プロローグ
どうも、Cancerです。
今回は新作と言うことで、書き方を元に戻してみたんですけど・・・
まあ、ね? えっと今回はプロローグなのに物語がまったくわかんないという・・・
そして、相変わらず文才が無く・・・
ハイ、正直言うと、テストに負けました。
すいません。
でも、MIRACULと同じ、いやそれ以上面白くする予定です。
はじめは暗いかもしれませんが、どうぞおつきあい下さい、すいません。
それでは、どうぞ!!
-いつも一緒だったあの頃は-
もう何年も昔、実際普通に生きていたら忘れてしまうほどの、小さい頃の記憶。
ある日、自分の病気で学校にも行けず、たった一人病院を抜け出し、町をさまよっていた少年は、
公園で自分と似た、しかしまったく違う少女と出会った。
その少女は、幻想的で、しかし儚く、そして脆く、今にも崩れて消えてしまいそうな、印象だった。
一人で、ブランコやその他の遊具で遊び、はしゃぐその娘の姿を見て、
少年、赤坂 夕夜は、一人で遊ぶその姿が、寂しそう、そして、どこか気になり、その少女に声を掛けた。
それは善意だったのかもしれない、それは、一人きりで遊ぶ女の子への興味だったのかもしれない、
それは、自分と同じような少女への、哀れみだったのかもしれない、夕夜は、
「君は何で一人でいるの? 学校は?」
と、聞いた。
それに対しその少女は、一切感情を感じさせない瞳でこっちを見ると、
「学校には行けないの、私は人間じゃないから」
と言った。
「それじゃあ、僕と一緒だね、僕も普通じゃないから学校に行けないんだって」
この一言から、この物語は始まったのかもしれない、
もっと後だったかもしれないし、もうすでに、始まっていたのかもしれない。
そう、まったく違う二人が、まったく違う意味合いで、
しかし、同じとも言える言葉を使った瞬間、
もう、取り返しのつかない、勘違いが始まっていたのかもしれない。
その一言を聞いた少女は、驚くと、次の瞬間には本当!! と、目を光らせて聞いてきた。
「うん、そうだよ」
と、答えた夕夜は、その少女が感情を見せてくれたのがうれしくて、
人間じゃない、と、その少女が言った事を忘れ、もし一人なら一緒に遊ぼうよ、と言った。
すると少女は、
「でも、人間とは遊んじゃいけないって、お父様が・・・あ、でもあなたは普通じゃないのよね?」
そう確認してきた少女の瞳は、期待と不安、そして今にも崩れてしまいそうで、脆くて、儚くて、
そして夕夜にはうなずくことしか出来なかった。
それから、夕夜とその少女の日常は始まった。
少女の名前は、『フィーア・クレー・シェルム』と言うらしい。
夕夜は名前が長いから短くして、『シェル』と、呼んでいた。
夕夜は毎日のように、シェルの元へ病院を抜け出し、会いに行った。
待ち合わせ場所は、始めて会ったあの公園。
シェルは、いつも夕夜がたどり着く前にはもうその公園に居て、夕夜を待っていた。
夕夜とシェルは毎日のように色々な遊びをした。
シェルは、どこかのお姫様らしく、遊びを知らなかった。
シェルに遊びを教えると、毎回目を輝かして聞いてきた。
夕夜もずっと病院に居て遊べない環境にあったから、シェルと遊ぶのが楽しくて、毎日通うのが楽しみになっていった。
シェルは、夕夜が公園に着き、その姿を確認すると、走って近づいて来て、毎回
「夕夜、今日は何の遊びをするの?」
と、目を輝かして聞いてきて、
それに対し夕夜は、少し得意げに、
「そうだな~・・・・よし! 今日は『ダルマさんが転んだ』をしよう!」
と、言うとシェルは、
「『ダルマさんが転んだ!?』それはどう言う遊びなの?」
と興味津々に聞いて来て、その新鮮な反応がうれしくて、
「それはね・・・・・・」
と、得意げに話すと、
「そっか~・・・それじゃあ早速やりましょう!」
そう言ってシェルが急かして来るのを宥めながら、内心夕夜も初めての遊びに心を弾ませながら、
毎回、その遊びを始める。
そんな日常がずっと続くと、夕夜は思っていた。
あるとき、シェルは夕夜と遊び終わり、帰ろうと言う所で、
夕夜、と、いつもと違い真剣な顔で夕夜の名前を呼ぶ。
なに? と、少し緊張しながら答えると、
明日は絶対に来てね? 夕夜に伝えておかなくちゃいけない事があるから。
伝えなくちゃいけない事? と、少し疑問に思ったが、不安そうなシェルの顔を見て、
分かった、明日は何があっても絶対来るよ、そうシェルに伝えた。
シェルは夕夜の目を覗き込んで、本当? と不安そうに、聞いてくる。
そこで夕夜は、それじゃあ指切をしよう、と言った。
指切? と、いつものようにシェルは聞いてくる。
そうだよ、と夕夜がうなずくと、
それはどういう物なの? と、少し瞳を輝かせながらシェルは聞いてくる。
いつもどうり、夕夜は得意げに、約束をするときにするものだよ、と答える。
約束を・・・そうシェルはつぶやくと、それじゃあ早速やりましょう! と急かして来る。
シェルを宥めながらも、やり方を説明する。
それが終わり、二人は小指同士を絡めると、
「「指切げんまん、嘘ついたら針千本、飲~ます、指切った!!」」
そうして、二人見つめあい、互いに笑い合うと、
それじゃあ、また明日ね!
そう言って、二人はいつもどうり分かれた。
そうしてその日を境に、もう二度と二人が会うことは無かった。
今回は初めての外国っぽい名前の、ヒロインと言うことで、名前の由来を書こうと思います。
まず、
フィーアは『4』と言う意味です。
クレーが『クローバー』なんで、初めてのこんな名前のヒロインには、幸せになって欲しい!
と言う、作者の勝手な要望から、4つ葉のクローバーを意識しました。
シェルムは『いたずら好き』と言う意味です。
まあ、このキャラの性格を現しています。
(後々、こうなると思います。)
ということで長くなりましたが、今回も読んでいただき、本当にありがとうございました!!