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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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今回のMVPは……!?

「一番ダメージを稼いでいたのはトウコかな? 釣りだすときの狙撃からずっと戦ってるし」


 リンは前半戦には参加していない。

 敏捷のステータスがないので小山で待機していたのだ。


 一方トウコは最初から最後まで大活躍だった。


「いや、店長じゃないスか?」

「そうですよねー。ゼンジさんですよ! 分身さんの分もありますから!」


「え? 俺か?」


「だって、分身さんの槍でばーんってするの、すごかったですよ!」

「袋叩きっスね!」


「あ、落とし穴もですね!」


 穴に落として叩きまくる。

 上段から振り落とした槍の威力は、まさに叩き斬るという感じ。

 たしかに、ダメージは稼げていたかもな!



「あと、火炎瓶の分もっス!」

「火炎瓶はみんなの合わせ技だろ」


 俺が投げて、トウコが撃ち抜いて、リンが着火する。

 降り注いだオイルは、ただ投げつけるよりもよく燃える。


 普通ならあれで勝てるよなぁ?


「あと柵! 柵も大事ですよ!」

「とんがってるトコにぶつかるのもダメージあったと思うっス!」


 馬防柵(ばぼうさく)の杭の先端は尖っている。

 馬や鹿なら、ぶつかればタダじゃすまないだろう。


 ワニはバカげた耐久力でぶち当たってぶち壊してくれたけど……。

 規格外すぎる!


「言われてみれば、かなりダメージを与えたことになるな」


「ですよね! やっぱり、ゼンジさんが一番です!」

「でも、なんか店長に火力で負けるとくやしいっス!」


 悔しがることなかろう。

 まあ俺は火力担当じゃない。


「結局、今回は準備が力になったってことじゃないか?」


「店長、準備力担当っスね!」

「なんだそりゃ。ヘンな担当にするな!」


 リンが身を乗り出して力説する。


「私は凄いと思いますー! ゼンジさんが準備してくれたから倒せたんです!」

「なら、やった甲斐があったよ。でもさ、貢献度で言えばリンが一番だと思うぞ」


「えっ? 私は途中からなので、ぜんぜん……」


「そういう作戦なんだし、途中参加だからって気にすることないぞ」

「リン姉の魔法はすごかったっス!」


「それに、戦いだけじゃないんだ。総合的な貢献度だよ。尻尾の解体もそうだし、ステーキも美味かった」

「そうそう尻尾っス! あたしもお肉のおかげで強くなれたし、ウマウマっス!」


「あとスキルオーブも貰っちゃったしな。これがデカいだろ」

「もらいすぎちゃったっスね!」


 俺たちの絶賛に、リンは胸をなでおろす。



「ああ、よかったー。足手まといになってないか心配だったんですー!」

「ぜんぜんそんなことないっスよ!」


 足手まといなど、とんでもない。


「気にしすぎだ! 頼りにしてるよ!」

「ありがとうございますー!」


 リンはほっとしたような笑顔になる。


「あたしはどうっスか?」

「エサ力には期待しているぞ!」


「うえぇー!? それはもういいっス!」



 そんなやり取りをしていると、偵察に出していた自律分身が戻ってくる。


 前回はワニがいて調査できなかった。

 あのときは途中で食われたし。


 今回はボスの居ぬ間にじっくりと調べることができたはず!



「あ、店長二号、おかえりっス!」


 自律分身が手をあげる。


「ただいま。第五エリアを見て来たぞ!」と自律分身。

「どうだった?」と俺。


 リンが料理を用意しながら言う。


「おかえりなさい分身さん! すぐにごはんを用意しますねー」

「おっ!? 俺の分もあるのか!」


 自律分身は嬉しそうに表情を崩す。


 術を解除すれば俺と一体に戻る。

 本来なら料理を食う必要はない。

 俺の経験と統合されるからだ。


 でもやっぱり、リンの心遣いはたまらないね!

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[一言] 自律分身てメシ食えるの!?
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