リザルト! レベルアップ! レベル二十五!
<経験が一定値に達しました。レベルが上がりました!>
「おお! レベル二十五だ!」
苦労したかいがあるぜ!
二人も喜びの声を上げる。
「おめでとうございます! 私もあがりましたー!」
「あたしもっス! やりぃー!」
トウコがハイタッチを求めてくる。
俺たちは順番にハイタッチを決める。
自律分身が言う。
「さて、俺はそろそろ時間切れだ。消して回収してくれ」
「おう。おつかれ、俺!」
自律分身が消える。
【意識共有】によるフィードバックを受け取る。
ふむ……。
「俺たちが入って少ししたら入口の大扉は閉まったようだ」
「そうなんですねー!」
「へー。ケチっスね!」
やはりズルはできない!
負傷の記憶は自律分身が整理してくれたおかげで、だいぶマイルドだ。
さて、ステータスを確認しよう!
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名前 : クロウ ゼンジ
レベル: 25(上昇)
筋力 : C
体力 : B+
敏捷 : B+
知力 : C
魔力 : C
生命力: C
職業 : 忍者、中級忍者、上級忍者
スキル:
【忍術】2
【壁走りの術】3
【分身の術】5
【薬術】2
【忍具作成】3
【忍具】3
【忍具収納】3
【体術】3
【毒術】2
【吸着の術】2
【反発の術】3
【中級忍術】
【判断分身の術】2
【入れ替えの術】3
【引き寄せの術】1
【中級忍具作成】1
【空中歩行の術】1
【上級忍術】
【自律分身の術】2
【意識共有】1
【隠密】
【隠術】3
【消音】2
【消臭】2
【致命の一撃】2
【暗殺】2
【投擲】3
【歩法】3
【身体強化・敏捷力】2
【身体強化・筋力】2
【身体強化・体力】2
【暗視】3
【回避】3
【受け身】2
【危険察知】2
【跳躍】3
【軽業】3
【瞑想】2
【木材加工】2
【打撃武器】
【打撃武器・威力強化】2
【フルスイング】3
【片手剣】
【片手剣・威力強化】2
【ファストスラッシュ】3
(残ポイント:13→18)
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ずいぶんスキルも増えてきた!
前回のレベルアップはワニ戦だった。
そのあと増えたのは――
【暗視】3(2から上昇)
【ファストスラッシュ】3(2から上昇)
【空中歩行の術】1(NEW)
【反発の術】3(2から上昇)
スキルポイントの残りが十八に増えた。
「スキルポイントが貯まってきたな。そろそろ忍法いっちゃうか!?」
「いいっスね! 店長は地味技ばっかなんで、派手なやつがいいっス!」
「忍者が派手にしてどうするよ! とはいえ、火力不足感はいなめないんだよなあ」
「ゼンジさんはマジメなスキルが多いですよね。おかげで安心して戦えます!」
派手さはないが便利なスキルが多い。
「ま、あとでじっくり考えよう。二人のスキルもな!」
「はーい。あとで相談させてくださーい」
トウコが思い出したように言う。
「あっ! お宝っ! ボスの報酬があるはずっス!」
「お宝は逃げないけどな。この先に宝箱があるはずだ」
「見てみましょう! 楽しみですね!」
俺のダンジョンでは、ボス部屋の奥に宝箱がある。
先へ続く階段もそこにあるのがお決まりだ。
ここも同様の構造なら、今いる通路の先にボスと戦うための部屋があるはずだ。
ゴブリンたちが騒いでいた広場である。
実はまだ広間にも入っていないのだ!
俺たちはその手前――通路で戦っていた。
「宝箱の前に倒したゴブリンの魔石を回収しないとな。消えるともったいない!」
「そうですねー」
「はや拾い対決っス! 負けた人は服を一枚脱ぐってことで!」
「そんなルールでできるかっ!」
誰が負けるのか目に見えているし!
そんなルールを設定したら、何度やっても俺が優勝してしまうわ!
本気を出した俺の魔石拾いの速さを知らないな!?
「じゃー、スタートっス!」
トウコは飛びつくようにして魔石を拾い始める。
なかなか素早い!
リンはトウコと俺を見比べる。
「えっ? えっ!? 始まるんですか!?」
「やってみようぜ! でも罰ゲームはナシな!」
「よかったー!」
「ちぇー! 一枚脱ぐだけなのにケチっス!」
ボディースーツ脱いだらほぼ全裸だよ!
不公平はいかん!
公平なルールでなにかあれば……って、ないわ!
魔石はすぐに集まった。
判断分身で回収すればあっという間である。
この競技、俺が最速最強である!
見つけにくい場所に転がっていた魔石はリンが回収した。
【魔力知覚】は便利。
スピードの勝負だけど、こういうのも評価したいね!
「店長はやすぎっス!」
「うう……負けちゃいましたー」
「脱がなくていいからな、念のため!」
念のためね!
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