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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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逆手で刀を振るには……!?

本日三話目!

「うーん。この後は、どう振るのがいいか……」


 俺は洞窟の拠点で一人、刀を振っている。


 フォームをチェックして、改善しているところだ。


「振りきった後の動きが難しいんだよな」


 忍者刀を片手で構える。

 刀身を小指側にした逆手の握りだ。


 忍者らしい構え。

 それらしいからやってるだけではない。


 逆手で刀を握るのは、洞窟だからだ。

 場所に合わせて構えも変わる。


 狭い洞窟では大上段には構えられない。

 刃は体に引きつけてコンパクトにする。


 片手で扱う理由はほかにもある。

 俺の武器スキルは【片手剣】だからだ。


 刀は両手で扱うこともできる。

 でもそれじゃあスキルが発揮されない。


 剣道のように両手で構えたほうが、取り回しはいい。


 二本の腕をテコのように使ってきり返せばいい。

 普通の刀の使い方ならイメージしやすい。



 だが、片手だとそうはいかない。


 俺はフォームを意識しながら刀を振る。

 下から上へと刀が走る。


「まず一撃! これはいい」


 逆手に構えると、相手を斬れるコースは限られる。


 縦に切るときは下から斬り上げる動き。

 横に振ればボクシングのフックのような横薙ぎの軌道だ。


「二発目――!」


 手首を柔らかく回転させて切り戻す感じ。

 ナイフや小太刀のように、ひるがえらせる動きだ。


 忍者刀は一般的な日本刀よりも短い。


 大刀と小太刀の中間のような使い方ができる。

 それは逆に中途半端とも言える。


 片手で扱うには重すぎて手首に負担がかかるのだ。

 それに、逆手だと力もかけにくい。



 俺の刀は峰が分厚くなっている。打撃に使うためだ。

 これも軽さを犠牲にしている。


 斬る、叩く、突く。全部できる。

 両手でも片手でも扱える。

 なんでもできるが、突き抜けていない。


 持ち主の俺に似て器用貧乏である。

 さすが相棒。さすが愛刀(ルーシー)



 逆手にはデメリットが多い。

 それなのになぜ使うのか。

 それは俺の戦い方に起因する。


 攻撃よりも防御に重点を置いているからだ。

 被弾しないこと。

 相手の正面に立たないように立ち回る。


 走り抜けるようにして、すれ違いざまに斬る。

 この場合は逆手のほうがやりやすい。


 力ではなく刃の鋭さで撫でるように斬る。

 狭い場所では肘の側に引きつけておけば小回りが利く(コンパクトだ)


 走るときも壁に張り付くときも邪魔にならない。


 刀をひじに引きつけて後ろに回せば、正面からは刀身が見えない。

 対人戦では虚をつくことができる。


 しかしこれはダンジョンでは役に立っていない。

 なぜなら、相手がモンスターだから。


 突っ込んでくるばかりで駆け引きが生まれにくい。


 コウモリやクモは本能的な動き。ゴブリンは単純。

 剣の理など考える敵はいない。



 俺の剣は我流で、まともに学んだものではない。

 スキルから流れ込んできた知識と、漫画やアニメによるものだ。


 それだけでは足りないので剣術や体術も研究している。

 動画で気軽に武道に触れられる現代は素晴らしいよな。


 とはいえ見るのとやるのとは違う。

 細かい動作はしっくりこない部分もある。


 それをこうして練習して修正していくのだ。



 今度は手首の返しを使わない攻撃を試す。


「問題は二撃目なんだが……」


 下から上に刀を振る。

 びっと風を切り裂く。


 斬り上げた後は、突きさすように振り下ろす動きが自然だ。

 うん。これもいい。



 次は横。

 右から左へ薙ぐ。

 手首を返して斬る。

 縦の場合と基本は同じ。


 横薙ぎからの突き。

 肘うちのように戻しながら突き刺す。

 実戦では脇を切るように通り過ぎて、背中へ突き刺す感じになる。


 悪くない!

 フォームの確認はいいだろう。

 次は実戦だ!

間違えて明日の分を投稿……!

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[一言] 間違えたんかいw
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