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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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ボス部屋突入! 現れたのは……!?

 充分に休息して万全の態勢だ!


「よし、ボス部屋に乗りこむぞ! 準備はいいか?」


「いつでも大丈夫ですー!」

「やるっスよー!」

「おう!」と自律分身。


 ボス部屋に通じる巨大な扉を押し開ける。

 軋みを上げて、扉がゆっくりと開いていく。


 その先は広めの洞窟になっている。

 五階層のコウモリボスの部屋に比べると天井が低い。

 普通には手が届かない高さだ。


 俺が【空中歩行の術】で二段ジャンプしても届かない。



 トウコがぐるぐると腕を回す。


「狭いところじゃなくてよかったっス!」

「天井も高いが……ボスコウモリが飛び回るにはちょっと狭いかな?」


 リンがうなずく。


「そうですねー。でも、蛾さんならどうでしょうか?」

「大きさにもよるが、ひらひら飛ぶならちょうどいいかな?」


「ゆっくり飛んでる奴なんていいマトっス!」

「だから、妙なフラグを立てるんじゃない!」



 自律分身が扉を通ったところで立ち止まる。。


「じゃ、確認頼むぞ!」と俺。

「おう! 見張っておくから先に行ってくれ。すぐ追いつく!」


 事前に打ち合わせた通り、自律分身は別行動だ。

 ボス部屋の扉が閉まるかを確認するのだ。


 ボス戦が始まるときに扉が閉まるのか、前から気になっていた。

 それを確認する。あくまでも確認するだけだ。


 閉じたとしても、開いたままだとしても、ボスと戦うことに変わりはない。

 逃げ帰るつもりはないし、そもそも扉が閉じそうだからといって、先に進んだ俺たちが戻っても間に合わないだろう。



 閉じ込められるのは気分が悪いが、気にしても始まらない。


 俺たちは、ボスを倒すつもりで来ているのだ。

 どちらにしろ、ボスを倒せば扉は開く。倒して出ていけばいいだけ。



「閉じないといいっスね! そしたら撃ち放題っス!」

「まあ、そんなズルはできないと思うけどな」と俺。


「じゃあ分身さん、おねがいしますねー!」

「おう! そっちも気をつけてな」と自律分身。



 俺たちは自律分身と別れてボス部屋の奥に向かう。


 このボス部屋……というかボス通路は、ある程度の広さがあるようだ。


 見える範囲に敵の姿はない。

 リンの索敵にも引っかからない。


「ここは明るくて助かりますー」

「ヒカリゴケやキノコのおかげだな」


 充分に明るいから、戦いやすい。

 【暗視】を使えば、さらにくっきり見える。


 リンは暗いとき【魔力知覚】で周囲を把握している。

 暗い場所だと魔力を持たないものは見えないんだよな。


「これなら【暗視】を使わなくても見えるっス!」


 【暗視】を切っておけば銃の発砲炎(マズルフラッシュ)で目をやられずに済む。



 通路の先に分身を放っている。

 壁沿いにどんどん進むように条件をつけてある。


 通路は曲がりくねっているので、先は見通せない。

 その先から、どよめくような声が聞こえてくる。


 騒ぎ立てるような声、怒声。


 人間のものではない。

 猿のような耳障りな声――


「この声――ゴブリンかっ!?」

「たくさんいますよ!? すごい声です!」


 ギャアギャアとわめきたてるような声がここまで響いている。

 先に進んだ分身が発見され、倒されたのだろう。


 待ち伏せ、不意打ちか。

 分身はオトリ(デコイ)としての役割を果たしてくれた!



 トウコがショットガンを構え直す。


「でもゴブリンなら楽勝(らくしょー)っス! コイツで吹っ飛ばして終わりっス!」


 いちいちフラグを立てるのはよせ!


 (あなど)ると逆転される!

 ゴブリンだとしても全力で当たる!


「それはどうかな! ゴブリンでも強敵かもしれん!」


 一応フラグを打ち消しておく!

 俺は結構、お約束(ジンクス)を信じているのだ。


「この先、広場になっています。ゴブリンさんがたくさん……多すぎて数はわかりません!」

「数で攻めてくるタイプのボスか!」


 こういうパターンもあるのかよ!?

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