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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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反省会と作戦会議!

「そういえば【ポージング】が効かない状況があったな」

「はい……分身さんを助けたかったんですが……」


 リンがしょんぼりと肩を落とす。


「あ、別に責めてるんじゃない。たぶん、相手が別のことに集中していると効かないんだろ」

「そっスね! たぶん分身を食べるのに夢中だったんスよ!」


「そういうことだな。いつでも注意を引けるわけじゃないようだから、気をつけていこう!」

「はいっ!」


 おそらく、どの敵を狙うか定まっていない状態ならひきつけられる。


 攻撃動作に入っていると怪しくなってくる。

 すでに噛みついている状態だと効かない。


 そんな感じだと思う。

 じっくり試したいが、これは数をこなさないとわからない。


 失敗することを確認する、というのはちょっと危険を伴う。



「それと敵を引きつけた後だけど、盾で防げるかが心配だよな」

「え? 大丈夫だと思いますよ」


 リンは両手の盾を構えてみせる。

 前に教えたガード姿勢だ。


「リン姉、足元がお留守っス!」

「うむ。下半身が守れてないんだ」


「あ……言われてみればそうですね!」


 これは俺の考えが足りなかった。

 盾トンファーは足を守るのに向いていない。


「コウモリ相手なら盾トンファーでよかったんだけど、ワニは下から襲ってくるからな」


 分身が足を噛まれて引き倒された姿を見て気づいた。

 これじゃダメだ。

 今の盾では足を守れない。


 鋭い歯で噛みつかれて、そのままデスロールされたら……。


 リンは【美肌】のおかげで頑丈だが、それにも限度がある。

 足を食いちぎられたらポーションでも治るかどうかわからない。



 リンはしゃがんで盾を構えたり、持ち方を変えたりといろいろ試している。

 しっくりいかないらしく、首をかしげている。


「うーん。難しそうです」

「だよな。だから今回は無理して攻撃を受けないでくれ。ケガしちゃ困る」


「はい。では魔法で戦いますか?」

「そうだな。基本は遠距離攻撃。【ポージング】を使うときは少し距離のある相手を狙ってくれ」


「わかりましたー」


 【ポージング】は対象を選べる。

 距離が遠くなるほど効果が落ちるが、最大で十メートルほど届く。

 ごくわずかな時間、注意を引くだけ。

 動けなくなったりするわけじゃないが、意識がリンに向く。


 相手にスキを作るだけで充分だ。

 攻撃を受けるところまで担当しなくていいだろう。


「盾で攻撃を受けるのはゴブリンやコウモリあたりで練習してからにしよう」

「ワニは危ないっスね!」


「はい! そうしましょう!」

「というわけで、近づかれる前に倒す方針で行く!」



 リンが困った顔で言う。


「あ、でも【火魔法】は水の中に逃げられちゃうと……」

「そうだったな。ここは雨が強いし、水たまりもあるからなあ……」


 俺が【水忍法】を使うには有利だ。

 しかし【火魔法】には不利に働く。


 リンのダンジョンなのに不利になるとは、いかがなものか!

 別にクリアしやすいように敵やフィールドが設定されているわけじゃないか。



 トウコがドヤ顔で親指を立てる。


「ここはあたしに任せて欲しいっス! マグナムなら余裕っ!」


 実際、今回の戦闘でトウコは大活躍している。

 マグナム強すぎる!


 弾丸を事前に用意すれば安定して火力が出せるのだ。


「あ、ちょうどワニさんが来ましたー。三匹です!」

「よし任せたぞトウコ!」


「うぇぇ!? 全部あたしっスか!?」


 トウコが情けない顔で俺たちを振り返る。

 もちろん手伝うけどね!

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― 新着の感想 ―
脚装備でグリーブとか脚絆みたいなものが必要? 後はタワーシールドとか。
[一言] PT戦闘は盾役がヘイトを取って群がる敵を受け止めてから アタッカーが攻撃を開始するんだが全身覆う盾でもないと無理だなぁ… もうこれ誘っては逃げる避けタンクでいいんじゃ
感想一覧
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