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十七話 〜歴史総合〜

投稿遅れてすみません。


今回の戦闘で、重症者1人、軽症1人。

機体大破一1機、中破3機、小破1機と言う結果になった。

誰1人欠かすことなく守ることができた。

だけど、機体もほとんど修理に回され、私は暇を食らうことになった。

そして、"艦長"に呼び出されることになる。


「アイリス・アレシア、貴様はこの遠征の目的を何か理解しているのか。」

「はい、試作兵器のテストを行うこと......」

「そのテストのデータが、あれから2日経っているのにまだ提出されていないのだが。」

あっ、普通に忘れてた。

「はぁ、やっぱり忘れていたみたいだな。今日中に提出しなさい。」


そうして、私は今机に向き合っている。

こうやって提出物を書くのを急かされるなんて、軍学校以来。

この前の業炎までのデータは書いていたのだが、ホバーに関しては全然。

はぁ、昨日にでもやっておくべきだった......


この艦は現在、武装試験が終わり本部に帰還している途中。

後20日で乗組員は地に開放されることになる。

なので報告書書かされているのだけど、データを電波に流すのはリスクがあるから、こうして紙の書類を書かされている。



半分ぐらい書き終わった。

でも、もう少しでおやつの時間だな。

私は冷蔵庫を開けてみる。

そこにはケチャップ、小豆缶、塩、醤油、砂糖、牛乳......

いつも食堂で食べるために対したものもないし、主食になり得るものない。

......あっ、そういえばアイス型がうちにあったっけ?


小豆缶の中身をボウルに入れ、牛乳も入れてっと。

それを混ぜてアイス型に入れる。

そして冷凍庫に入れ3時間ほど固める。

私はその間、書類を書いていた。



「やっと終わった!」

書類を書き終わって提出してきた。

艦長にはもう気をつけろと釘を刺されてきた......


......あっ、そういえばあずきバー作ってたっけ?

普通に忘れてた。


冷蔵庫を開ける。

外観上は、上手にできてる。

......晩御飯の後にしよう。


今日のメニューはカレー。

そういえば金曜か。

カレーとは言っても、具は基本魚とかだけ。

なんか、大昔にレシピが空から降ってきたみたいな伝説がある。

流石に作り話だと思うけどね。



さて、晩御飯も食べ終わったし、さっきのアイスでも食べようっと。

そう思って冷蔵庫を開ける、だけど。

......一本なくなっている。

複数の型で作ったのに、そのうちの一本の中身がない。

泥棒!?

でも確実に鍵は閉まってるし、部屋も荒らされた痕跡はない。

......もしかしてお化け!?

そう言うの無理なんだけど!?


私がそう叫んでいるのに、オキアミくんが反応する。

「NOA-CODEが昔、小さな街だった頃、あずきバーを持った一人の少女が戦車を破壊していったという伝説があります。もしかしたら、その子の幽霊かもですよ?」

「またからかって......」

「なんでも主砲を捻じ曲げたとか?」


「えっ、怖っ。......嘘でしょ?」

「公式の記録から引用しました。」

「......嘘じゃないの?」

「嘘じゃないです。」

「いやいや、戦車の主砲を破壊できる人間とか絶対いないって。」

「だって当時の写真もあるんですよ?」

そうやって、オキアミくんが近くの端末に表示させた一枚の写真。

......本当に、明らかに異常な力で捻じ曲げられた戦車の主砲、焼けこげたレンガ造の古い街並み、106年前の今日、6月29日の日付けが書かれている。

「フェイクじゃないんだよね?」

「私にそんな権限はないですし、当時からしても合成画像を作る必要ありますか?」

「流石に女の子がってのは意味わからないけど。」

オキアミくん、最初と比べると口調がだいぶ流暢になっている気がする。

そのおかげで数倍ウザくなっている。


108年前、まだ人型ロボットが作られていない時代。

AIがまだ暴走していないその時代、人類は二つの勢力に分かれて戦争をしていた。

きっかけは資源の分配をどうするかという会議だったらしい。

......資源の分配について会議してるのに、その資源を使っちゃうの本当にしょうもない。

まぁ、100年前のAIの襲撃によりパタリと止まったらしい。

まぁ、技術革命も起きていないその時代に分厚い金属の筒を曲げることができる方法はなかった。

だから、驚いている。

でも、確かに合成画像の一例なら、教本で見てもおかしくはないが、見た覚えはない。

「まぁ、いまは本当だと思っとく。」

「......本当ですからね!?」

うるさいな、こいつ。

そう思いながら、アイスに齧りついた。

いつか、別小説で語ります。

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