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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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画角良好! 映えるカメラワークで監視しよう!

 玄関に足を踏み入れたところで電子機器が消えた。

 つまりここは悪性ダンジョンだ。


 これで最小限の目的達成!


 俺はすぐに玄関の外に出る。

 すると、スマートウォッチが復活する。


 境界線は玄関だ。

 ここを越えると電子機器は使えなくなる。



 エドガワ君が拍子(ひょうし)抜けしたように言う。


「あれ? もう外に出るんですか?」

「入る前にやることがあるだろ?」


 ダンジョンに入る前にやっておくべきことがある。

 俺はサタケさんが休みの間だけの臨時リーダーだ。


 調査チームの作業はエドガワ君とハルコさんが行う手筈になっている。


「あっ!? 忘れてました! 本部への報告とカメラの設置ですね!」

「そうそれ。エドガワ君はカメラを。ハルコさんは報告を頼む」


「報告ですかぁ? はぁい」


 そう言うとハルコさんは端末を高速で操作する。


 悪性ダンジョンを発見し、これから突入する報告である。

 位置や時刻を本部へ報告する。


 今日ここに来ることは伝えてある。


 サタケさんを病院から移送する手配もできている。

 あとは安全確認をすれば、連れてきてくれる。



 エドガワ君はカバンをごそごそとあさっている。

 カバンから二台の小型のカメラを取り出す。


 バッテリーで動いて本部に映像を送れる。


「設置場所はどこにしますか?」

「いつもはどうしてるんだ?」


「いつもはサタケさんが決めてくれます」

「じゃあ今回はエドガワ君が考えてみてくれ」


 エドガワ君が迷いながら指さしていく。


「ええと……ここと、あそこでどうでしょうか」

「実際にカメラを置いてみてくれ」


 エドガワ君が示した一か所目は、庭から玄関を写すアングル。

 二か所目は玄関から庭を写している。


 映像はスマートウォッチからも確認できる。

 ダンジョン内では見れないが。


「どうですか?」


 画面を切り替えて確認する。


「よさそうだ。お互いを写しているんだな」

「はい。外から写せるともっといいんですが……」


 二台のカメラはそれぞれを画面に収めている。

 一台は外に置ければなおいいが、ここは住宅街だ。


「設置は難しいな」

「はい。目立ちますからね」


 今回はやめておく。

 状況次第である。


 悪性ダンジョンが広がって、庭まで飲まれたら映像は途絶える。

 映像が途絶えれば、それは危険信号として本部に伝わる。



 ハルコさんがしゃがみこんで、カメラの角度を変える。


「でもこっちのほうが良くないですかぁ?」

「ふむ。入口より庭を多く映しているようだが……」


 意図はなんだ?

 ハルコさんは自信満々に言う。


「こっちのほうが()えます!」


 咲き乱れる花々が風に揺れる様子が映っている。


「たしかに、見映えはするが……もうちょい出入り口を写してくれ」

「えぇ? カワイイのになぁー。じゃあ自分のスマホでツイスタに……」


「だからネットに上げるのはダメだって!」

「はぁい。そうでしたー」


 ハルコさんはスマホをしまう。


 ダンジョンにかかわる情報をネットに上げるのはご法度。

 端末内に持っているだけで危険といえる。

 それがなくても、住居不法侵入中だぞ。


 生垣が茂っているので、外から俺たちは見えにくい。

 いざとなったらハルコさんの幻でなんとかする。


「さて、心の準備はいいかな? エドガワ君、ハルコさん」


「あ、はい。おかげさまで……」

「私も大丈夫ですぅ」


 二人の緊張も取れたようだ。


「んじゃ、再突入だ!」


 再び、ダンジョン領域内へ!

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[一言] ダンジョン病院?
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