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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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【銃創造】の新段階!?

「さて、宝箱を開封しよう。リン、開けてくれ」

「はーい」


 リンが宝箱を開ける。

 中身は――


「お肉――じゃないっス!」

「ああーっ! 皮だけですよ! 身がついていません!」


 二人とも落胆を隠せない。


「いや……いいだろ革でも! 頑丈そうだし、すぐ素材に使えそうな感じに加工されているし」


 (スキン)というより(レザー)

 生の状態が皮。

 (なめ)し加工されたものが革である。


「もうワニさんのお肉、少ししかないから……残念ですねー」

「また狩ればいいさ。次は捕獲して【解体】を狙おう」


「捕まえるのはムズかしいっスねぇ。あー、お肉食べられると思ったのになー!」

「もっと準備が必要だったな。でも【水忍法】と【モデル】の実戦訓練は悪くなかった。課題もいろいろ見つかったし……」


 柵やワイヤー。落とし穴。もっと大量の粘着玉。

 そういう準備がないとワニの捕獲は難しい。


「あ! さっきのでレベルが上がったっス!」

「おめでとう、トウコちゃん!」


「おお。これで二十二か?」

「そーっス! 上げるスキルは【銃創造】にするっス!」


 もう決まっているのか。

 さすがトウコは即断即決!


「いいんじゃないか?」

「スキルレベルが五になるのねー?」


「これであたしもスキルマスターっス!」

「つまりスキル調整を解禁できるわけだな!」


 スキルレベルが最大の五になるとスキル調整が解禁される。

 それを優先しての【銃創造】上げ!


 もちろん銃を出す能力こそトウコの基本!


「んじゃスキルレベルアッープ!」

「お、さっそくか。新しい銃が出せそうか?」


「えーと、二つあるっス! まずは大口径マグナムッ!」


 トウコの手が光り、大きな銃が生み出される。


 いつも使っているのは三五七(さんごーなな)マグナム銃である。

 わざわざ大口径というならこれは――


「――四四(フォーティーフォー)マグナムか?」

「そーっス! 最強の上! 超最強(ちょーさいきょー)の銃っス! そしてもうひとぉつ!」


 逆の手が光る。

 現れたのはオートマチックマグナム!

 有名なやつ!


「デザートイーグルっス!」

「おお、いいじゃないか!」


「かっこいいね、トウコちゃん!」

「これでマグナム弾を連発できるっス!」


 トウコが両手にマグナム銃をクロスさせて構える。

 恰好はついているが……。


「反動が強くて両手撃ちはムリじゃないか?」

「そこは根性でなんとかするっス!」


「根性でどうにかなってたまるか! 練習かスキルだろ!」

「じゃあ【安定化】を四に上げるっス! ポチッと!」


 トウコがためらいなく空中に指を振り下ろす。


「おいっ! 決断速すぎるわ!」

「でもこれで両手マグナムに一歩近づいたッス!」


「じゃあちょっと撃ってみろ! 反動に気をつけろよ!」


 トウコが両手にマグナム銃を構えて同時に引き金を引く。

 派手な銃声が連続し、両手の銃が跳ね上がる。


「おもっ! やっぱり反動強いっス!」

「そりゃそうだろ! 両手で撃ってみろ」


「そっスね!」


 トウコは両手で44マグナムを構えて射撃する。

 銃口は跳ね上がるが、きちんと制御できている。


 つづいてオートマチックマグナム。

 こちらも同様だ。


「両手ならいけるっス! さらにスキル調整! 発動を強化っス!」

「素早く出せるようになるのか?」


「これでリロードなし! 銃を出しては撃つ作戦っス!」

「いやトウコそれはやめとけ――」


 俺の言葉を聞く前にトウコはしゅばっと手を上げる。


「出ろっス! 第三の銃! ――ううっ!」


 その手に三丁目のマグナム銃が現れる。

 トウコがよろめく。俺はその肩を支える。


「だから止めようとしたのに……魔力が持たないだろ!」

「あー。まわるー。世界が回るっス!」


「魔力切れですね! トウコちゃん、無理しちゃだめだよー」


 銃創造はコストが重い。

 しかも最大レベルを三連発なんて無理だろ!


 でも拳銃なら――コストの低い銃なら連続で出しながら戦うこともできるだろう。

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― 新着の感想 ―
[一言] トウコちゃん…サタデーナイトスペシャルって知ってるかい?とっても安いよーw
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