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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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ワニさんこちら! 手のなるほうへ!

 口を封じられたワニへ攻撃を加えていく俺たち。

 暴れまわるワニから少し距離を取って攻撃を続ける。


 近づかずに攻撃できるのは楽だな。

 とはいえ術のコストが俺の魔力を刻一刻と減らしていく。


 すでに魔力酔いの兆候が出始めている。

 【操水】を維持しながら攻撃に参加するのはちょっとキツい。


 攻撃は皆に任せておこう。


 【忍具収納】から魔力回復ポーションをしみ込ませた手拭いを取り出す。

 手拭いを握った手からポーションが吸収されていく。


 魔力補充! 染みわたるぜ!



 自立分身は槍に結びつけたワイヤーをワニの前足に絡ませる。

 地面に突き立てた槍を支えながら叫ぶ。


「粘着玉! もっと拘束しろっ!」

「おう!」と俺。


 粘着玉を投擲。

 狙い通り、前腕に命中!

 さらに投擲して片足を封じる。


「よし! あとは後ろ脚を――」

「グゴォォー!」


 そのときワニがひときわ大きく暴れる。


 その場で転がるようにローリング。

 本来なら口で獲物をくわえてから引きちぎるデスロールの動作だ!


「おおわっ!」と自律分身。


 自律分身が槍を支えられずにバランスを崩す。

 ワニはかまわずに転がり続ける。


 そして【操水】で封じられた口を砂の中に突っ込み、こすり付ける。


「まずい! よけろ自律!」


 ワニが砂を振り払ってこちらへ向き直る。

 縛りが解けてしまっている!


 そしてワニは間髪入れずに、膝をついている自律分身へと口先を向ける。

 すばやい!


 俺はとっさに【入れ替えの術】の集中に入る。

 自律分身を照準し――発動を待つ。


 わずかな時間だが――間に合うか!?


 リンが叫ぶ。


「ワニさん! こっちです!」

「グゴゴォ!」


 ワニがばっとリンに向き直る。

 その先でリンがポーズを取っている。


 【ポージング】で気を引いたんだ!


「助かった!」と自律分身。

「――入れ替えの術!」と俺。


 リンと位置を入れ替え、すぐに飛び退く。

 大きく開いたワニの口ががちりと閉じる。


 あ、あぶねえー!


 リンは盾を構えていた。

 だが盾ごとがぶりとやられるかもしれないからな。


 暴れまわるワニから急いで離れる。

 死に物狂いの暴れっぷり!


「撃て! 捕獲は考えない! トドメを刺せ!」


「わ、わかりましたー!」

「りょ! チャージするっス! 五秒かせいでほしいっス!」


「おう! 五秒だな!」


 束縛を逃れたワニを五秒ひきつける?

 余裕だな!


 正面切って戦う必要はない。

 使うのは――コレだ!



「――分身の術!」


 ワニの鼻先に分身を出す。

 目の前に現れた分身に、ワニは大口を開けて噛みつく。


 分身が塵となって消える。

 再び分身の術。


 俺は次々に分身をくり出していく。

 ワニはそれを攻撃しつづける。


 モグラ叩きならぬモグラ叩かれゲーム!

 激高したワニは周囲が見えていない。目の前の分身に気を取られてくれる。


「オッケーっス!」

「よし、撃て!」


「チャージショット! どーん!」


 轟音と共に放たれた弾丸が光の尾を引いて飛ぶ。

 ワニの頭部が吹き飛ぶ。


 ずずん、と巨体が砂の上に倒れ込み、塵となって消える。

 後には宝箱が残る。



「よし! 勝ったな!」

「中ワニなら余裕っスね!」


 トウコがぐっと親指を立てる。


「余裕ですね!」


 リンもトウコを真似て親指を立ててポーズをとる。

 俺とトウコはリンに注目した。

没タイトルシリーズ

■タコ殴りからのモグラ叩かれ!?

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― 新着の感想 ―
[一言] そこそこ太らせて楽に倒せる位で倒す… なんか旬のくだものの収穫みたいだなw
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