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バットエンドを迎えた童話主人公たちのサバイバルゲーム  作者: 百野桃之助
1章 暗殺メイド
4/5

アホ·鉄仮面·仕事人 3人合わせてメイドシスターズ


 その後、メイド長─ダリアが地下室の扉を叩いた。

 

 「入れ」


 「失礼します」


 扉が開き、1人のメイド服を着た金髪の女性が入ってきた。

 

 「私、メイド長のダリアともうします」

 

 「ダリア。カメリアにここの仕事を教えなさい。裏も含めて」


 「了解しました。ではカメリア、私に着いてきなさい」


 その言葉に従い、私はダリアに着いていった。

 暫くすると私は同僚が居ると言う部屋に連れていかれた。

  

 「まずは自己紹介をしましょう。まず私の右側の口を開けっ放しにしているアホ面青髪がリリアン。次に左側の緑髪の鉄仮面がアメリア。これからは同僚なのだから挨拶してくださいね」

 

 その言葉にリリアンは不機嫌な表情をし、アリアは全く表情筋を動かさなかった。


 「何でボクちんが、アホって言われるの?わかんないや」


 「それはリリアンがアホだからでしょ」


 「アホって言うほうがアホなんだもーん。アリちゃんのアーホ、アーホ」


 その言葉が聞こえなかったかのようにアリアはこちらに歩いて手を差し伸べた。


 「よろしく」


 「よろしくお願いします」

 

 そのまま差し伸べられた手を繋いだ。その事が羨ましかったのか、後ろからリリアンが駆け寄ってきて繋ぎ合っている手の上に両手を乗せた。


 「これからよろしくね。確か名前はカメリアだったよね?だったらカメちゃんだね。だったらカメちゃんって呼んでいいかな?何かカメちゃんって響き、可愛いよね。」


 

 お互い挨拶を済ますと、後ろで石像のように全く動かなかったダリアが口を開いた。


 「さて、挨拶も済ませたことでしょうし、カメリアには明日からメイドとしての修行を施しましょう。暗殺者としての修行はまた後でです。先にそれを覚えていたほうが何かと便利なのですよね」


 この時、その言葉に身震いをしていた青髪の少女と、緑髪少女の普段動かないはずの表情筋動き、恐怖の表情を浮かべている事をカメリアは全く気付いていなかった。


 「まずは身を整えましょうか。使用人用の浴室を使います。」


 浴槽に着いた私は隅々まで汚れを落とされ、劇的に美人になったわけではないが、ホコリまみれな姿より、幾分かましになった。

 その後、空き部屋だった場所が、いつの間にか私の住む部屋になっており、その日は私室で就寝した。



  翌朝。目を覚ますと、部屋には椅子に腰掛けている青髪の少女がこちらを覗いていた。リリアンだ。

 私は上半身を起こす。


 「あ、おっはよー。起きたんだ、カメちゃんは今日からメイドとしての修行があるってメイド長に言われたよね。あの人、修行となったら人が変わったようになるからね。まるで軍人みたいになちゃうから、気をつけてね」


 「有り難うございます」


 リリアンは手を横に4回振る。


 「敬語じゃなくて良いよ。ボクちん、そういうの気にしないしさ。それに、せっかく出来た後輩なんだもん。もっと仲良くなりたいんだよね」

 

 「わかった、リリアン。これからよろしく」


 リリアンが目を輝かせている。リリアンと呼んでもらって嬉しいのだろう。面白い。


 「後でちゃんとメイド長の部屋にいくんだよ。メイド長怒ると怖いから、なるべく速く行った方がいいよ。それじゃあね」


 (嵐みたいな人だったな···)


 私もメイド長を怒らせる趣味は持ち合わせていない。速めに行った方が印象も良くなるだろう。


 そのままダリアの部屋まで行き、扉を叩いた。


 

 


 


 



 


 


 

 新キャラが3人も出てきましたね。


 〖金髪真面目のダリア〗〖青髪アホ面のリリアン〗〖緑髪鉄仮面のアリア〗覚えやすいですね。

 

 次回、メイド長による地獄のメイド訓練


 果たしてカメちゃんは生き残れるのか····

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