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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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途中まで武器なのに、最後は武器じゃない。なーんだ?

「次は武器を強化する。まずは忍者刀だ」

「これって絶対成功するんスか? 武器をロストしたりしてー」


 フラグじみたことを言うな!


「え? 失敗すると、なくなっちゃうんですかー!?」

「ないない! あってたまるか!」


 ゲームじゃあるまいし、そんなことはない。

 ないよな【中級忍具作成】君!?


 運がないとか失敗したなんて言葉は聞きたくない!


 運の要素はない!

 そう俺は信じている。


 ここまでの検証で失敗はなかった。

 何度も試したのは失敗の可能性も考えたからだ。


 忍具じゃない場合や、スキルレベルが足りないとスキルが発動しないことはある。

 だが、失敗作ができたり、武器が壊れたことはない。



 フライパン鉢金(はちがね)


 忘れよう、黒歴史。

 あれはイメージが不完全だったからだ。


 具体的なイメージさえあれば【忍具作成】君は失敗しませんから!



 満を持してのメイン武器強化である。


 刀は軽いほうが扱いやすい。

 だが、俺は打撃武器としても使う。

 重さが威力に直結する。軽くしてはダメなのだ。


 というわけで、威力強化でいく!


 ――【中級忍具作成】発動!

 ――威力強化!


 よし、問題なく強化されたな!


 完成品の武器を素材にすると通常は魔石の消費が少ない。

 特殊効果を付与すると、かなりの魔石を消費する。


 クナイに比べると刀はもともとコストが高いからな。



「魔石が減ってきたっスね! ちょっと集めてくるっス!」

「あっ! トウコちゃん!?」


 そう言うとトウコは拠点を飛び出していく。

 近場なら問題ないだろうが――


「【自律分身の術】 ――任せたぞ、(自律)!」

「おう、(本体)!」


 トウコを追いかけて自律分身が走っていく。

 お目付け役である。


「あと一品はいける。リンの希望はあるか?」


 クローゼット・ダンジョンにもある程度の魔石はある。

 俺の装備はあとで作ればいい。


 リンはなにかを思い至ったようだ。


「私は――いえ、大丈夫です!」


 ふむ……?

 まだ遠慮しているらしい。


 たぶん、欲しいのはアレだよな?


 放置していた素材を使って、アレを作るか。

 前から作ろうと思ってたんだけど、いい考えが浮かばなくて手を付けられなかった。


 今ならいける!

 【中級忍具作成】君ならできるはずだ!



「せっかくだから使ってない素材を使うぞ」


 俺は戦利品箱をあさる。

 取り出したのは――


「シカさんの(つの)ですねー。武器を作るんですか?」

「試作段階では武器を作る。完成品は武器じゃなくなるはずだ。まあ、作れるかは試してみないとわからん」


 なぞなぞみたいな言い方になっちゃうな。

 リンは首をかしげている。


「途中まで武器なのに、最後は武器じゃない……なんでしょうか?」


 攻略の役には立たないアレだ!

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― 新着の感想 ―
[一言] 武器じゃなくなって攻略の役にはたたない道具となれば… うん、まぁなんとなく
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