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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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地の利、水の利! 半水棲生物 VS 水忍法!

 第五エリアはいつも雨が降っている。

 空はどんよりと薄暗い。


 エリアを貫く広い川。

 水は土色に(にご)り、ゆっくりと流れている。


 川の水に【操水】を試してみる。

 うん。ちゃんと操れる!


 だけど真水に比べると魔力が通りにくい感じがするな。

 まあ、それでも実用範囲内と言えるだろう。


 ひとまず安心!

 川の水が操れなかったらなにが操れるんだよって話である!



 ボスワニがウサギを狙って岸に上がる。

 いい位置だ!


「よし撃て!」


 二人の準備は既にできている!


「ピアスショットぉー!」

「ファイアラーンスっ!」


 弾丸と炎の槍が飛ぶ。


 貫通効果のある弾丸が防護膜を貫く。

 命中!

 しかし硬い表皮で弾丸がはじかれる。


 遅れて火の槍が着弾。

 ゆるんだ防御膜のスキマからワニの表面を炙っていく。

 だが炎はすぐに消えてしまう。

 ヒットポイントに打ち消されたのだ。


 だがこれは想定通り。

 簡単に倒せるはずはない。


 前回より小さいと言ってもボス個体だ。

 少しずつダメージを与えて削ればいい。



「フゴォー!」


 ワニが口を開け、鼻息荒くこちらへと振り返る。

 まだ距離がある。


 自律分身が槍を持って待ち構えている。

 俺の射程にはまだ少し遠い。


「次だ! 撃て撃て!」


 銃と魔法の遠距離攻撃がワニの耐久力を削っていく。

 水しぶきを上げてワニが爆走してくる。


 遠距離攻撃に腹を立てているのか一直線に爆走してくる。


 いいね。その調子で来い!


 そろそろ俺の射程に入る。

 いまや中距離も俺の間合いである!


 忍法攻撃チャンス!


 【操水】でレールを敷き、その上に【水刃】で槍を作る。

 魔力を練り上げて水に込めるイメージ。


 硬く、強く、鋭く!

 ワニの皮膚を貫くほどに大きく!


 ヤツを打倒し得るイメージを思い描くのだ!


「当たれ! 水槍射出の術ウォーターレールランスっ!」


 レールの上を疾走し、勢いをつけて槍が撃ち出される!

 しぶきをあげ、水の槍が飛ぶ!

 命中!


「フゴォ!」


 槍がぶちあたり、ワニがよろける。


「当たったっス!」

「効いてますねっ!」


 硬い皮は貫通できていない!


「まだだっ! 油断するなっ!」


 体を傷つけはしなかったが、ヒットポイントは削ったはず。

 さらに衝撃を与えて勢いを削いだ。


 これが水攻撃の利点だ。

 炎と違って水には質量がある!

 重さによって衝撃を与えるのだ!


「撃て撃て! 来るぞ!」


「えいっ! ファイアボール!」

「ピアス――ラストショット!」


 火球とショットガンを弾きながらワニが迫る。

 近づかれるまでに削り切れるとは思っていなかったが……。

 やはりタフな奴だ!



「ゴフーッ!」

「来るぞ! 下がれっ!」


「りょ!」

「はーい!」


 俺と自律分身を残して二人が背後へ下がる。

 これで狙いは俺たちに絞られる。


 ワニがその巨体に似合わぬスピードで迫る。


 前回と違ってこの場に柵はない。

 だが水がある!



 ワニが水たまりに踏み込んでくる。

 俺は術を放つタイミングを計る。


 距離とタイミングが重要だ。

 油断して近づいた瞬間を狙う!


 自律分身が槍を向けているが、ワニは意に介さないはず。

 正面からぶち破ってくるはずだ。

 前回のワニは柵も槍も気に留めなった。



「フゴォォー!」


 ワニが口をがばり開き、飛びかかってくる。


 すごい迫力だ。

 視界を鋭い歯が埋め尽くす!

 生臭い息が感じられるほどの距離!


 ――いまだっ!


 もう術の準備は終えている!


 ありったけの魔力を込めて水を刃に変える。


 術の発動までのわずかな時間が長い……!

 間に合え――


「――水刃槍衾(やりぶすま)の術!」


 術が発動する。

 勢い良く、足元から三本の水の槍が突き出す。


 槍の先端がワニを正面から迎え撃つ!


「フゴアッ!」


 ワニはとっさに身をよじってかわそうとする。

 だが勢いのついた体は止められない。


 開いた口の中に槍が突き刺さる。

 やわらかい口中を槍がえぐり、血が噴き出す。


 そして【水刃】が水に戻る。


「続けて【操水】! 固まれ!」


 【水刃】に使った水をそのまま操る。

 ワニの口周りをぐるりと包む輪を作り、縛り上げる!


「ググォォ!」


 【操水】は【水刃】に比べて硬度が劣るが……これで充分!


 ワニの噛む力は恐るべきものだ。

 だが口を開く力は弱い!


 ワニが首を振って暴れる。

 閉じられた口は開けない!


「よし口を取った! 集中攻撃だ!」

「ナイスだ(本体)! うりゃあっ!」


 と自律分身が槍で一撃を加える。

 ワニが体をくねらせて暴れる。


 俺は【操水】を維持しながら距離を取る。


 リンとトウコが攻撃を放つ。


「はーい! ファイアボール!」

「タコ殴りっス! うらうらっ!」


 ワニのヒットポイントはもうほとんどないようだ。

 生身にダメージが入っていく。


 よし、いける! もう少しだ!

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