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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
一章 ステイホームはダンジョンで!

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目指せ! 分銅使い! 【装備】【ワイヤー分銅】

旧タイトル

装備改善! 長さもサイズもまちまちで、形も自由!? その2 【装備】【ワイヤー分銅】

 出来上がったワイヤー分銅を、手に持ってみる。


 3メートルと長めだ。

 これは、漫画の忍者のような使い方をイメージしたサイズだ。


 左手で分銅を持つ。

 もう一方の手でワイヤーの中ほどを持つ。

 振り回したい分銅は地面に()れている。


 右手の手首を回転させる力でワイヤーをあやつり、分銅を回転させる。


「おお、いいね。雰囲気出てきたぜ」


 分銅が俺の頭上をぐるぐると回っている。

 漫画でよく見るやつだ。


 分銅が回転して小さな風切り音を立てる。

 この程度の音は【消音】によって打ち消せる。

 俺が立てている音だから【消音】の対象だ。


 ワイヤー分銅にはスキルが乗っていない。

 分銅で打撃する武器と言えなくもないが【打撃武器】とは扱われないようだ。

 【投擲】スキルも乗らない。


 微妙な立場の武器なんだなコレは。


 スキルのサポートはないので動画を見て予習した動きだ。


 ステータスの敏捷のおかげで器用に扱えるが、実戦で使うには微妙。

 まあ、練習して振り回すだけなら問題ない。



 分銅の回し方もいろいろだ。

 頭上で、体の右側で。逆側で。回転の方向によっても、当たり方が違う。


「八の字の軌道でやってみよう。――できるな」


 八の字の回転はなかなかカッコいい。

 片側で回すより、近づきにくい感じになるだろう。


 ぐるぐると回しながら、一回転ごとに体の左右を入れ替える。

 右、左、右、と左右に振り分けて振り回す。


 ワイヤーを持つ右手の軌跡が八の字を横にした動きになる。

 無限大()マークだな。



 振り回して当てるだけでなく、分銅を飛ばす攻撃もある。

 振り回しながら、前方に分銅を飛ばす。


「よっと!」


 遠心力を乗せて、分銅が飛ぶ。

 この時、ワイヤーの中ほどを持っているほうの手を放す。

 するとワイヤーの長さ分が攻撃のリーチとなる。


 攻撃の軌道は直線的だ。投擲したときに近い。



「グルグルからの攻撃だと、ちょっと目立つが……居合技もあるらしい」


 短い鎖分銅の場合には、手の中に隠れて持ち運べる。

 手の内を隠して、裏拳のようにスナップで分銅を飛ばす一撃。


 直線的な攻撃で、相手の視界に入りづらく防御は難しいだろう。

 振り下ろす攻撃でも横振りでも、回転動作を挟まずに攻撃できる。


 長い鎖分銅でもこれは可能。

 3メートル先にあてるのは難しいので、右手の長さ分だけで行ってみる。

 俺がやってみた感じはそれが限度だ。

 まあ、素人だし。


 回転動作なしで横振りや打ち下し攻撃をすることもできる。

 しならせないときのムチに近いだろうか。

 大きな横振り攻撃や、縦振り攻撃になる。


 先端部分で攻撃すれば、打撃を。

 紐部分であれば巻付けることができる。



「巻き付けて移動するやつやってみるか……あれ、むずいな」


 壁の出っ張りに巻き付けてスイングする技を試す。

 しかし……難しい。


 ダンジョンの壁にちょうどいい突起を探すのがまず難しい。

 そして、投げて絡ませるのがまた難しい。

 うまく絡んでも、今度は外れなくなってしまうことがある。


 狙ってやるのは……高度だな。

 いわゆる漫画技なのかもしれない。

 俺自身の技術でやるのはかなりの練習が必要か、そもそも無理なんだな。



「おっと……楽しくて没頭してしまった! まだまだ作りたいものはあるからお試しはこれくらいにしよう」


 鎖分銅の扱いを一通り練習した。

 基本的な扱いはつかめた気がする。高度な技はもっと練習が必要だな。

 実戦で使うには微妙かもしれない。


 感覚的にはケンダマやヨーヨーが高度になった感じ。

 オモリとヒモの扱いだな。


 ワイヤーにかける手の力の入れ加減、腕の振り加減で方向を制御する。

 少し引っ掛けるだけで、先端の軌道が変わる。


 中国の縄ヒョウ(じょうひょう)にも似ている。

 これは英語でロープダートと呼んだほうが通りがいいかもしれない。


 長いヒモの先端に棒手裏剣のような武器がついている武器だ。

 これは刃物なので、打撃的な武器である分銅とは少し違う。

 でも扱いは似ている。


 動画で調べると、こちらのほうがいろいろと見つかった。

 アクロバットな動きとの相性もいい。


 回転しながら飛ばしたり、足に絡めて軌道を変えたりと多彩な動きがある。


「しかしこれ……むずいわ。ちょっとの練習じゃ無理だな! スキルで身につければいいんだが……お? ある!」


 新しいスキルが選択可能になっている。

 練習の成果だな。

 スキルに関連する行動をすることで、新しいスキルが選べるようになるっぽい。

 一部のスキルはなかなか現れてくれないけど。



 どれどれ――



 --------------------

 【忍具】

 忍具を使う際に補正。


 【紐状(ひもじょう)武器】

 紐状の武器の基礎スキル。

 --------------------



 紐状(ひもじょう)!?

 ワイヤーのことだろうけど……。


「忍具はわかる。忍具全般に補正がかかるんだろう。で、紐状武器って何よ……」


 【鎖術】とか【糸使い】だとわかりやすいんだけどな。

 【紐状武器】って、ワイヤーとか鎖のことだろうか。

 ムチとかロープダートも含まれるのかな。


 ちょっと、名前から効果が分かりにくい。

 これまでの傾向からすると、武器の基礎スキルは武器名で決まってる感じだ。


 片手で扱う剣なら【片手剣】。

 バットなどは【打撃武器】。


 【剣術】とか【打撃術】ではない。


 【糸使い】も、そういう意味で武器スキルではないんだろう。

 ナントカ使いって、武器じゃなくて使い手を指す言葉だもんな。


 つまり【糸使い】があるとしても、職業になるんじゃないか。


 糸使いキャラは強キャラ間違いなし!

 かなりの厨二(ロマン)力を持っている。気になる。


 だが、俺は忍者(ニンジャ)だ。

 糸特化にしなくてもいいだろう。


 糸使い忍者も当然アリだけど、今進むべき道じゃない。


 取るなら【忍具】のほうだな。

 手裏剣もクナイも鎖分銅も忍具だ。あとで作る予定の忍者刀もそうだ。


 それらの扱いがよくなるスキルなら、間違いない!

 マブダチ(忍具作成)のトモダチはイイヤツに決まっているし。


 しかし今は残ポイントが0。すっからかんだ。

 レベルが上がった直後だから、次はちょっと先になるだろう。


 【忍具】は、次に取得するスキルの有力候補だな!

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― 新着の感想 ―
[一言] ワイヤー 和訳したら、金属紐……………かな? 漫画の鎖分銅での拘束はファンタジーだから(笑) 実際は投げて足に絡ませたりしたのかな~
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