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試行錯誤しながら進もう!

 十一階層の探索は順調だ。


 通路から狙いを定め、コウモリと蛾を撃ち落とす。

 安全を確保して中へ。


 この手順で、安全に進める。


「あ、宝箱があるっス!」

「分身で開けるから、ちょい待ち!」

「はーい。周囲に敵はいませんねー」


 宝箱にも罠はない。

 中身は――


「お、リカバリーポーションだ。気が利いているな!」

「なんかもっとこー、スゴいお宝入ってたらいいんスけどねー」


「スゴイお宝って、どういうものかなー?」

「強い武器っス! それか金銀財宝(ざいほー)っス!」


「財宝か。持ち出せなきゃ意味ないけどな」

「そうですねー。ダンジョンの外には持ち出せませんねー」


「じゃあ武器か素材っスね!」

「リカバリーポーションも攻略に役立つし、ここで補充できるのは助かる」


「そっスね!」



 さらに探索を進める。

 蛾のいない部屋ではコウモリは俺たちを襲ってくる。


「下がれ! 攻撃が来る!」

「はい!」

「うんこ爆撃っスね! ひゃあー!」


 俺たちは通路の奥へ退()く。

 入口にコウモリのフンが着弾して爆発する。


 威力はさほどではない。

 爆竹やかんしゃく玉のようなものだ。


 とはいえ食らえばケガをする。


 それに、フンをかぶりたくないしな!

 これ重要!



 バサバサと耳障りな音を立て、コウモリたちが通路へと飛び込んでくる。


「リン! 入り口をふさげ!」

「はい! ファイアウォール!」


 リンは通路を炎の壁でふさぐ。

 これで後続の侵入は防いだ。


 あとは入ってきた数匹を倒せばいい。


「お、炎で明るくなったっス! うらうらっ!」


 トウコが散弾を連射してコウモリを撃ち落とす。


「てい!」


 俺は襲ってきたコウモリを斬り落とす。



 コウモリの一匹がリンを狙う。

 まずい位置だ!


 リンはファイアウォールに集中していて反応できない。


「あっ!?」


 トウコは銃口向けかけ――そらすと、バッと俺を見る。


「射線が取れないっス! 店長、よろ!」

「おう! ――引き寄せの術!」


 コウモリがリンに鋭い牙を突き立てようと、大口を開けて飛来する。


「ギィッ!」


 コウモリの牙ががちり、とかみ合わせられる。

 リンは無傷だ。


 まるで見えないひもに引っかかったかのようにコウモリは動きを止めた。

 リンに向かおうとするコウモリを術が捉えているのだ。


「うりゃっ!」


 そのまま引き寄せて、コウモリを斬り捨てる。


 コウモリが塵に変わる。

 魔石を空中でキャッチする。


「あ、ありがとうございますー!」

「おう! 残りを倒すぞ!」


 通路のコウモリを倒して、ファイアウォールを解除。

 入口から室内を攻撃してまた退避。


 何度かくり返して室内を一掃(いっそう)する。



「はー! なかなか進めないっスね!」

「盾を持ってくればよかったな」

「そうですねー。でも、なんとかなりそうですよー?」


 今回は蛾の対策をしてきた。

 コウモリ対策の盾は持ってきていない。


 なくても進めるが……少し効率が悪いかな?



「次はやり方を変えてみるか!」


 戦いは試行錯誤!

 どんどん改善していこう!

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― 新着の感想 ―
[一言] 上が見づらいけど傘もかぶれば立派な変質者の完成!
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