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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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タマゴ祭り!

 リンが皿をテーブルに並べていく。

 だし巻き玉子、炒り玉子、玉子野菜炒め……。


 玉子料理のフルコースだ。


 俺たちはそれを次々と口に運ぶ。


「うまーっ! どれもうまいっス!」

「味はニワトリの卵と似ているな。このだし巻き玉子はふわふわで絶妙だ!」

「ふふ。ありがとうございまーす! この卵のお味は少しさっぱりしていますねー」


 などと、料理に舌鼓を打つ。


「親子丼はどうですかー?」


 他の料理もあるので、少し小さめのどんぶりだ。

 鳥肉と玉子のコラボである!


「うーん。ダシがきいていて美味い!」

「うまっ! 親も子もうまーいっ! いくらでもいけるっス!」


 トウコはどんぶりをかきこような勢いで食べていく。


「生卵の後なのにすげーな、トウコ。でもこれは箸が進む!」

「おかわりはたくさんあるから、ゆっくり食べても平気だよー」


 リンはトウコを見てやわらかく笑いながら、上品に食べている。



「ん……?」


 妙な感覚を憶えて、料理を口に運ぶ手を止める。


「ゼンジさん。どうかしましたか?」

「カラがジャリったんスか?」


 卵の殻を噛むとテンション激下がりになるが、それじゃない。


「妙な感覚があってな。これは多分――」


 俺はステータスウィンドウを開いてスキルを確認する。

 スキルの一番下に、見慣れない表示がある!


 --------------------

 【火耐性(一時)】

 --------------------



「――やはり! 【火耐性】が増えている!」

「えっ? あ、私にもありますっ! 一時って書いてあります!」


 リンの表示も俺と同じようだ。


「おーっ!? 【嫉妬】のおかげっスか?」

「そうなのかもー!」


 火鳥の卵にアイテムとしての特殊効果があるという説もある。

 だが、これまでそういうケースはない。


 リンの【食材】が作用したとも考えられるが……。

 この流れでは【嫉妬】が最有力候補である。


 嫉妬の効果により、一時的な火耐性を付与する料理を作れた……とか!


「一時的に使用できるって説明だったよな?」

「あ! そうでしたー。こういうことなんですね!」


ちな(ちなみに)、あたしの【火耐性】のスキルレベルはそのままっス」

「へえ。もともと持っている場合、スキルレベルは上がらないんだな」


 いいね。

 もともと持ってるケースも確認できたぞ。


「となると気になるのは、どのくらい効果が続くのかだな」

「はかってみましょう!」


 俺たちは時間を測るために砂時計をひっくり返す。

 五分、十分、三十分……と、複数の砂時計を使って計測する。

 時間が来たらひっくり返せばいい。



「リン姉! ヤキトリおかわりっス!」

「よく食うなぁ。俺はもうごちそうさまだ」


 もちろん焼き鳥もうまい。

 とはいえちょっと食いすぎたな。


 リンがトウコに串を渡す。


「はい、トウコちゃん! 残りのお肉は【食品収納】にしまっておきますねー」

「あざーっス!」

「おう!」


 なにも一度に食べることはない!

 収納のおかげでいつでもおいしいものが食べられる!

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― 新着の感想 ―
今回、一時的な効果の付与は、食材と調理スキルによるものだと思うのですよ(笑) ある意味で耐性ポーション作成みたいな感じの。
[一言] 食べ盛りな若い子っていいよね…(年寄り発言
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