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二話 〜鮮やかな日〜

一話投稿してすぐですが二話です。


安静にしてろと診断され早二日目。

私は暇をしていた。


安静にとは言っても医療用ナノマシン? のおかげで痛みはないよ?

そして、暇になってしまうのはしょうがないと思うんだ。

この世界には“娯楽“と言えるものが少ないから。


かつてはーー携帯用ゲーム機「ワンドルシア」が発売され、市場は賑わっていたのだとか。

でも今はそんな物を取り扱う場所もない。


私が見つかった時にたまたま、それも2台も拾っていたらしい?

それで私も遊んでたんだよ。

なんなら軍学校時代にやんちゃして、こんなふうに安静を言い渡された時、

夢中になって遊んでた。


……でも、悲しいことにね。

何回も遊んでりゃいつかは飽きる。

だから最近はゲームする気も起きなくて……


でもよくよく考えると。

娯楽品が市場に出回らなくなったのって、いつだったっけ?

確か……ワンドルシア自体は100年前に発売されたものだったね?

メモリアルで50年前も再販してたって聞いたこともある。

えっ。50年以上も残ってたの? それはもう骨董品じゃん?



軍学校時代、かぁ……

……そういえばあの頃は楽しかったな。

……2年もなかったけれど。


ペイント弾を教官に向けて撃ってみたり(当てなかったよ?)、

勝手に機体盗んで、それで噂話信じて“AI探し“に行ったり……


いや、普通に問題児じゃん、私。

よく退学させられなかったよ。


……まあ多分成績が良かったんでしょう。

人手不足でパイロット志願者も少なかったワケなんだし。

でもあの教官の教え方はひどーー

……いや私も悪かったけどさー



そんなこんな考えていると、ドアを叩く音。

どうやら来客のようだ。


「体調は大丈夫か?」  


父さんである。

しかし片手には箱のようなものを持っている。


「大丈夫だよ。だけど暇してる。」

軽快に言うと、お前らしいなと父さんは笑った。


これが本来の父さん……と言うよりか昨日のがレアケースすぎたんだよなぁ……


「そんなお前にプレゼントだ。」 先ほどの箱を手渡される。

「開けてみるね。」

中にはまた箱……と言うより金属の箱が入っていた。

父さんの方に向き直る。

よく見てみると目の下に隈ができている。


「父さん何これ?」

「一昨日へましたバカ娘への贈り物。」

……サラッと言うなぁ……

でもありがとう。


「それは旧式のAIをレーダー用に改造したんだ。

こいつをレーダーと連携させーーー」



また始まったよ。こう言うことですぐに語り出すんだから。

察するに、徹夜して作っていたみたいだけど大丈夫? 倒れない?

……でも血の繋がっていない私にここまでしてくれるのだ。

本当に感謝の言葉しか出てこない。

次の出撃時から使ってみることにしよう。


「こいつはレーダーとしてだけではなく、

機体状況の確認とか、後は“簡単“な機体の操縦もできるようにしたんだ。

それでーー」

いや、長いよ父さん……

そんなこんなで父さんの早口語りは日が暮れるまで続いたーー

気が緩む、もしくは極端に焦るとアイリスはこんなくだけた口調になるっぽい。

ちなみにワンドルシアは充電式。

……実は無断で電気使ってない? この娘(アイリス)



NOAーCODE

高度なAI技術を持ち、本組織が近年開発したAIたちは暴走を起こさない。

他の組織では主力を気軽に変更できないのに対し本組織では可能。

とは言っても十年に一度程度。

輸送技術も高く、AIの襲撃を受けることは少ない。

「クサナギ工業」「テフラカタルシス」を含む三大勢力の中ではAI和親派である。

アイリスは何故か「NOA」と呼ぶ。


「アイリス・アレシス」

記憶をなくし、ガルヴィス・アレシスに拾われた。

銀髪で、高校生ぐらいの背丈。ガルヴィスは彼女を見つけた時、

ロケットやゲーム機も一緒に見つけていて、それはアイリスが現在所持している。

多分ツインテール。

本人はまだ戦場で“戦う“理由を理解できていない。

現在は父親への親孝行として戦っている。(家業を継ぐぐらい軽いノリ)

軍に入って半年だが実力は確か。

現在の階級は現実の中尉にあたる“カルムス“。


「ガルヴィス・アレシス」

NOAーCODE出身の軍人兼技術者。

<戦艦レグルス>の建造にも関わっているが設計には関わっていない。

娘のために余計なことしちゃう、そんな親バカ。

元々は軍人ではなかった。階級は艦長“レグルシア“

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