水忍法を手に入れたらやりたいことリスト! 地底湖を探索しよう!
サーフボードを置いて、地底湖のへりに移動する。
「【操水】――! 水よ分かれろっ!」
俺は湖の水を押しのけていく。
流れがないので川の水よりも簡単だ。
まずは地底湖の外周部分から調査していく!
水を押しのけたところ、深さはそれほどではない。
底が見えてきた。
床と同じような岩の床になっている。
これで謎が一つ解けた。
無限に続く深さだったり、落ちたら即死するギミックではない。
露出させた底に分身を出してみる。
問題なさそうだ。
なにも起きず、分身は健在。
侵入できないとか、強制的に外へ飛ばされるような仕組みもない。
ゲーム的な即死エリアみたいになっている不安もあったからな。
これなら降りても平気だろう。
俺はそこへ降り立つ。
底は問題なく歩ける!
周囲の水を押しのけながら、地底湖のへりに沿って進む。
こういうところにはなにかある、というのが相場である。
隠しエリアや宝箱、別ルートがないかを調べるのだ。
なければないで、無駄足ではない。
なにもないことが確認できれば満足だ。
俺、こういう未踏破部分が気になっちゃうんだよね。
しっかり確認しておきたい!
湖の底は中心に向かうほど深くなっていく。
深い部分は後回しだ。押しのける水が多くなって魔力消費が大きい。
まずは外周から手をつけていこう。
なにせ地底湖は広い。
一度に全体を調べることはない。
【瞑想】で休憩を挟んでじっくりやっていく!
そうして探索を続けていると――
「あった! 宝箱だ! そうこなくちゃな!」
水面より下の位置、壁面にくぼみがある。
そこに宝箱が鎮座している。
普通なら見つけられない場所だよね!
さっそく分身で宝箱を開ける。
すると宝箱からまばゆい光があふれ出す!
「お!? 内側から光り輝いているぞ!?」
この演出は初めてだ!
豪華な隠しアイテムがあるのか!?
分身に取り出させてみよう!
中身は――
「これは――光る水晶……?」
演出ではなく、中身そのものが発光していたってことか!
片手でつかめるほどの水晶の塊である。
これは……壁面に生えている水晶と同じものにみえるが……?
それがわざわざ宝箱から……!?
俺は水晶を手に取り、指で表面を撫でる。
すると触れた部分が反応して、光が強くなる。
指先で叩いてみると、明るく輝く。
「これ……持ち運んだら便利な光源になるな!」
洞窟にはたくさんの光る水晶がある。
前に掘り出そうとしたが、砕けて割れてしまった。
壁面の水晶はダンジョンのギミックなのだろう。
残念ながら採掘や移動はできない。
その水晶をアイテムとして入手できた!
いいね!
これを【忍具作成】で加工すればいろいろ作れそうだ。
ランタンやライトを作れるだろう。
俺の拠点は暗くて地味だから、照明器具を作るのもいい!
なかなか夢のある素材だ!
そして宝箱は定期的に再配置される。
今後はここも周回ルートに入れよう。
中身は毎回同じなので、何度も手に入る!
今回の地底湖探索は満足な結果となった!
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