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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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なんとかして魔石を持ち出そう! 無理か? 無理なのか!?

 熟練度でスキルレベルが上がった。

 今回の攻略に備えて上げておいた【精神耐性】と【水噴射】と合わせると、今はこんな感じ。


 --------------------

 名前 : クロウ ゼンジ

 レベル: 28

 筋力 : C

 体力 : B+

 敏捷 : B+

 知力 : C

 魔力 : C

 生命力: C


 職業 : 忍者、中級忍者、上級忍者

 スキル:

  【忍術】2

   【壁走りの術】3

   【分身の術】5

   【薬術】2

   【忍具作成】3

   【忍具】3

   【忍具収納】3

   【体術】3

   【毒術】2

   【吸着(きゅうちゃく)の術】3

   【反発(はんぱつ)の術】3


  【中級忍術】

   【判断分身の術】2

   【入れ替えの術】3

   【引き寄せの術】2

   【中級忍具作成】1

   【空中歩行の術】1


  【上級忍術】

   【自律分身の術】2

    【意識共有】2(1から上昇)

   【水忍法】

    【操水】2

    【水刃】1

    【水噴射】2(1から上昇)


  【隠密】

   【隠術】3

   【消音】3(2から上昇)

   【消臭】2

   【致命の一撃】3(2から上昇)


  【暗殺】3(2から上昇)

  【投擲】3

  【歩法】3

  【身体強化・敏捷力】2

  【身体強化・筋力】2

  【身体強化・体力】2

  【精神耐性】2(NEW)

  【暗視】3

  【回避】3

  【受け身】2

  【危険察知】3

  【跳躍】3

  【軽業】3

  【瞑想】2

  【木材加工】2


  【打撃武器】

   【打撃武器・威力強化】2

   【フルスイング】3


  【片手剣】

   【片手剣・威力強化】2

   【ファストスラッシュ】3


  【検証者】2:

   【勤勉】1

   【風忍法】1


 --------------------

 (残ポイント:3)

 --------------------



 ――俺たちは、転送門から外へ出た。

 視界が切り替わり、ダンジョン領域に戻る。



 サタケさんが待っていた。

 俺たちの姿を見て、安心したように言う。


「無事なようだな。三人とも!」

「ああ。ボスは倒してきた。オカダもコガさんも活躍してくれたよ」


 サタケさんはほっとした様子で言う。

 言うまでもなく、コガさんの見極めは問題なし、ということだ。


「そうか……。それを聞いて安心した。ごほっ」


 傷はポーションで癒えたけど、咳は相変わらず治らないサタケさんである。


「詳しいいきさつは拠点に戻ったら話しますよ」

「ああ。げほっ。とにかく、よくやってくれた」



 オカダがコガさんの肩を叩く。


「まだまだ戦い足りねーけど、楽しかったぜ! なあ、コガちゃん?」

「は、はあ。楽しかった……です」


 コガさんはあいまいな表情でうなずく。

 ダンジョン内ではハメを外していたけど、それは吸血による興奮のせいだろう。

 冷静になって振り返ると恥ずかしいのかもしれない。



 俺たちが外に出ると、転送門が消えた。

 このダンジョン領域ももうすぐ消えるだろう。


 【忍具作成】でダンジョンの力を加えている刀やクナイは現実世界へ持ち出せる。

 しかし魔石はここまで。


 領域の外に出るとすぐに消えてしまう。



 オカダが言う。


「なあゼンゾウ。なに難しい顔してんだよ?」

「いや、魔石を外に持ち出す方法を考えていてな。カミヤにだけできる裏技でもあるのかと」


「収納スキルなんだろ? 俺たちは持ってないから、ムリじゃねー?」

「まあ、そうなるか。一応、魔石を隠して持ち出してみようと思うが……」


 魔石を握り、それをポケットに入れる。

 外界から見えなければ……認識されなければ持ち出せたりして。


「そんなことで持ち出せねーだろ」

「スキルや異能だって、人に見られなければセーフだろ? 試す価値はあるさ」


「へー? じゃあ俺にも石をいくつかくれ」

「おう」


 腰袋の中にはまだ魔石が残っている。

 オカダに魔石を手渡す。


 オカダはそれを上に放りなげてちゃらちゃらと手遊びする。


「そういや、カミヤは胸に魔石をしまってたな。つーわけでコガちゃん!」

「ひゃっ!?」


 オカダはコガさんの服をつまんで、胸元に魔石を入れようとする。

 コガさんがあわてて抵抗したせいで、うまくいかなかった。


 カミヤみたいな露出狂と違って、コガさんはガードが堅い。

 日焼け対策でセクハラも封じている!


「な、ななな何するんですか!?」

「ゼンゾウがやれって言うからさー」


 急な流れ弾が!?

 俺はぎょっとして言う。


「言ってねえ! 巻き込むんじゃねえよ!?」

「ごほん! 遊んでないで帰るぞ!」


 サタケさんは呆れた様子で外へと向かった。

 領域を出ると、魔石は跡形もなく消えてしまった。


 ポケットだろうが手の内だろうが、消えてしまう。

 やはりそうか。



 車に乗り込む。


「ん? 妙に静かにしてるじゃないか、オカダ」

「……ああ。口に石を入れてたからよ。さすがに口を開けたら消えるんだな」


「てことは、口を開けるまでは残ってたのか!?」

「そうだぜ? 手に握ってた分はすぐ消えたな」


「口の中は体内だからか……?」

「体内っていえば、飲み込んだ分はまだ消えてないかもな」


「え? 飲み込んだのか……さすがにそれを試す勇気はなかった」

「ま、それくらいで死にゃしねーし!」


 コガさんが首をかしげる。


「でも……どうやって取り出すんですか?」

「体内にあるうちは消えないとして……外に出せば消える……」


 腹を裂いて取り出すわけにはいかない。

 となると自然に出てくるのを……。


 うーん。これは考えたくないな!


 オカダが言う。


「消化されて消えるんじゃねーの? 知らんけど!」

「そういうことにしておこう」

「で、ですね」


 オカダは深く考えなかったようだ。

 俺も追及しないことにする!

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― 新着の感想 ―
[一言] 口いっぱいに魔石を詰め込んで自分のダンジョンまでもっていくとか?別な意味で不審者w
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