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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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【操水】レベル二! できることが増えていく!?

 俺たちは草原ダンジョンの露天風呂に移動した。

 風呂につかるわけではない。


「まずは操れる分量を見ていくぞ!」

「はーい」


 風呂の水に狙いをつけて――

 【操水】!


「おっ! 当たり前だがさっきよりたくさん動かせるぞ!」

「さっきよりずっと多いっス!」


 盛り上がった水はトウコの背丈くらいある。

 人間一人分くらいのサイズ感だが……。


 その水の塊を操作して風呂の外へと移動させる。


「むむ……重い。魔力を食うぞこれ……」

「私の【火魔法】も火を強くすると疲れちゃいます。おんなじですね!」


 操れる水量が増えた分、消費魔力も増えている。

 ゴリゴリ減ってく感じ……!


 肉体的な疲労とは違うが、汗がふき出してくる。


「五十リットルは超えてるよな?」

「ポリタンクに入れてみますか?」


 リンがポリタンクを持ってくる。

 


「ナイス準備だ! 助かる!」

「はいっ! 私はゼンジさんの助手ですから!」


 リンは嬉しそうに笑う。


「おっ! さっきより水の勢いもいいっスね!」

「操作する速度も上がったようだな! ジェット水流とまではいかないが……かなり水圧が上がった感じだ」


 蛇口から流れる程度の速さだったものが、ホースの先をつまんだときのように勢いがつく。

 流量や水圧が増えたのだろう。


 後でスピードを意識して試してみよう。


 まずは分量から!

 大量の水を操ってポリタンクに入れるのは難しい。

 集中しないと!


「ふう……」


 三つのポリタンクが満タンになる。


「すごいです! 六十リットル以上ですね! まだいけますか?」

「もう少しいけそうだが、疲れるからこれくらいにしておこう……ちょっと休憩だ!」


 魔力を切って息を整える。

 これ以上やると魔力酔いが起きそうだ。


「コスパが悪いんスかね?」


 トウコの問いに【瞑想】しながら答える。


「そうだな。戦闘中に乱発するのはキツい。ま、最大量を操る必要はないだろう」


 戦闘中なら小さく鋭く使う。


 コストパフォーマンスについても、節約して使えばいい。

 大技を連発するのではなく、休みながら少しずつ使う。


 【瞑想】や魔力回復丸を使えばいい。



「次はスピードを意識して操作してみるぞ」


 俺はサッカーボール大の水球を形成する。

 崩れないように形を整える。


 リンがしゃがみ込んで指でつつく。


「なんだか、かわいいですねー。スライムさんみたいです!」


 さっきまでは重力に負けて形が崩れてしまっていた。

 スキルレベルを上げたおかげでしっかりと形を保っている。


 圧力――水圧が強くなったとでも言おうか。


 水球を操作して地面を這わせる。


「うむ。さっきより動きも速くなったし小回りも効く!」


 トウコの足の下をくぐって背後へ。

 そのまま足元をぐるぐると回る。


「おー! けっこう素早いっス!」

「高性能ラジコンを操作している気分だ。難しいぞ!」


 さっきまでは到底できなかった動き!


 スキルレベルを上げたおかげで操作しやすくなったのだ。

 思った通りに動く。



「伸びろっ!」


 俺は水球に圧力をかけて伸びあがらせる。

 まるでジャンプするようにアーチ(半円)を描いて飛ぶ。


「わあ、飛びましたよ!」

「ジャンプくらいはできるようだな」


 空中に浮かせることはできないが、勢いよく跳び上がることはできる。

 地面を這うだけでなく、尺取虫のように動かすこともできる。


「もっと勢いをつけて……ジャンプ!」


 しゅばっ水流が走る。

 ただ流れている水と、ホースの先をつまんだときみたいな違い。


 殺傷力はないが、水流技ができたわけだ。


「おー! もっと勢いがあれば水ビームっス!」

「マシになったがジェット水流とまではいかないな。でももっとスキルレベルを上げたらできそうだ!」


 リンが嬉しそうに言う。


「【水噴射】のかわりになりそうですね!」

「ああ。やはり【操水】を上げれば他のスキルを取らなくて済みそうだぞ!」


 今はまだ威力が低いが【水噴射】に近い動きができたと思う。

 この調子なら【操水】で【水刃】の代用もできるかもしれん!

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― 新着の感想 ―
[一言] 確かに操る水の量はそれほど必要無いな。 具体的には肺を満たす量あればいい。 あとは速さは無くとも、肌を突き破る圧力を出せるか、血が混ざった水を血ごと操れるかだな。
[一言] 水の形は変幻自在…イメージ次第でどんな形にでもできるのが強いねぇ 糸のように細い氷の針なんか作れれば暗殺とかできそうだが 水を凍らすのは別カテゴリになるのかな?
感想一覧
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