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第四話 部屋で

 更新が遅くなって申し訳ございません…ご迷惑をおかけ致しますが、再来週まで更新をお休みさせていただきます。

「ん……。ここは?」

「お目覚めですかお嬢様!」

 目を開けると真上にリシーの顔があった。

「わたくし…!?」

 カシアン様のことを思い出してガバッと飛び起きる。

「カシアン様は!?」

「カシアン様、というのですか?あの少年のことですか?」

 リシーが困惑して聞いた。

「そうよ!」

「それよりもお嬢様、いきなり転移魔法を使うとは!もう六日もお眠りになっていたのですよ!?」

 わたくしの侍女はわたくしの質問に答えず、代わりにとんでもない情報を口にした。

「六日ですって!?カシアン様はどうなさったの!?」

 どんな待遇を受けているのかわからない。生きているのかもすら……。

「旦那様からお嬢様は静養するようにと伺っております」

 もう、カシアン様は生きていないの……?わたくしは、また彼を救えなかったと後悔しながら生きていくの……?


 気がつくと、大粒の涙が温かい羽毛布団を濡らしていた。


 リシーは困惑した表情を浮かべている。

「お嬢様にとって、大切な方なのでしょう。旦那様に口止めされていましたが、お教えします」

 その時。

「勝手に教えるとは、たいした度胸だ」

「お父様!」

 超自分勝手令嬢、シエル・アスターを溺愛しまくったセラフィエル・アスターその人が入ってきた。わたくしと同じ銀髪で、瞳は菫色。キリッとした超美形である。

「もう、体調は大丈夫なのか?心配したんだぞ?宰相の仕事も休んだほど……」

「お父様、休まないでください」

 国中の人に影響を与えてしまうわ。

「それより、泣いていたのか?リシーに泣かされたのか?」

「お父様のせいです!カシアン様について教えてください!」

 宰相様は一瞬ぽかんとした顔をして、またキリッと顔に戻った。

「カシアン、という青年?はエルとどのような関係がある?」

 それは当然の質問だわ。

「カシアン様は生きているのですか?」

 お父様は頷いた。

「ああ。しかしどうやら『欠片持ち』らしいな。エルが無理をしてまでも連れてきたからと医師に見せても原因がわからず、家の神官に見せたところ『聖薬』を使えば抑えることができるが、あの伝説の治癒魔法を使わない限り一年と命は持たないであろう、と」

 そして彼は俯いた。わたくしにショックを与えることに対して申し訳なく思っているのだと思うわ。『聖薬』とは『聖属性』を持つ神官となるべくして生まれた存在が薬を清めたもの。ものすごい値段がするらしい。大貴族であれば、神官を一人は家で囲っていることが多い。うちにも三人いる。とても気さくな二十代の三つ子。

「それで、カシアン様は?」

「聖薬を使ってひとまず落ち着いているが、まだ目を覚ましていない」

 あれ?シエルって治癒魔法に目覚めるはずでは……?

「リシー、少し部屋を出ていて。お父様とお話ししたいことがあるの」

 リシーは礼をして部屋を出ていった。わたくしはお父様と向き合った。これから、「わたし」の話をする。

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