新たな技で挑む! ボスワニ戦闘準備!
第四エリアの小山で装備を整える。
前に作った馬防柵は既に修理してある。
堀と落とし穴も使える状態だ。
穴にはカルトロップも敷きつめている。
槍も多数完備!
化石燃料の瓶もストックしてある。
再戦に備えて前から準備しておいたのだ。
前回と同じ作戦で戦えばラクに倒せるだろう。
狙撃して川からおびき寄せる。
馬防柵と槍で防ぎ、落とし穴に落とす。
化石燃料の瓶を投げ割って着火。火攻め。
粘着玉で動きを鈍らせ、煙幕で目くらまし。
かんしゃく玉で気をそらす。
ワイヤーでぐるぐる巻きにする。
柵に結び付けたりペグで地面に張り付けて動きを抑える。
尻尾を切断してトドメ。
うーん。いろいろやってるな!
しかし今回は違う戦法で行く!
「今回は【水忍法】と【モデル】を使って川辺で戦うぞ!」
前回は水辺での戦いを避けたが、今回は【水忍法】がある。
地の利はこちらにもある。
当然ながら川に入ったりはしない。
逃げ込まれると面倒なので川から少し離れて戦う。
リンは心配そうだ。
「だ、大丈夫ですよね?」
対してトウコは余裕の表情。
「小さいから平気っス!」
「双眼鏡で偵察したが、今回のボス個体はだいぶ小さい。それでも油断はするな。もし苦戦するならここに逃げ込んで戦うぞ」
前回のボスは長い時間をかけて成長した特別な個体だ。
体長十メートルほどの大型個体だった。
今回はその半分ほど。
動物のワニを大型化したくらいのサイズ感。
「今日も毒はナシですね?」
「ああ。今回も肉のために毒は使わない。弱らせたら【解体】を狙ってくれ」
ワニ肉はうまいから毒で味を落としたくない。
リンが勢いよくうなずく。
「はーいっ!」
【解体】を使ってトドメを刺すとドロップが食材に変わる。
また尻尾などを切り離せば、その部分が塵にならずに残る。
前回は尻尾を切断して肉を手に入れた。
丸ごとなので肉だけではなく皮もついていたんだが……。
俺はリンにたずねる。
「そういえば前回の尻尾はまだ残っているのか?」
切り落とした尻尾の話である。
大きすぎてリンの【食品収納】には入りきらなかった。
このため一部を収納に、残りを拠点でリンが管理している。
【食材保存】により肉は長持ちする。
またダンジョンには虫がいないのも安心だ。
微生物とか、どうなってるのかな?
これまで食材が腐敗したことはない。
それより前に塵になるからだ。
気になるが……まあ、置いておこう。
「食べられる部分はあと少しですー。あ、皮はちゃんと残してあります!」
「そーいえば、皮で装備を作るんスよね?」
「そうそう。よく残しておいてくれた!」
「ふふ。言われてましたからちゃんと気をつけました!」
ストックした素材は定期的にチェックしないと消えてしまう。
所有権の再確認作業だ。
「最近、公儀隠密の仕事が忙しかったからクラフトが追い付いてないんだよな。じっくり時間を取って作業したいな」
「店長、働きすぎじゃないっスか?」
「楽しいからいいけどな」
ダンジョン攻略は趣味だし仕事とは違う。
公儀隠密の仕事も金はもらっているが、それだけじゃないし。
ブラック労働と違って、やっただけ成果が出る。
忙しくても苦痛はない。
「スキルの検証もあとでやりましょうね!」
「そうだな。まずは目の前の課題――ワニに集中するぞ!」
休憩して魔力も万全。
捕獲に使うワイヤーや投げモノも用意した。
しかしあくまでもメインは忍法だ!
新戦法で挑むぞ!




