表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

757/1499

十三階層リベンジ! 対策装備は活躍するのか……!?

 俺たちは十三階層へ到着した。


 長く狭い通路を進んでいく。

 暗く視界が悪いが【暗視】のおかげで状況はわかる。


 通路の奥までは見えないが、近くは見える。


「やっぱり、蛾さんを気にしなくていいのは助かりますねー」

「ああ。お、コウモリが来るぞ。トウコ!」


「リョーカイっス! チャージ……ショットーっ!」


 トウコがショートバレルショットガンをコウモリの群れへ向ける。

 まばゆい閃光と共に強化された散弾がコウモリたちを撃ち抜いていく。


 さらにリンが叫ぶ。


「ファイアボール!」


 魔力をセーブした小粒の火球がコウモリを焼く。


 光の収まった通路の奥へ目をこらす。 

 さらにコウモリが飛来している。

 少し残ったな! あと数匹!


「キィッ」

「ていっ!」


 俺は棒手裏剣を投擲してコウモリを撃ち落とす。


「これで終わりっスね!」

「はい! 【魔力知覚】にも反応ありませんよー」


「よーし! いったん戦闘終了だ!」

楽勝(らくしょー)っス!」



 通路を進む際の順番はトウコが先頭だ。

 しゃがんだ状態で射撃する。


 後ろからリンが追撃。

 さらに壁に登った状態から俺が投擲する。


 これで、それぞれの射線をさえぎらずに攻撃できる。

 全員が攻撃に参加できるので、近づかれる前に倒せる。


 【暗視】で目をやられる問題もこれで解決する。

 トウコが初手で【チャージショット】や【ピアスショット】などの光る技を使う。


 リンの攻撃も一度。魔力を温存するためだ。


 撃ち漏らしは俺の投擲かトウコの通常弾で倒す。

 足りない場合は同じセットをくり返す。


 マズルフラッシュや火球のタイミングを決めておくことで目が守れる。

 【暗視】をオンオフするタイミングが計れるってわけだ。



 さらに先へ進む。


「コウモリさん、来ますー!」


 リンの索敵をうけて、トウコがチャージを始める。


「よし撃てっ!」


「チャージショットー!」

「ファイアボール!」


 発射光と炎が収まる。

 その向こうからコウモリの群れがやってくる!


「キィキィ!」


 数は減らしたが、それでも続々とやってくる。


「ちっ! 倒しきれなかったな! 入れ替えるぞ!」

「りょ!」

「はーい!」


 倒しきれない場合は前後を入れ替えて防御陣形を取る。


 といっても狭い通路では隊列を変えるのも難しい。

 狭すぎてすれ違うのも難しい場所だからだ。


 だが【入れ替えの術】を使えば――


「入れ替えの術!」


 ――瞬時に隊列を変えられる!


 トウコと位置を入れ替えて、俺が先頭になる。

 盾トンファーを構えて防御体勢。

 すぐ後ろにリンが身を寄せ、さらに後ろにトウコがくっつく。



 バサバサと羽音をたて、コウモリが襲い掛かってくる。

 フンを落としてくるもの、飛びかかってくるもの。


 俺はさらに、自分の前に分身を出す。

 少しでも被弾を抑える!


「くるぞっ! 姿勢を低くしろ!」


 俺の後ろに二人が隠れる。


「はいっ!」

「うへへ! 密着サイコーっス!」


「キィィ!」


 構えた盾に爆発性のフンが着弾!

 破裂するような小さな衝撃が連続する。


 盾はしっかりとダメージを防いでくれた。

 ヘルメットにも着弾する。


 おお! 破裂音で耳鳴りがする!


「耐えろ!」

「は、はいっ!」

「あだだっー! ぱちぱちするっス!」


 少し遅れて起爆するフンが周囲で炸裂する。

 壁面や床ではねて、少し遅れて起爆するものもある。


 すべてを盾で防ぎきれるわけじゃない。

 だが分厚い革スーツが衝撃を和らげてくれる。


 ちょっと痛いが、ケガをするほどではない。

 服も破れずに持っている!


 コウモリたちが通過し、攻撃が止む。

 しかし再び旋回して戻ってくる!



 その前にこっちの番だ!


「よし、いまだ! 撃て!」

「ファイアボールっ!」

「リコシェショット! うらうらっ!」


 大きめのファイアボールと跳弾ショットガンがコウモリを撃ち落とす。

 さらに追撃を続けて残りを倒す。


「よし、倒せたな!」

「やりましたねー!」

「うへへー!」


 戦闘が終わったのにトウコはリンに密着している。

 まじめにやれ!


 ともあれ、対策装備は役に立ってくれた!

 陣形の使い分けもうまくいったぞ!


ご意見ご感想お気軽に! 「いいね」も励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ダンジョンで対爆装備ってある意味すごい… 忍者が存在した時代にも焙烙玉とか爆発武器あったし忍具で作れる範囲ではあるが やはりフルフェイスメットはw
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ