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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
一章 ステイホームはダンジョンで!

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殲滅! 蹂躙! 敵を乱獲した結果……!? 【スキル検証】【暗視】【隠術】【消音】【投擲】

タイトルの末尾に付け足してみました。経緯は活動報告にあります。

少し様子を見てみたいと思います。

 三階層でゴブリンの群れを蹴散らして勢いに乗った俺は、そのまま三階層を巡回して敵を狩っていく。


 二階層、一階層も同様だ。

 経験値と魔石を稼ぐため、敵を狩り続ける。


 低層だと敵の湧きが少ないので、駆け抜けながら次々と殲滅(せんめつ)していく。


 もはや蹂躙(じゅうりん)だ。

 通り過ぎた後には敵は残らない。


 そうして、ひたすらに敵を狩り続ける。


 ただ、ゲーム的な経験値が貯まるだけではない。

 戦闘はそのつど、新しい発見がある。

 動きが改善され、技は冴えていく。


 それでも、戦い続けると気分が殺伐としてくる。


 まるで殺人鬼だ。

 倒しているのはゴブリン(小鬼)やコウモリだから、殺鬼人(さつきじん)かな。

 あるいは鬼殺人(きさつじん)かな。

 中二病じみていて、いいじゃないか。


 まあ、呼び方なんてどうでもいい。

 これを、ずっと続けるのはダメだ。


 精神的に疲れてしまう。

 SAN値(正気度)がじわじわと削られていく。


 モンスターは無意識に敵だと認識されている。

 殺しても忌避感は弱い。

 それでも積み重なると、何も感じないわけではない。



 <経験が一定値に達しました。レベルが上がりました!>


「来た! レベルアップだ! まあ、やった甲斐はあったな!」


 レベルが8に上がった。

 これで、必要なスキルポイントは確保できた!


 それだけじゃない。

 戦いの過程で、熟練度によるスキルレベルの上昇もあった。


 【暗視】、【隠密】の【隠術】と【消音】、【投擲】だ。


 なかなか豊作!


 これらのスキルは、戦いながら検証も済ませた。

 なかなか収穫は大きい!



 安全な拠点へ戻って、結果を振り返ってみる。


 【暗視】のスキルレベルが上がった効果は地味だ。

 だが、なかなか悪くない。


 白黒だった視界が緑色に変わるという変化があった。


 性能のいい暗視装置(ナイトビジョン)は緑色の映像だ。

 これに似ている。


 白黒よりも緑色のほうが目が疲れにくい。

 それに、よりはっきり見えるようになった。

 人間は緑色を認識する力が強いとか。


 でも、それだけじゃない。

 光の調整機能も改善された。


 暗闇に目が慣れる、というアレの速度だろうか?

 暗順応(あんじゅんのう)明順応(めいじゅんのう)だな。


 瞳孔(どうこう)の開閉が早くなったんだろうか?

 理由まではちょっとわからない。

 あるいはファンタジー的な力が作用しているのかもしれない。


 結果から言えば、まぶしさを感じにくくなった。

 これまで暗視状態でヒカリゴケなどの光源を直視すると、目がくらむ感じがしていた。

 それが、かなりマシになったのだ。


 ライターの火くらいなら、目を痛めない。

 以前は目がァ! 状態だったからな。もう安心だ。


 完全に大丈夫とは言えないので、フラッシュでも浴びれば目はくらんでしまうはずだ。

 たとえば、四階層の輝く水晶を壊したときの強い光とか。


 ……試す気はしない。俺はマゾなわけじゃないんだ。

 おそらくスキルレベルをもっと上げれば、それすら対応できるかもしれない。


 明かりによるまぶしさが減ったこの状態なら、ろうそくを持ちながら探索できる。

 そうすればより広く、明るい視界が得られるだろう。


 【隠密】を重視しない場合はそれもアリだ。

 選択肢が広がったのはいいことだな。



 【隠密】の【隠術】と【消音】。

 これは単純に強化された感じだ。

 とはいえ、大きな効果は感じられない。

 ゴブリンに対してはもともと、かなりバレずに行動できている。

 コウモリには、スキルレベルが上がっても効果が変わらない。


 コウモリは視力や聴力で俺を感知しているわけではないからだろう。

 エコーロケーション(反響定位)はこのスキルの対象ではないのかもしれない。

 あるいは、スキルレベルが足りないのか。


 効いてくれれば、コウモリも怖くないんだがな……。



 【投擲】に関しては、体感できるほどの効果がある。

 このスキルはまんべんなく効果を発揮するタイプだ。

 技術も、威力も、精度も広く浅く伸びている。


 狙いがつけやすくなって、当てたときの威力も増す。

 万能型なんだな。


 レベル1でも、動かない標的にはほぼ当てることができていた。

 激しく動く相手には外すこともある。

 飛んでいるコウモリにあてるのは難しい。

 なので、俺は三寸釘をまとめて投げるよう工夫していたのだ。


 レベル2なら、多少動いていても狙っていける。

 直線的な飛行、例えば俺に向かって飛んでくる場合などには命中させられるだろう。

 距離としてもこれまで5メートル程度を必殺距離としていたが、もう少し距離が延びる。

 これは五寸釘の棒手裏剣を使った場合なので、投げるモノによっても違うかもしれない。



 今のステータスを確認してみる。



 --------------------

 名前 : クロウ ゼンジ

 レベル: 8(7より増加)

 筋力 : C

 体力 : B

 敏捷 : B

 知力 : C

 魔力 : C

 生命力: C


 職業 : 忍者

 スキル: 

  【忍術】1

   【壁走りの術】2

   【分身の術】3

   【薬術】1


  【隠密】1

   【隠術】2(1より増加)

   【消音】2(1より増加)

   【致命の一撃】1


  【暗殺】1

  【投擲】2(1より増加)

  【歩法】2

  【身体強化・敏捷力】1

  【身体強化・筋力】1

  【身体強化・体力】1

  【暗視】2(1より増加)

  【回避】1

  【受け身】1

  【危険察知】1

  【忍具作成】2

  【跳躍】1

  【軽業】1

  【瞑想】1


  【打撃武器】1

   【打撃武器・威力強化】1

   【フルスイング】1


  【片手剣】1

   【片手剣・威力強化】1

   【ファストスラッシュ】1

 (残ポイント:1→6)

 --------------------



 こう見ると、伸びの悪いスキルがあるな。


 【回避】【受け身】【危険察知】は【暗視】と同時期に取得した。

 そろそろ上がってもいいはずだ。

 熟練度の貯まりはスキルによって違うんだろう。


 これらのスキルはピンチの場合にしか発動しない。

 ほとんど隠れたり不意打ちで敵を倒していく俺は、被弾が少ない。


 この頃は直接戦闘もやるようになったから、これから伸びるはずだ。

 低レベルの間にポイントを振るのはもったいないので、このまま成長を待つ。


 ……これを熟練度で上げるには危険な目に遭う必要があるわけだが。

 繰り返すが、俺はマゾではない。

 なかなか上がらないかもしれないな。



 【致命の一撃】【暗殺】についてはかなり使い込んでいるはず。


 なんでだ?

 ほとんどの戦闘で、少なくとも初手は不意打ちできている。


 この二つのスキルは両方発動している手ごたえがある――

 ――あ、そのせいか。


 同じアクションに対して両方のスキルが発動している。

 つまり、熟練度が分散してしまっている。

 だからほかのスキルに比べて熟練度の貯まりが悪いのかもしれないな。


 うーん。かぶったスキルを取るのはよくないな。

 片方を切ってしまえばいいんだが。

 なんだかモッタイナイ気がする。

 せっかくとったスキルだ。何か意味があるはずだ。

 とりあえずこのまま。両方オンにしておこう。


 かなり強くなったな。


 これで五階層に挑む条件はあと一つになった。


 取得したスキルの検証はほとんど済んだ。

 レベル上げもオーケー。


 あとは、装備を整えればバッチリだ!

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― 新着の感想 ―
[一言] 自分のレベルに対しての適性レベルより、行ける範囲が低いから、上がりにくいんだろうけど、あのボス部屋?っぽい扉はリスクが高いよね~
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