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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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正解ルートだとなぜかがっかりする現象!?

「今日はこっちの道を進むんですよね?」


 リンが分岐の片方を指さす。

 俺が偵察したのとは別のルートだ。


「うん。そうしよう」


 俺はうなずく。


 瞑想のおかげで魔力はかなり回復できた。

 体調もいい。


 探索続行である!



「水路ルートは準備しないと進めないから今度だな」と自律分身。

「リョーカイっス! お宝は今度っスねっ!」


「期待しすぎるなよ、トウコ! あるとは限らないからな」と自律分身。


 まあ、俺もちょっと期待はしている。


「ま、こっちを進んでみようぜ。たぶん正解ルートだと思うけどな」と俺。

「んじゃ、どんどん行くっス!」



 トウコの言葉通り、俺たちはどんどん先へ進む。


 現れるのはコウモリと蛾が多い。

 ゴブリンもたまに現れる。


 道幅はずっと狭いばかりではなく、広がったり狭まったりする。

 十三階層よりは戦いやすい。



 先頭を進む自律分身が言う。


「天井が低いから頭に気をつけろよ」


「リョーカイっス!」

「はーい」


 身をかがめながら一列になって進む。

 俺は最後尾なので、前を進むリンの尻しか見えない。


 いや、あまり前は見ないようにしよう。

 紳士のたしなみだ。


 後方を警戒しながら進もう!



 前方で自律分身が言う。


「お、開けた場所に出たぞ!」

「やっとっスね! せまいと肩がこるっス!」


「あっ……!?」


 リンが驚いた声を出して急に動きを止める。


 すぐ後ろを進んでいた俺はリンの尻にぶつかりそうになる。

 だが、ちゃんと止まる。


 セーフ!

 じっくり見ていたから……いやいや!

 前方に注意していたから大丈夫だったぜ!


 紳士にラッキースケベなどないのだ!



 リンが前に進んだので、俺も狭い場所を抜ける。


「どうした? 頭をぶつけたのか?」と俺。


 リンが頭に手をやりながら言う。


「はい。ケガはありません。だけど……」


 リンは悲しげな声色だ。


「ん、どうかしたのか?」

「いえ、その。ヘルメットに傷がついちゃったかなぁって……」


 なんだ、そんなことか。

 ヘルメットの表面には小さな傷がついている。


「ケガがなくてよかったよ。ヘルメットしててよかった。壊れてもあとで直すから気にしないでくれ!」


「はい! ありがとうございますー!」

「あたしのもお願いするっス!」


 トウコが頭を差し出してくる。

 ヘルメットは傷だらけだ。


「ガリガリじゃねーか。どうやったらこんなにぶつけれるんだよ……」

「狭いとこはニガテっス!」


 落ち着きないからね。しかたないね。



 今いるのは広い空間だ。広めの通路という感じ。

 天井も高いし、二人並んで歩けるだけの余裕もある。


 リンが上を指さす。


「あ、天井にクモさんがいます!」

「ナイス索敵だ、リン!」


 発光キノコが生えているのでぼんやりと明るい。

 天井付近は薄暗くなっているが【暗視】があるので問題ない。


 いるいる。

 天井付近に張られた巣のうえにクモがいる。

 さっきのクモよりは小柄だ。


「トウコ、撃てるか?」


 トウコは顔の横でピースサインを作って、その間から覗いている。


「バッチリ見えてるっスよー! チャージ……発射ーっ!」


 俺は【暗視】を切って目を保護する。

 まばゆい光が走り、天井のクモに突き刺さる。


「ナイスショット!」と俺。

余裕(よゆー)っスね!」


 一撃!

 やはり銃は強い!


 落ちてきた魔石を【引き寄せの術】で回収する。


「索敵のおかげだな!」と自律分身。

「えへへ。ここは狭いから見つけやすいんです!」


 広い草原に比べて、俺のダンジョンはルートが限られる。

 一本道なら敵を見つけやすい。


「四人だと楽だなぁ」と俺。

「そりゃそーっス!」


 いくつかの分岐を進み、くだり階段を発見した。

 十四階層終わっちゃったね!

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― 新着の感想 ―
[一言] 屈んで進むような通路が正解ルートとかマジで洞窟ルート開拓みたいになってるなぁ… 水ぽちゃした蜘蛛は元気だろうかw
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