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十九話 〜鶯の囁き〜

天使との両立が割と難しい……

目の前の緑色の機体は、こちらに向けている銃口を下げる。

「貴方、毒鵙(ドクモズ)を退けたって子?」

そう問いかけられる。

もちろんオキアミくんではない。

今度はオキアミくんが言う。

「個体解析完了。ネームド、(ウグイス)。スナイパーライフルを使った狙撃を得意とし、普段なら絶対表に出ないはずです。どうして......」


「あら、そんな簡単な問題もわからないの?」

......簡単?

「貴方達を勧誘しにきたに決まってるじゃない。」

しばらく沈黙が走る。

「貴方達とはどう言うことでしょう。」

「えっ、私人間だけどAI的に不味くないの?いや、入らないけど。」

少し会議する。

「お誘いの意図がわかりませんので教えてくださりませんか?」

オキアミくんが言った。

「はぁ、これだから人間側についているAIは……」

その一言にオキアミくんは黙り込んでしまった。

と言うより、解析に集中しだした?


「じゃあ、拒否されてるってことでいいわね?」

目の前の機体が翼を広げながら告げる。

「まぁ、いいわ。元々殺す気だったしね!!」

銃口が向けられた後、すぐに弾丸が放たれる。

それをギリギリで交わした。

「いつまで持つかしら!」

そう言いながらまた銃弾を放つ。

狐火が撃たれ、落ちていく。


敵機が今度は高速接近してくる。

相手が左腕のブレードを展開するので、こちらもブレードを展開した。

ブレード同士は干渉し、互いが近づくのを邪魔している。

私はそいつの右腕に蹴りを入れてライフルを落としてやる。


「いいじゃない!殺し甲斐がある!」

今度は鶯が後ろに向かって飛んでいったと思うとこちらにぶつかる勢いで突っ込んでくる。

私は上に逃げようとしたけれど、推力が足りない。

私の機体の左脚は切り裂かれる。

毒鵙の時と違って、弾薬が誘爆するようなことはなかった。


再びこちらに飛んでくる緑の影。

私の機体の右腕の半分ぐらいの深さの傷が入る。

こいつ、スナイパーとか言って近距離戦型じゃん……

私の機体の右脹脛、左肩、左脛と切られていき、右腕が完全に落とされた。

「アイリス。撤退するべきです。このままじゃ殺されますよ。」

「いつも撤退撤退、一回黙ってよ!!」

堪忍袋の尾が切れる。

今逃げたら父さんたちが危ないなんてこと、冷静に考えたらわかるだろうに。


………今!!

相手が突撃してきたタイミングを狙い振るったブレード。

それは確実に敵の胴に直撃するはずだった。

ガシャンという音が響く。

私の機体の左腕と右足が失われる。

どうして?

「左腕部関節に強い負荷がかかっていました。無理な動きで自壊したのでしょう。」

……それ、先に言ってよ。

心の中で文句を言う。

「言えって顔されても、黙ってろって言われたので。」

……根に持ってるのねそれ。


でも、このまま戦闘を継続することはできない。

艦の方に機体を向ける。

「はいそうですかと逃すわけない!!」

目の前に出てきた緑色の機体。

その翼は中央から展開し、中から小型の弾丸が飛び出す。

それはコックピットを貫通した。

そして(ライトバグ)は堕ちていくのだった。



「あっけないわね。あー退屈、目的も果たしちゃったし帰るか。」

緑の機体が出した合図とともにAIの勢力は撤退していくーー

(ウグイス)

登録名:UGUIS

危険指定:B(ネームド級)

登録年数:36年

概要:普段は表に出ない狙撃手。

スナイパーライフルを携え、有効打にならないと判断したらすぐに近接戦に切り替える。

毒鵙とは同じ戦場に出てくる事例がない。

そのため2体は仲が悪いのだと考えられている。

特徴:緑色の丸い装甲に茶色いスナイパーライフル。


すみません、鶯の危険指定のレベルをAからBに修正しました。(後書き)

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