表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩歌

くだりざか

作者: われさら

このみちは くだりざか

「後ろ向きなら のぼりざか」

君は笑って嘯くけれど

後ろを向いて歩いていると

見落としてしまう

まだ知らぬ脇道を

転んでしまう

しりもちをついて


夕暮れまで あと少しのみちの途上

かかとを鳴らし 転がり落ちてきて

ぼくらを追い越し 彼方へ飛んで去ってゆく

風、風、風……

ぼくらは それを見送るように

ゆるゆると ただこのみちをくだりつづける


過ぎた景色を惜しむように

君は後ろをまだ見てる

「やっぱりあっちへ進もうか」

過ぎた脇道 指さして


でもこのみちは くだりざか? そう、くだりざか

石頭!

だしぬけに君は笑って

ぼくはちょっと……ふてくされている真似をする


そしてぼくらは このさかを進みだす

手をつないで 前を向いて

このさかを 進む


君の隣に まだ居たいから

君と共に 見るべき景色が まだあるはずだから

お日様の役目は まだ終わっていないから

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ