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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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誤解されやすい能力!?

「御庭の異能がわかってきたぞ。吸血鬼と戦ったときも、初見では相手の能力を見抜けなかった。情報を得ていくことで判断できるようになるんだな?」

「うん。僕は常に情報を更新しながら、正しいか判断している」


 ふむ。常にということは、今もだよな。

 今だけじゃなく、もっと前から――



 御庭が言う。


「――初めてクロウ君と会ったときもそうだ。会話して、信頼できると判断させてもらった」

「お? いま俺の思考――表情を読んだのか?」


 あえて表情を隠してはいない。だが大きく表情を動かしてもいないはずだ。

 こんな些細な情報から判断できるのか……。


「うん。不安な表情を浮かべたり、気持ち悪そうにする人もいる。クロウ君はそうではなくて――興味に近い感情だったんじゃないかな?」

「そうだが、言い当てられるとちょっと気持ち悪いぞ」


 御庭は明るく笑う。


「ははは。そういって冗談めかしてくれると助かるよ」

「じゃあじゃあ! あたしが考えていることはわかるっスか!?」


 トウコはニヤニヤと含み笑いしている。


「異能がなくてもくだらないことだとはわかるぞ!」


 御庭は少し困った顔で言う。


「きっとトウコ君はエッチなことを考えている、と言わせたいんだろうね」

「おおーっ! 正解っス! 今あたしの頭の中では店長と社長(御庭)が――」


「やめろ! 腐った情報を俺たちの頭に入れるな!」


 御庭が笑う。


「ははは。テレパシーを持っていなくてよかったよ」


 御庭の異能は他人に対して発動しない。

 だから他人の心や精神は読み取れない。


 しかし御庭は心の動き――表情を読み取る。



「たまに見透かされている気がしていたが、そういうことか」


 御庭は少し困った顔をする。


「うん。こういう能力を(きら)う人もいる。だから受け入れてくれる準備が整うのを待つんだ」

「ただもったいぶっていたわけじゃないんだな」


 これまでにも御庭は精神感応(テレパシー)読心能力(マインドリーディング)ではないとくり返していた。


 頭の中を読まれるだけでも怖いが、書き込まれるとしたら?

 記憶や印象を操作されているとしたら?


 どうしても洗脳(ブレインウォッシング)魅了(チャーム)を警戒してしまう。


 精神に働きかける能力は恐ろしい。

 最近、濃い目の【魅了】を食らったばかりだし、印象の悪い能力だ。



 俺が御庭に対して感じている感情は本物なのか?

 実は、いいように操作されていたりしてな。


 いや。

 御庭に対してそんな心配はしていない。


 御庭はこれまで誠実に俺たちと向き合ってきた。

 俺たちを害する行動を取ったことはないし、する意味もないだろう。


 だから俺は御庭を疑わない!

 仲間を疑っても仕方がないからな!



 御庭が満足げにうなずく。


「どうやらクロウ君はわかってくれたみたいだね!」

「だから心を……表情を読むんじゃねえ!」


 これはショボい能力なんかじゃない!

 思ったよりずっと便利な能力だ!


 それにまだ御庭の異能の一部、ひとつの使い方を聞いただけだ。

 もっと聞いてみよう!

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― 新着の感想 ―
[一言] やはりトウコは腐ってる…まぁゾンビだし仕方ないかw
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