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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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護衛ゲーム三回戦! 護衛役で勝ちに行く!

 ハルコさんはシズカちゃんと一緒に見学している。

 観客が増えてもやることは変わらない。


 ハルコさんの乱入で中断していた訓練を再開しよう。

 俺は言う。


「んじゃ、三回戦をはじめていいか?」


 スナバさんが言う。


「その前に一つルール変更を提案したいが、いいか?」

「はい。どうぞ」


 スナバさんがエドガワ君を見る。


「時間切れは護衛側の勝利にしたい。かまわないか、エドガワ?」

「えーと……引き分けじゃダメなんですか?」


 このタイミングでのルール変更か。

 なにか意味がある。


 攻撃役がエドガワ君に変わったから――

 ああ、そういうことか!


「ドアの前でエドガワ君が待ち構えた場合、突破が難しいからですね!」

「そういうことだ」


「あ、そうですね。ズルできちゃいますね……」


 攻撃役が有利すぎるんだよな。

 エドガワ君が攻撃役ならなおのことだ。


 スナバさんが真顔で言う。


「攻撃アリのルールなら、()()()()()()()んだがな。いまのルールだとそれができん」


 障害は倒せばいいじゃない!

 という派手な考えのスナバさん。


 当たり前にそう思っているのが怖いぜ!



 エドガワ君がうなずく。

 ちょっと腰が引けている。


「時間切れは負けでいいです……攻撃ナシでお願いします……」


「じゃ、ルールはこれでいいかな?」


「はい……」

「いいぞ」


 ルールが決まった!

 さあ、三回戦開始だ!



 エドガワ君は外で待機中。

 俺とスナバさんは作戦を練る。


「今回も速攻作戦がいいかな? 護衛対象が別行動してもいいんですよね?」

「ああ。護衛役が指示すれば、護衛対象が走ったり、決めておいた動きをしてもいいという解釈だ」


 護衛対象は自発的に動かないルール。

 しかし抜け穴があるわけだ。


「じゃあ左右に分かれてダッシュしましょう。エドガワ君が来たら分身の人垣(ひとがき)でジャマします」

「ほう。分身は複数出せるのか。いよいよ便利だな」


「作戦はこんなものでいいですか? スナバさんからなにかあります?」

「あまり事前に決めると(かた)にはまって動けないこともある。あとは自然な流れでいいだろう」


 想定しすぎるのもよくないってことだな。


 たしかに、さっきは予想外の動きに驚かされた。

 分身が攻撃されるのも想定外だった。


 想定を(はず)されると、スキが生まれる。

 きっちり決めすぎず、遊びを作っておけばいいだろう。



「エドガワ君、準備できたぞー」

状況開始(じょうきょうかいし)!」


 さっきからスナバさんが言ってるのは、訓練はじめるよー、みたいな意味の掛け声だな。

 訓練として想定した状況が始まるってことだ。


 この掛け声のあと、ここは戦場になる。

 俺たちは護衛と護衛対象であり、エドガワ君はそれを攻撃する敵だ。


 ちなみに室内にはシズカちゃんもいるが、()()()である。

 いないものとして扱う。



 状況が始まる!

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