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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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攻略準備は入念に! 新装備を試着しよう!

 俺は管理コンソールから名称を変更する。


 --------------------

 現在の名称:ブラッククロウ@そちらの俺を探せなかったのは、なぜですか? そちらは西暦何年ですか?

 --------------------



「二つ聞いちゃうんスね! よくばり店長っス!」


 あちらの状況がどうなのか、という質問。

 もう一つはリヒトさん未来人説。


「リンの聞きたいことは次回以降でいいかな?」

「はーい」


 リンが素直にうなずく。

 うむ。別に気にしてはいないようだ。


 俺がどんな人かを聞くのは、急ぐことじゃあない。



 さて、文通の時間はおしまい!

 ダンジョンの攻略の時間だ!


「じゃあ、十三階層の攻略を再開するか!」

「リベンジマッチっスね!」

「がんばりましょう!」


 前回の攻略では、いろいろと課題が見つかった。


 狭い一本道。

 回避が難しいコウモリのフン爆撃。

 それによる防具の破損。

 毒鱗粉による状態異常。


 同じ条件で挑んでも仕方がない。


 当然、準備はできている!



「前回の課題を踏まえて対策装備を作成しておいたぞ。これだ!」


 俺は二人にテーブル(忍具作成台)を示す。

 上には装備一式が乗っている。



 二人はそれぞれに装備を手に取る。


「これは……お洋服ですねー!」

「こっちはヘルメットっスか?」


「全身を覆うようにしてある。前回は破れた服のスキマから毒が入ったから、破れにくい素材にした。さあ、着てみてくれ!」


「はーい」

「りょー!」


 リンは嬉しそうに服を胸に抱えて更衣室へ向かう。

 こう喜んでくれると、作りがいがあるよな!


 トウコはその場で服を脱ぎ始めている。


「って、おいっ! 更衣室で着替えろ!」

「へへ……おやくそくっス!」


 トウコがいたずらな笑みを浮かべて言う。


「何なら手伝ってくれてもいいんスよ?」

「はよいけ!」


 欲しがりよる!



 トウコがへらへらしながら更衣室へ向かう。

 入れ違うように、リンが更衣室から出てきた。


「着替えましたー!」

「はやっ!? 店長をからかっていたらリン姉の着替えを覗くチャンスがーっ!?」


 トウコががっくりとうなだれる。


 リンには【モデル】の【早着替え】があるからな!

 地味に便利!



「ど、どうでしょうか?」


 リンは恥ずかしそうにうつむき、上目づかいにこちらをうかがっている。


「うん。似合ってるよ! リンはなにを着ても似合うなぁ……!」


 いっそ感動すら覚えるね!

 こんなもの、なかなか着こなせないよ!



 これまでのくノ一装束は全身タイツ風のものだった。

 肌の露出は少ない。

 ワイヤーを織り込んで防刃防炎加工をしていたから最低限の防御力はあった。


 しかしノースリーブなので腕はむき出し。

 前回は長袖を着て毒対策としたのだが……。


 しかし、それでは防御力が足りなかった。


 コウモリのフン爆撃はたいした威力じゃない。

 だが爆発するため回避が難しい。

 狭い通路ならなおさらである。


 ワイヤー部分が無事でも布部分が破損する。

 長袖部分は普通の洋服なので、簡単に破けてしまった。



 十三階層の環境では、多少の被弾を覚悟して防御力でしのぐしかない。


 そこで、新コスチュームは厚めで丈夫な素材を採用。

 ボスコウモリの皮素材をふんだんに使った贅沢仕様である!


 体のラインの浮き出具合――じゃなくて、柔軟性はタイツに比べて劣る。

 素早く動くのには向かないし、通気性が悪いので長期戦にも向かない。


 柔軟性が足りない素材のため、ややゆるめ――伸び縮みするように作ってある。

 いつものタイツ装備の上に重ね着するのだ。



 さらに、関節部分は曲げ伸ばしがしやすく、血流を阻害しないよう工夫した。


 うむ。これはもはやタイツではない!



 トウコが目を丸くする。


「なんスかコレ! やばっ! ラバースーツっスか!?」


 これはゴムやエナメルのようなテカテカした素材ではない。

 ウェットスーツのように潜水やサーフィンで使うものとは違う。


 色はいつも通りの黒。

 艶消しで光を反射しない隠密仕様である!


 そう。リンの新装備は全身タイツならぬ、ボディスーツである!

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