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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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水の刃はスイジンで! 【水忍法】【水刃】

 【操水】は一度に二十リットルほどの水を操れた。


 水を移動させるだけじゃなく、熱や硬さも変えられそうだ。

 イメージがかなり難しいのが難点だな。

 練習次第でもう少しできそうな手ごたえがある。


 攻撃には使いにくいが便利そうである!


 というわけで……。

 次に取るのは攻撃に使えるスキル――【水刃(すいじん)】だ!



 さっそく取得(ピック)する!



 --------------------

 【上級忍術】

  【水忍法】

   【水刃(すいじん)

    レベル1:水の刃を発生させる。

    レベル2:さらに強度を増す。


    レベル2への必要ポイント:8

 --------------------



 次段階の説明が出たけど……強度?


 威力や切れ味ではなく強度。

 ふむ……わからん!


 とりあえず使ってみるか!



 俺は風呂の水に手をかざし――


「――【水刃(すいじん)】っ!」


 魔力が減った感覚!

 術が発動した手ごたえだ!


 そして、やや間を置いて効果が表れる。


 おおっ!

 水面から、勢いよく水の刃が突き出された!


 その姿はまるで日本刀のようだ。

 うすく透き通っている。反対側が見えそうなほどだ。


 【操水】で操った水と違って固形だな。


 つまり氷なのか?

 俺は手を伸ばして触れようとする。


 あ、ダメだ。

 【水刃】の形が崩れて、水に戻ってしまった。


 持続時間は短いらしい。



「もういっちょ! ――お、再使用には時間がかかるタイプだな!」


 再使用可能(クールダウン)時間が設定されている。

 時間を数える……およそ三秒!



 再度【水刃】を発動!

 水面に刃がせり上がる!


 突き出た刃はそのまま動きを止めている。


 俺は刃に触れて確認する。

 手触りはひんやりとしている。

 水温そのまま。氷のように冷たくはない。


 固まっているのに水のままとは不思議だなあ!


 あ、崩れた。

 やはり一秒程度で水に戻ってしまう。


 【水刃】は水を固めて短い時間、刃を作る術というわけだ!



 とくにイメージせずに発動させたら、刀のような形になっていた。

 いつも使っている忍者刀に似ている。


「ではカタチを変えてみる! 出ろ、水の槍!」


 水面から一本の槍が突き出す。

 これはいつも使っている十文字槍に似ている。


 よし! 形状はイメージできる!


 ならば贅沢なイメージで発動!

 十本の槍を同時に突き出す!



「【水刃】槍衾!」


 ……む、手ごたえが微妙!


 水面から現れたのは三本の槍。

 形も少し崩れている。


 イメージ不足か? 仕様の限界か?


 だが三本は出た!

 【水刃】は単発攻撃じゃない!

 一度に複数の刃を発生させられる!


「今度は刀! 三本の斬撃!」


 振り下ろすような刃をイメージ!

 水面から現れた刀が半円の軌道を描いて現れる。


 よし! 軌道もイメージできる!



 続いて射出!


「飛び出せ! 水の矢!」


 水面から矢のような細い刃が突き出し……止まる。

 ん……?


「飛ばせないのか。あ、【操水】と同じで空中はムリなんだ!」


 微妙!

 しかし納得である。


 この術は飛び道具にはならない。

 そういうのは【水噴射】かな?



「では次に複雑な動きを……!」


 刀を水面に突き出し、それを振り下ろすイメージ。

 水の刃が現れ――そのまま動かない。


 んー?


 何度か試してみるが結果は同じ。


 水が刃に変わる。その時に勢いもつけられる。

 だが作るだけ。操作はできない。


 つまり一動作。

 刃を作って斬るなり突くなりできる。

 作った刃は操作できないのだ。


 そういうものか?

 ちょっと微妙なんじゃないの?


 漫画の水使いはどうしていたっけ。

 氷の槍みたいな技はその場に留まる気がするな。


 ホーミング性能のある氷の矢を放つ場合もあるが……少ないかな?

 水そのものを刃にする場合も瞬間的な攻撃が多いよな?



 【水刃】は刃を作って設置……発生と同時に攻撃する。

 そういう術なんだろう。


 ちょっと不便だが悪くない。

 操作できなくても使いどころは――



 ん?

 いや待て!


 操作できないだって?


 あるよな!

 水を操作できる術!



 【水刃】を【操水】すれば――


 魔力を練り、イメージを作る。

 刃を生み出し、それを動かす!


「【水刃】! 【操水】! 刀よ走れ!」


 水面に現れた刀身が水面を切り裂いていく。

 まるでサメの背ビレのようだ!



「できた! 名付けて【操水刃(そうすいじん)の術】!」


 つい調子に乗って名前を付けてしまった!

 後悔はしていない!

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― 新着の感想 ―
[一言] オートで飛んでいくかと思ったらマニュアル操作だった
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