エーーー!


劇辛党:とは言っても、まあ、道端で関係ない人とかを殺したりとか、そういうことをしなければ大丈夫だよ。そういうことさえしなければ……ね。


一同:……。


下げ友:それって、そういうことをしろってこと?


腹黒演劇乙女:「そういうことは絶対するなよー!」とか言うことによって……やっちゃうってヤツ?


下げ友:いわゆる、『誘い受け』みたいな?


劇辛党:全然違います。


寝落ちリア充:じゃあ、やっちゃいけないんだね?


時間をかける少女:なんか寝落ちリア充がそう聞くと、本当にやりそうだね。


寝落ちリア充:やっちゃいけないから、やらないよ。


腹黒演劇乙女:え、やっちゃいけないから?


劇辛党:えーと、じゃあ、いいかな? だいたいわかった?


下げ友:で? 結局、どの能力が一番強いの? 


時間をかける少女:あー、やっぱり、そこ聞いたね。


劇辛党:まあ、超能力のことは『特性能力』っていうんだけど。10種類あるから、好きに選んで。もちろん、PC同士で被らないようにね。


一同:はーい。


劇辛党:で、いいことに、このゲーム、『特性能力』から1種類を選んだら、どんな超能力を使えるか決めなくていい。


一同:?


劇辛党:なぜなら、選んだ『特性能力』に応じた超能力が8個あるんだけど、そのうちの7個を使えるからだ!


下げ友:確かに。それは楽だな。でも、なんで、7個なの?


劇辛党:〈†バディエフェクト〉という相棒バディを組んでいる時に使えるものと、〈†ソロエフェクト〉という単独ソロの時に使えるものに分かれるからね。


下げ友:なるほどー。


劇辛党:だから、実質、選んだ超能力の中の技全部が使えるわけ。


寝落ちリア充:え! ホント! すごっっ!


腹黒演劇乙女:最初だけ選べばいいんだ。いいねー。


下げ友:そうなのかー。


時間をかける少女:じゃあ、最初に選ぶ『特性能力』が大事だね。


劇辛党:まあ、そうだね。でも、単に「強い」とかだけじゃなくて、自分が演出しやすい能力を選んだ方がいいかな。


時間をかける少女:そうかもね。


下げ友:ところで、俺たちは4人いるから、『バディ』2組になるの? それとも全員『ソロ』とか?


劇辛党:んー。今、ざっと思いついたのは、まず主人公枠のPC①だけど。


時間をかける少女:うん。


劇辛党:「まだオーダーの能力チカラに目覚めていない学生」。


下げ友:学生? ってことは小学生とかもアリってこと?


劇辛党:まあ、やれるならいいけど。


下げ友:ロリババアで良ければやれるけど。いや、まあ、やっぱムリ、かも。


腹黒演劇乙女:PC②は?


劇辛党:PC②は、特殊な設定がつかない。


腹黒演劇乙女:そうなんだ。


劇辛党:でもその代わり、PC②とPC③は、「ガーデンでバディとして活動しているオーダー」ということになる。つまり、この2人は最初から〈†バディエフェクト〉を選んでもらうよ、と。


下げ友:PC④は? えっと、余り?


劇辛党:まあ、余りって言えば、余りなんだけど。自由にやれるからね。で、設定は、「PC①のOBかOGに当たる人物」ということで。


寝落ちリア充:OB? OG? ああ、「OB」は「おばあさん」で「OG」って「おじいさん」の略かー。


下げ友:全然違うわ! って突っ込まなきゃいけないのか!?


劇辛党:まあ、先輩という意味では合っているけど。


下げ友:だからあれか。PC①が小学生なら中学生、とか。


劇辛党:まあ、そういうことだね。例えがアレだけど。


寝落ちリア充:あ、じゃあ、PC①とバディを組むの?


劇辛党:始めはバディじゃないけども、話の展開でバディになってもいいし、ずっとソロでも構わないよって感じ。


腹黒演劇乙女:へー、面白そうだね。


劇辛党:だから、PC①の人は最初、目覚めていないロールプレイをしてもらいます。


下げ友:なるほど。そうすると、PC①とか、それまでまったくチカラを使えなかったのに、目覚めた途端、ほかのPCより強い能力を使い出して、「こ、これが俺のチカラかぁぁぁぁぁ!!」。


劇辛党:そうそう。ほかのPC②とか③とかが……。


下げ友:「し、信じられん……ッッ!! ま、まさか、そんな……ッッ!!」


腹黒演劇乙女:え、だって、みんな同じ能力の強さなんでしょ?(笑)


下げ友:PC④とかも「バ、バカなぁぁぁぁぁぁ!!」とか叫んだり。


時間をかける少女:アハハハハハハ!!


劇辛党:「こ、この潜在能力は……ッッ!!」って持ち上げて!


腹黒演劇乙女:やる前からセリフを決めないでぇぇぇ。


下げ友:つまり、今までの会話で判明したことは……。


寝落ちリア充:判明したことは?


下げ友:(キリッ)キャラを持ち上げられる人じゃなきゃいけない!


寝落ちリア充:そんな条件ってあるの!?


時間をかける少女:ないわーーー!(笑)


劇辛党:まあ、そんな感じで、バディが1組入っているといいなーって感じでー。


一同:りょうかーーーい!


下げ友:しかし、最初にPCの役割を決めるのは難しいな……。


劇辛党:そうだねー。まあ、超能力にあたる『特性能力』から選んでもらった方がいいかなー。


下げ友:確かにそこから選んだ方がいいかも。


時間をかける少女:選ぶ!! 選びたい!!


腹黒演劇乙女:何にしようかな~♪


寝落ち寝落ちリア充:うーん……(ルールブック確認中)。




 というわけで、いわゆる超能力である『特性能力』を選ぶことに!


 しかし、アレですね。

 例え、ゲームの中の話だとわかっていても、超能力が使えるように、しかも選んだ能力がもらえるなら……少しでも有利な能力が欲しくなるのが人情というもの。




 だってしょうがないじゃない。


 ゲーマーだもの。 さげを。

 




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