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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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連続連続失踪事件!?

「ゼンジさん。私、よくわからなくなってきました……どういうことでしょうか?」

「連続して事件が起きてるってことっス!」


 まあそうだけど……そんな単純じゃない。


「ややこしくなってきたな……ちょっと整理してみよう」


 俺が理解した内容をリンに説明する。


 サタケさんたち調査チームは、噛みつき魔の行動履歴からバーにたどり着いた。

 話を聞いた店員は認識阻害を受けていた。

 同僚の記憶が改ざんされていたのだ。


 バーの内部だけ通信が途絶えていた。

 つまり悪性ダンジョンが発生した可能性が高い。

 だが店はまだ存在している。パージは起きていない。


 調査チームが確認したところ、現時点では悪性ダンジョンの痕跡は見つからなかった。

 悪性ダンジョンが自然に消えるとは考えにくい。

 つまり誰かがダンジョンを潰したと考えるのが自然だ。



 俺はサタケさんに確認する。


「サタケさん。ここまでは合ってますか?」

「ああ。あっている」


「サタケさんたちは、このバーの事件よりさらに前の事件を見つけたんですよね?」

「そうだ。追ったのは噛みつき魔と、バーで失踪した三名の足取りだ」


 ハルコさんが補足する。


「バーでいなくなったのは三名でしたぁ。バーから無事に出たのは噛みつき魔だけですぅ」

「つまり犯人は噛みつき魔っス!」


 トウコは腕を組んでうんうんとうなずいている。

 だからそんな単純じゃないってば。


「いや……。ちょっと待てトウコ。もうちょっと話を聞こうか」



 リンが言う。


「噛みつき魔さんと、いなくなった人たちは別の場所でも一緒にいたんでしょうかー?」


 サタケさんがうなずく。


「ああ。それを調べた。五日前、噛みつき魔は別の店に立ち寄っている。そこにはバーで消えた被害者の一人……被害者Aもいた」


「それがさっき聞いた、別の失踪事件の現場か……」

「そうだ。この店でも数人が失踪している」


「うぇ? 連続連続失踪(しっそー)事件っスか!?」

「えっ……? じゃあ噛みつき魔さんはいろんな場所で事件を起こしているってことですかー?」


 サタケさんが言う。


「そうも考えられる。だが、バーに居た被害者BとCの足取りを追うと、こちらでも失踪事件が起きていた」

「ん? その事件にも噛みつき魔が関係しているのか?」


 サタケさんが首を振る。


「いや。その店に噛みつき魔が立ち寄った記録はない」


 噛みつき魔がいないのに、失踪事件が起きただと……?


 ニュースになった噛みつき事件は複数件あったよな……。

 犯人が一人とは限らない。


「てことは、別の噛みつき魔のしわざか?」

「そうかもしれないが、そちらの線は追えていない」


「追いきれないほど事件が起きているのか……」


 御庭が補足する。


「僕らの人員は限られているから、まずは会社員を調べてもらっているんだよ」


 御庭の最初の説明では、噛みつき事件は複数起きていた。

 サタケさんが追っているのはそのうちの会社員のケースだ。



 サタケさんが言う。


「会社員の噛みつき魔の線だけでも、複数の失踪事件がある。その事件の前にも別件がある。そのすべてに会社員の噛みつき魔が関わっているわけではない。だから……げほっ」


 エドガワ君が言う。


「ボクらが追っている噛みつき魔は犯人……えーと主犯格(しゅはんかく)ではないと思います」


 俺は言う。


「主犯格は別にいると……。なら、噛みつき魔も被害者なのかもな」

「ああ、その線で調査を進めた。そして俺たちは過去の失踪事件の現場に居て、まだ生きている人物を探し当てた」


 すげえな調査チーム!


 俺は興奮を抑えて言う。


「おお、よく見つけましたね!」

「その人物は噛みつき魔と被害者Aがいた店の生存者だ。被害者Dと呼ぼう。Dの通信ログから住居を突き止め、接触することに成功した」


 リンが言う。


「それでは、Dさんは無事だったんですね!」


 御庭が言う。


「彼は今も無事だ。サタケ君が身柄を確保して、僕らがかくまっている」


 おお、これはすごい手がかりになりそうだな!

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[一言] 刑事ドラマの解説パートですな
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