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#3 異世界八百長ダンジョンはそこまで甘くない(2/3)

前回までのあらすじ。

俺、柴犬。

どこにでも(あくまでもほぼ覚えていない前世の世界基準)いる、ふつうの柴犬。


俺は、この気が付いたら、柴犬に転生していた…。

美少女3人組に拾ってもらったのはいいが、飼うためのお金が必要だったようで、置いていかれていかれました。


どんな世界でも世知辛いね…。


だがそんななか、いかにもそれっぽい雰囲気を醸し出している占い師(自称)こと、『師匠』(勝手に呼んでいるだけ)に出会った。


この世界について全く理解してないけど、突然そのまま町の外に連れ出された俺は師匠に連れられて洞窟の前に来ている。


そして、生活初日にて第三者(受付の女性※師匠より若そう)との会話に成功した。やったね!


「『あの、これってきこえているんですか?』」

「ええ、もちろん。相手が返答してくれるかはわからないけどね。」


おお。聞こえる。

もう、聞こえる…。

嘘…感動ううう。


「ワ、ワン。(聞こえますか!)」

「きゃっ。『しゃ、しゃべってる?』」


おおう、どうやらこちらの声もリアルタイムで相手に送られているようだ。

そりゃ、さっきまでワンワン吠えていた犬が突然、人の言葉話してきたら困るよね。


「(そのうえ、さっきまで、覗きを試そうとしていたんてしったら。さらに驚きそうね。)」ヒソヒソ

「ワン!(なっ。ちょ。)」

「ふふ。冗談よ。まだ、未遂ですもんね。」

「ワンワン!(いや、本当に勘弁してくださいよ。)」


しまった。あと、師匠にはなぜか翻訳の機能?を使われていると、心の声まで筒抜けになるようだ。

そういえば、『モノ』によって使える魔法って、実は相当つよいのでは…。

今更だけど。


「『あのー。すみませーん…。』」

「ワゥン!(ああ、はい!)」

「『えっと、お…お犬さんの名前を教えていただけますか?』」

「ワンワン!ワゥン…クゥン…。(ああ、名前ですか。なまえ、ナマエ…。)」


そういえば、名前ってなんだっけ。

ああ、てか。記憶ほぼないんだった!

いや、まさか。


うーん。

思い出せない。

猿知恵。いや、犬知恵を限界まで使っても全く思い出せないな…。


さっきまで、話してたお姉さんも、師匠に目配りをし始めて、心配しているのだろうか。

まあ、頭抱えて苦しそうにしてるのだからな。

そのうえで、突然、伏せたり、その場で回り始めたり、ひっくり返ったり、頭をかいたりをずーっと繰り返すばかりだし。


名前か。

思い出せないなら、適当になにか仮につけておくか。

でもな、変な名前を付けことはなー。


うーん。えーと。名前かー。

こうも名前を考えるなんて生涯(いや、転生してるぽいから正確には2度目だが。)

まるで、自分の子どもにどんな名前を付けるか悩んでいるみたいだ…。


あれ、でも。なにか。

名前みたいなので一度呼ばれたような。


「クゥーン…。(えーと。確か…。名前…。)」

「ねえ。」

「ワン。(はい!)」

「名前ってそれじゃないの。」

「ワン?(それ?)」


師匠は、俺を指している。

なんだ、俺の顔に書いてあるのだろうか。

まあ、こっちに来てまともに自分の顔見てないからな。


「『アラタ』って首輪に書いてあるけど。」

「ワンワン!(そうだ。それだよ!)」


ああ、そうだ。そうだよね。

一応、拾われたんだよね。俺。


「"$"%$#"'$"&&"&$"'『%$"$$・アラタ』`?}**?`{*>」

「*`*`>`>_$#&%$'&」


師匠が代わりにこたえてしまった。

『アラタ』以外に何か言って言っていたような。

てか、なんで聞き取れたかは問題な気もするけど。

まあ、ひとまずいいか。


すると、受付のお姉さんがしゃがんで…頭をなでた!

というわけでなく。何かを差し出している。

カード上の何か…。


「『はい、どうぞ。お犬さん…。いえ、『レイン・アラタ』さん。』」

「わ、ン?(れ、いん?)」


ああ、あっち(転生前)でいうと、免許書とか会員証みたいなものか。

でも、『れいん』ってなんだ?


「私の苗字よ。名前だけじゃダメなのよ。『アラタ』って名前は珍しいから。かぶることはないは思うけど…。一応、誰が誰か、わかるようにね。」

「クーン。(なるほどー。)」


確かに、あっちでも名前だけで免許とか取れないもんなー。

あっ?めんきょ?


めんきょ…。


めんk…。


めn…。


ーーぶぶっーー


『やt…ね。おm…d…。』


「うん。俺、受かったよ。」


『y…こr…け…だね。』


ーーぷつん…。ー


うう、これはいったい。

俺の前の記憶かな…。

なにか、試験に受かったようだった。

だれかとなにか、おおきな看板に…なにか紙を握りしめていた。


そうか、試験の合格者の看板だ。


多分、すごくうれしかったんだ。

きっと、受かったときは。

だとしたら、俺はあっちだとすごく頭がよかったとか、偉かったとか!


…。


いや、今の自分の感覚からして…ないな。

うん。なにか、特別な感じしないもん全然。


はあ、とため息が出る。

ああ、結局なにも大きなことは思い出せなかった。


ーぽーんー


へっ?今度はなんだ。

なんか記憶が戻ったことで何かあるのか?


なにか、特殊な力が手に入ったとか。

チート?チートか?


ーーーーーーーーーー


称号『はじまりの冒険者』


を獲得しました。


ーーーーーーーーーー


称号?(なんだ、なにか強くなったわけじゃないのか…。)

なにか達成したのか。

まあ、字ずらを見る限り、冒険者?になったようだけど。


…。


えー!俺、冒険者にさせられてるー!


なんでー!


師匠。だましたの?


「だって、あなた。いつまでも私がやさしくするとは限らないのよ。」

「ワンワン、ワン。(なんで!師匠。動物にやさしくない!ひどい!)」

「いや、だって。中身がもう少しスケベでなければねえ。」


ガーン…。

ず、図星。

いや、だって。ねえ。

男だもの、ちょっとくらい期待しちゃうじゃないですか…。


もちろん、ぐうの音も出ないことなのだが。


「わぅん。(ま、まじか。やるしかないのか…。)」

「も。もちろん。慣れるまでは、サポートしてあげるから。ね?ね?」

「わぅーん。(し、師匠。)」ウルウル


ザワザワ…。


今、落ち込んだ瞬間に周りからすごい視線を感じたけど。

やっぱり、人でないやつが冒険者になるなんておかしんだよね。きっと。


まあ、いっか。

生きていくためには仕方のないことだもの。


「『とりあえず。準備ができ次第。お呼びしますので。』」


そういえば、受付の途中だったんだっけか。


とういうか、準備?なにそれ。

こっちがするんじゃなくて?


俺の表情か、心の中が少しわかるのか、師匠のほうを見てみる。

が、なぜかばつが悪そうな顔をしている。


「あー。えーとね。それはいずれわかることよ…。」

「ワウ?(師匠?)」


それから前に並んでいた冒険者?の人たちは特に緊張するまでもなくどんどんはいっていく。

なにかを買うために行列に並び待ちをしている気分だ。


というよりか、この世界の人たちは怖くないのだろうか。

ふつうは何が起こるかわからない洞窟にたいして、びくびくするのじゃないのだろうか。


やっぱり、冒険者っていうほどだからか、全然恐れないのだろうか。


そうこうしているうちに前の二人組が洞窟に入っていった。

もうそろそろか。


「ワン。(師匠。そろそろですね。)」

「えー。あー。そうね。とりあえず、早くいきましょうか。どうせ…ゴニョゴニョ」

「ワゥウ?(どうしたんですか。師匠?)」


師匠が急にゴニョゴニョと歯切れが悪くなった。

なにか、隠しごとでもしているのか。


だとしても、いったい何が待ち受けてるんだ。

まさか、めっちゃ強いやつが洞窟内を徘徊してるとか…初心者が選別されているとか。


ああああああ!!!


とんとん。

いつの間にか受付のお姉さんに頭をポンポンされていた。


「@:@::@#&!’&&&#&%」

「どうしたの、驚いて。それよりも、順番が来たから行きましょうか。」


どことなくだが、師匠が面倒な、嫌な顔をしている。

師匠はこの洞窟について知っているようだが、なにか嫌なことでも耳に入ったのだろうか。

もしくは、できるかわからない占いで何か結果が良くなかったのだろうか。


とにかくわからないけど、行くしかない。

何度もいう(誰にかはわからないけど)が、生きていくためだもの。

ここまま、犬死なんてするものか。


だけど、この時は知る由もなかった。

このダンジョンで、とんでもないことが起こるなんて。


                                  ー続??ー

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