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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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卵を鑑定してみよう! その結果……?

 脱線して反省会を始めた俺たち。


 話を卵に戻そう!


「で、卵の件だよ。いちおう孵化を試してみようぜ! ダメだったら食べればいいし」


 必ず孵化するとも限らない。

 温めたら(かえ)る有精卵かもわからないし、テイムできるかも不明だ。


 これまで子供のモンスターはどのダンジョンでも見ていない。

 単純に考えるなら、子供は存在しないはずだ。


 卵から(かえ)ったらいきなり大人になって襲ってくるかもしれない。


「ダメだったら? 育ててから食べるんスか?」

「怖いこと言うな! クラスで育てた豚さんを食べたいと思う人は手をあげてー、みたいな!」


 多数決の結果を無視して食肉工場に送られるルートしかない食育授業。

 そして給食に出る。

 そんなニュースがあった。

 鬼か!


「トウコちゃん。みんなで育てた子ど……小鳥さんを食べるわけないよー!」


 子供って言おうとした! 言おうとした!

 なんかリンの発想も怖い。


「育てるなら時間をかけて面倒を見ないといけないな。昼は俺が見るとして……どのくらいの温度で温めればいいんだ?」


 鳥じゃあるまいし、ずっと上に座っているわけにはいかない。

 そもそも人間の体温で温まるのか?


「なんならあたしが、リン姉の胸の中で温まりたいっス!」


 リンはスルーして続ける。


「ぬるめのお風呂に入れたり、火のそばに置けばいいんでしょうか?」

「ゆで卵にならないように注意っス!」


「悲しい結末だな、それ……。あ、リン。先に鑑定してみてくれ」

「はーい。食品鑑定では食べられます。物品鑑定では――」


<名称:火鳥(かちょう)の卵。カテゴリ:食材>


「へー。鳥公は火鳥(かちょー)って言うんスね!」


 む……!

 鑑定できてしまったか!


「カテゴリは食材なんですね。あれーっ?」


 リンは不思議そうな声をあげる。

 トウコはきょとんとした顔だ。


「どうしたんスか?」

「【物品鑑定】は生き物には効かないんだよ! つまりこの卵は生きていない! モノなんだ!」

「あーっ! そういうことっスか!?」


「だから温めてもかえらないの……」

「もしかするとこの卵は俺のダンジョンの宝箱みたいな、設置されたお宝なのかもしれないな」


 モノだとしても卵ではある。

 一応、試してもいいが孵化する可能性は低そうだな……。



 トウコがケロッとした顔で言う。


「なーんだ! じゃあ食べていいっスね!」

「切り替えはやっ!」


「そうですねー。さっそく帰って食べましょう!」

「おお……。そうだな」


 二人は食べる気満々であった。

 食いしん坊がすぎる!

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― 新着の感想 ―
[一言] 卵はいつから生き物か
[一言] テイム出来なかった(´;ω;`)
[一言] そういや古代中国の偉人に「人の赤子を食べてみたい」とかのたもうた◯チガイが… ま、それはおいといて食ったら無難なとこで火炎耐性が付くくらいかねー
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