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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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透明盾とポージング!

「さて、今日は川を越えて第六エリアへ行くぞ!」

「やたーっ! ワニ狩りっス!」


 俺は作成しておいた品を取り出す。


「で、リンはこれを使ってくれ!」

「わあ、ありがとうございます!」


 用意したのはポリカーボネート製の防護盾である。


 警察や機動隊が使うライオットシールド(暴徒鎮圧盾)、あるいはバリスティック(防弾)シールド。

 治安部隊が使うのは長方形の大盾がメジャーだが、今回は小型の品物。


 トンファー盾を少し大型化して透明にしたものだ。

 すべて透明だと扱いにくいので縁には色を付けてある。


 金属より軽量で、強度も充分。

 さすがに弾丸を止めるようには作っていない。

 そこまですると重くなってしまう。


 盾トンファーのように左右の手に持つ二対(につい)の片手盾だ。


「前より大きいっスね」

「ああ。洞窟と違って草原は広いからな」


 前に使っていた盾トンファーは小型化していた。

 狭い通路で使うためにそうしたのだ。


 草原ダンジョンは広いので盾も大きくできる。



 トウコが親指を立てる。


「透明なのもナイスっス!」

「これはポージングのためですねー」


「ああ。【ポージング】は相手に姿を見せる必要がある。盾で体が隠れると効果が弱まるからな」

「はいっ! たくさん練習しましたね!」


 トウコが目をむく。


「あーっ! あたしの知らないうちにズルいっス! 再放送プリーズ!」

「なんだよ再放送って! ないわ!」


 夜のポージング研究会は十八禁なので放送できませんよ!



 さまざまな状況と角度から検証した。

 【ポージング】も【魅力】も目を閉じれば無効になる。


 声や匂いに効果は乗らない。

 体に触れてもスキルは発動しない。


 素の魅力はビンビン伝わってくるけどね!



 【モデル】のスキルは全身を見せることで効果が最大になる。

 物陰に隠れるなどして体の一部しか見えないと効果が落ちてしまう。


 水の壁ごしで姿を歪ませたり、薄布を間に挟んで見えにくくすると効果は激減する。

 つまり迷彩装備を着たら効果が落ちるわけだな。


 しかし鏡で反射した姿なら、しっかりと効果が発揮される。

 ちなみにリン自身は鏡に映った自分に見惚れたりしない。


 鏡の反射が有効なのは強い。

 神話に出てくるメデューサなら鏡に映った姿なら石化させられないんだけどね。



 写真や動画に撮影した場合にどうなるのかは試せていないが……。

 ダンジョン内でカメラは動作しない。


 記録した映像にスキルが乗ったらとんでもないことになる。

 たぶん無効だろう。


 カミヤの【魅了】はスコープ越しにスナバさんを魅了した。

 だが監視カメラごしのハカセは魅了されなかった。


 鏡の屈折や望遠鏡による拡大は有効だが、写真や動画は無効になる。


 カミヤの場合は声や匂いにも効果があった点が強力だ。

 こういう能力は目を閉じたら効かないのがセオリーなんだけどな。

 ちょっとズルいと思う!



「リン。持った感じはどうだ?」

「はい。前の物より少し重いけど、大丈夫です!」


 前より大きい分だけ重くなっている。

 【中級忍具作成】で付与した効果は強度強化。

 軽量化すると盾の性能が落ちるからな。


「スケスケ具合もオーケーっス!」


 チェックよし!


「んじゃいくか!」

「はい! 第六エリア攻略ですね!」


 渡河用に用意しておいた秘密道具を持って出発だ!

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― 新着の感想 ―
[一言] そういや、カミヤが野放しなんだよな。 不意の遭遇戦は不味いけど、事前に捕捉して対策すれば男のみでも対策できそうだね。 ヘッドホン+補聴器とか、スマホカメラでゴーグルを作るとか。
[一言] ほう、夜のポージング研究会… 階下に声は漏れませんでしたか?ふふふ
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