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バットエンドを迎えた童話主人公たちのサバイバルゲーム  作者: 百野桃之助
1章 暗殺メイド
5/5

苦労人シルビア

主人公出せませんでした

 

 ボクの名前はベス。

 楽しいことをするのが好きなんだぁ~


 それでね、今回はね面白いゲームを思い付いちゃったの。


 題して、同族殺しサバイバルゲーム。

 題名からして面白そうだよねぇ~。それに面白いのも作っちゃったし。これからのゲームの展開はどうなるんだろう、やっぱりゲームって言うのは先がわからないからこそ楽しいんだよねぇ。

 だって先が分かっちゃったらしらけちゃうし、楽しくないんだよねぇ~


 さて今、あの娘はどうしているのかなぁ~。


 この水晶見づらいなぁ、後で変えとこ。


 ん?メイド··なにこれ可っ愛い~。そうかあの娘はメイドになったか、それも少し普通のメイドとは違うみたい。今、あの娘に面白いの修行させてる子、体の重心がぶれてないなぁ~、


 もしかして表はメイド。裏では暗殺者みたいなロマンある職業なのかな。それならあの娘がここのメイドになったのも頷けるなぁ~。


 ─コンコン


 ドアを叩く音が聞こえた。その後すぐに開く音も聞こえた。

 

 「失礼します。ベス様、これから出張の予定が入りました。」


 「えぇ~やだなぁ~。ボク、今良いところなんだって。シルビアもこっち来なよ見せてあげる。」


 銀髪のシルビアと呼ばれた女性は腰を屈めて水晶を観察した。水晶の横には【同族殺しサバイバルゲーム】と書かれていた。その事に毎度ながら呆れていた。


 「なんですこれ?同族殺しサバイバルゲームって、こんなの面白いんですか?」


 「これからどんどん面白くなるよぉ~。だからこの世界で最後の1人になるまで待てないかなぁ?」


 

 ーーーーーー シルビア視点


 全く、この方はいつもそうだ。


 良く分からないゲームを作って自分にしか分からない楽しみ方をする。

 

 それにまだまだ始まったばっかりみたいじゃないですか。それを終わるまで待つなんて、やっぱり大丈夫なのかな。うちの上司がこんなんじゃ、パーティーとか出ても絶対、陰口叩かれる叩かれるんですもの。


 「そんなに待てないですよ、それに出張先にバレないように持っていけば、あっちでも楽しめますから、どうか。どうか。出張行ってください。行ってくれないと面倒なことになるので、お願いします」


 ここまですればベス様は動いてくれるはず。

 

 「やだ」


 ん?私の気のせいでしたかね確か「やだ」と聞こえたような気がしたのですが。もう一度聞けば分かるでしょう。


 「ベス様、出張行きますよね?」


 「動きたくない」


 あぁ~でたでた。これに入るともうなに言っても聞かなくなるんですよね。

 仕方ありません、出したくは有りませんでしたが奥の手を使わせてもらいましょう。


 「ベス様?今から姉君がこちらに来てくださるとの事です。ですのでそろそろ諦めてください」


 「ね、姉さまがここに襲いに来るの?そ、それなら仕方ないなぁ。さっさととんずらしよっか。あ、さっき水晶持っていって良いって言っていたよね。それも持っていけば証拠は隠滅できるから、さっさと逃げよっか」


 相変わらずの変わり身の速さだな。まぁこの嘘は付いても姉を恐怖の対象として見ているベス様には知られることは無いでしょう。多分。


 

 そのままベスとシルビアは窓から飛び降り天使の羽を羽ばたかせ、来るはずの無い姉から逃げていくのであった。

 

 

これからも苦労人シルビアの話はちょくちょく入れます

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