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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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布面積は五パーセントで!?

 テストは充分!


「さて、じゃあ本番だ。実際に使ってる装備を強化するぞ!」

「リン姉の布を減らすんスね! 五パーセントに!」


 五パーセント減じゃなくて五パーセントだと!?

 ほぼゼロっ!?


 だが、そういうのは本人の前で言ってはいかんぞ……!


 リンは遠慮がちに首を振る。


「トウコちゃん、それはちょっと……」


 ほらみろ!

 断られるに決まってる!



「とりあえず、今ある装備をアップグレードするぞ」

「はーい」


 対象となるのは俺の忍者装束、リンのくノ一装束、トウコのミニスカ着物だ。

 どれも忍者の衣装なので問題なく忍者道具である!


 これを【中級忍具作成】で強化していく!

 ――成功!



「俺の装備は軽量化。二人の分は強度強化にしたぞ」


 俺は素早さ重視。

 二人はケガしないように。


「ありがとうございますー!」

「あざっス! じゃあ着てみるっス!」


 トウコが服を脱ぎ始める。


「おいおい……トウコ! いきなり脱ぐな!」

「店長になら見られてもいいっスよね、リン姉!」


 急に話を振られたリンは、あわててうなずく。


「う、うん」


 いいのかよ!?

 リンはもう、服の裾に手をかけている!


「って、よくねーわ! リンも雰囲気に流されるんじゃない!」


 俺まで流されてしまうぞ。

 欲望の波に!


「えっ? あ、そうですよねー」


 俺は二人に背を向けて歩き出す。


「あ、店長どこ行くんスか!?」

「着替えだ着替え!」


 俺は脱衣場へ移動して手早く着替える。

 ふむ。着心地は変わらないな。


 軽くなっているはずだが、体感ではわからない。

 少しでも実戦で役立つといいな。



 着替えて戻ると、二人も衣装を身につけている。

 見た目に変化はないが、似合ってるね。


「店長の布は減ってないっスね! リン姉のも増えてないっス!」


 分からん奴め!


「軽量化と布面積は関係ないんだよ!」

「うすうすスケスケもいいっスよ!」


 うむ。厚みへのアプローチか。

 それもいいよなあ。


 ……じゃなくて!



「で、着心地(きごこち)はどうだ?」


「いいですねー!」

「変わんないっス」


 リンは満面の笑み。

 トウコは普通。


 これはリンの評価があやしいな。

 なんでも喜んじゃうのも困りものだ。



 もうちょい聞いてみよう。


「ごわごわしたりしてないか?」


「はい!」

「大丈夫っス! なんなら触って確かめたらいいっス!」


「確かめねーよ!」

「お洋服の強度はチェックしないんですかー?」


 ん?

 確かめるって!?

 触ってほしいのか!?


 リンまでそういうことを言いだすようになったか!?


 いや! 真面目な話かもしれん!

 わからん!


 落ち着け俺。忍べ!


「……防具の強度は試さない。強化をあてにしないでくれ」

「うえぇ? どういうことっスか?」


「油断しないように、でしょうかー?」

「そうそう! 頑丈になったといっても五パーセント程度だからな。多少の防御力はあるだろうけど、結局は布だ。敵の攻撃は食らわないのが一番だ!」


「防御力なんて誤差ってことっスね!」

「まあ、そうだ。強化して増えた分はオマケ程度に考えろ」


 金属鎧じゃあるまいし、防御力が多少増えても変わらない。

 防具で受けるような戦いはできないし、する気もない。


 全弾回避、被弾無しが俺の目指すスタイルだ。

 二人もそうであってほしい。


「たったの五パーじゃ、そんなもんスね!」

「でも、ちょっと安心ですね!」


「五パーセントと侮るなよ。スキルレベルが上がったら、重ねがけできるかもしれないぞ」

「五段階で二十五パーっスか? それなら強そうっス!」


 中級スキルなので二段階にするには四ポイントかかる。

 その次は……八、十六、三十二。


「あと六十ポイントですねー」

「あと十二レベルっスか? そんなに待てないっス!」


「遠いな……!」


 他のスキルも取りたいし、ポイントが足らなすぎる!



 防具はこれでよし!


 ボスグモの素材を使った新装備も作りたい。

 それはおいおいやっていこう。


 次は武器を強化するぞ!

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― 新着の感想 ―
[一言] ◯首が浮いて見えるような近未来の薄いスーツは強度もあってフィット感も抜群! しかし体の線が見えすぎて前かがみ必至!
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