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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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バオバブはスムージーで!

「よし! 魔力回復丸ができたぞ!」

「おーっ! って、一個だけっスか?」


 トウコは丸薬をつつきながら、物足りなそうな顔だ。


「材料があればもっと作れるぞ。じゃあトウコが実と種を分けてくれ」

「うえぇー? しゃあないっスねー!」


 リンは料理中なので忙しい。

 俺は刀で実を割ってトウコに渡す。


「ほれ」

「地味地味な作業っス!」


 トウコは手作業で粉っぽい実をほぐしていく。

 空を仰ぎ見ても鳥の姿はない。今のところ平和だ。



 種から魔力回復丸を三個。

 実から飢渇丸(きかつがん)を十個作った。


 リンがコップを手にやってくる。


「できましたー。バオバブとハチミツのスムージーです!」

「おお! うまそうだな!」

「やたーっ! ちょうど喉が渇いてたっス!」


 コップを受け取り、中身を見る。

 入っているのはとろみのついた液体だ。


「お水にパウダーを解いてハチミツで味付けしましたー」

「あれ? 一杯だけっスか?」


 リンが差し出したコップは一つだけだ。


「うん。ハチミツが足りなくてー。帰ったらたくさん作ろうね!」

「帰りにたくさん実を持っていくっス!」


 今収穫しても荷物になる。

 実を取るのは帰りがいいだろう。



「じゃあ回し飲みだな。先にもらうぞ」

「どうぞー」


 コップを傾け、口にどろりとした液体を流し込む。

 さわやかな香りと酸味。

 柑橘系のスムージーのような味だ。のど越しもいい。

 ハチミツの甘みがちょうどいい。


「んー。うまい! 元気が出てくる味だな!」


 俺の手からひったくるようにしてトウコがコップをあおる。


「あたしもあたしもっ! うまーっ!」

「おい、全部飲むなよ!?」


「ちゃんと残してるっス! はい、リン姉!」


 リンがトウコからコップを受け取る。

 かなり少なくなっているけど!


「ありがとー! うん。おいしいねー」

「あっ! もう一杯あるじゃないっスか! もーらいっ!」


 トウコは床に置かれているコップを指差す。


「こっちは葉から作ったスムージーなんだけど――」

「うえーっ! 草の味っス!」


 トウコが嫌そうな顔でコップから口を離す。


「――トウコちゃんの口には合わないかなって言おうと思ったんだけど……」

「早く言ってほしいっス!」


 トウコが突き出したコップを受け取り、リンが一口飲む。


「ほうれん草みたいでおいしいですよー」

「バオバブの葉か。俺も一口もらおう。……へえ」


 前向きなコメントをしたかったが、うまくいかない。


 青くさい味というか……。

 まずくはないが、うまくもない。

 ほうれん草スムージーという感じ。


 リンが笑顔で同意を求めてくる。


「ヘルシーでおいしいですよね!」

「うん。まあ、健康に良さそうな味だな」


 トウコが空を指差す。


「あっ! 鳥っス! 来たっスよー!」


 巨大な赤い鳥がこちらに向かって近づいてくる!


「戦闘準備! ここで迎え撃つぞ!」

「リョーカイっス!」

「はーい!」

誤字報告ありがとうございます!

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― 新着の感想 ―
そこは「まずーい!もう一杯。」でしょう(笑)
[一言] 昔暑い時よくバナナと氷とミルクをミキサーにかけてとろとろにして飲んだなぁ… ああいうのスムージーというのか…一つ賢くなったw そんで葉っぱのスムージーは…まずくない青汁?
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