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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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クローゼットダンジョン第十四階層――水路エリア再戦!

 リンとトウコを連れ、十四階層へやってきた。

 水の流れる洞窟エリア。

 足場がどんどん減っていき、この先はほぼ水路となっている。



 分身に運ばせてきた畳んだゴムボートを膨らませる。


 サーフボードに三人乗りは無理だから、ここは船を使う。

 もちろん、ゴムボートを操縦する練習は済ませている。


「さて、今日は激流くだりだ! 落ちないように気をつけろよ」


 水は冷たく、流れは速い。

 ごうごうと水音が唸っている。


「すごく流れが速いですね……」

「楽しそうっス!」


 リンは不安そうだ。

 逆にトウコは楽しそうである。




「水路の先にクモがいる。ボスのクモに近いサイズに育っている。歴戦の個体だから、気を引き締めてくれ」


 今回はクモを倒し、その先を確認するのが目標だ。


 マップを完成させたいのと、隠された宝箱がないか調べたい。

 こういう場所にはなにかありそうである。


「はーい」

「デカくてもザコ敵っスよね?」


「強さが問題じゃなくて、足場が悪いから戦いにくいってことだ」

「トウコちゃん。気をつけてねー」

「ちな、落ちたらどうなるんスか?」


 さっきも説明したけど、聞いてなかったな!?


「壁にぶつらないように頭を守れ。泳ぐには流れが速い。俺が助けに行くまで、どこかにしがみついていてくれ」

「リョーカイっス!」


 俺たちは 蛾とコウモリ対策装備の上にオレンジ色の救命胴衣(ライフジャケット)を身につけている。

 これはサバンナの渡河でも使った品である。


 救命胴衣があるから沈みはしないとはいえ、泳いで進むのは危険だ。

 体力の消耗が激しいし、そんな状態では戦えない。

 船から落ちないよう戦うのが基本である。



 船上で松明では心もとないので、ヘッドライトを準備した。

 これを蛾対策のヘルメットと交換する。

 水に落ちたとき、ヘルメットをかぶっていては溺れてしまうからだ。


 このヘッドライトには地底湖で入手した輝く水晶を使った。

 リンに物品鑑定してもらった結果、名称は輝水晶(きすいしょう)で、カテゴリは素材。


 ちなみにこのアイテムはモノリスのショップでも引き換えられる。

 ボスコウモリの魔石で、四つの輝水晶と交換できる。

 これまでスルーしてきたが、ついに使い道ができたぞ!


 このおかげで人数分のヘッドライトが作れた。


「ヘッドライトの使い方も大丈夫だな?」

「はい! 明るくて助かりますー!」

「バッチリっス!」


 ヘッドライトは厚めの鉢金(額当て)に内蔵する形をとった。

 おかげで多少の防御性能もある。


 細かい明るさの調整はできない。

 明るくしたい場合は軽く叩く。


 板をスライドさせて明かりを調節する。

 完全に閉めれば明かりは外に洩れない。

 暗い場所で隠れる邪魔にはならないよう配慮した。



 壁に生えている水晶と同じ性質なら、強く叩けば閃光を発して壊れる。

 素材がもったいないので、まだ試さない。


 この性質を利用すれば閃光手榴弾が作れるだろう。

 もっと水晶を手に入れたら作るつもりだ。


 宝箱から回収したほうがコスパがいいので、ボス魔石は他の用途に使うつもりだ。


 『丈夫なコウモリの皮』はこれまで各種素材で使ってきたが、その役目はワニ革に引き継ぐ。

 大コウモリの魔石の使い道は『さらなるリストの解放』という商品だ。

 コウモリ素材の新商品に期待である。

 それはいずれ。



「俺は水忍法での操舵に専念するから、攻撃は二人に任せる」


 俺は船の後方で操舵。

 ショットガンを持ったトウコが先頭。

 その後ろにリン。遠距離攻撃をメインにする。


「わかりましたー」

「やるっス!」


 さんざん言ったが、もう一度注意しておく。

 とくにトウコへ。


「船は揺れるから、誤射しないよう慎重に狙ってくれ。ボートに穴が空いたら沈むからな!」

「はーい」

「オッケーオッケーっス!」


 返事が軽いのが心配だが……まあ大丈夫だろう。

 いざ出航!

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[一言] 激流下り(モンスター付き) 観光には向かないな…
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