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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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大損注意!? これは巧妙な罠だ!

 俺の拠点部屋に新しいモノリスが現れた。

 当然これも調べる!


「んじゃ、このままこっちのモノリスも試してみるか!」


 リンが手を放そうとしないので、俺たちはつながったままだ。

 新しいモノリスに触れる。


 俺たちは身構える。

 ――だが、転移は起きない。


 少し拍子(ひょうし)抜けだ。

 すると、モノリスの表面に変化が起きる。

 二階層のモノリスに近い反応だな。



『管理コンソールへようこそ』


 頭の中に音声が響く。

 それと同時にモノリスの表面に文字が浮かび上がる。

 ちゃんと日本語だ。


「おお、こっちが管理コンソールだったようだぞ!」

「まぎらわしいっスね!」


 まったく紛らわしい!

 タイミング的に十階層のモノリスが管理コンソールだと思うよな?



 リンが興味津々の顔で言う。


「なにができるんでしょうかー?」


 俺はモノリス――管理コンソールに触れる。

 さらに表示が切り替わる。


 画面の切り替わりはなめらか。ヌルヌル動く!


 そこにはいくつかの文字列が連なっている。

 俺はそれに目を通して言う。


「これは――メニュー画面だな」


 このモノリスの文字は二人にも見えているようだ。

 管理者権限の有無は関係ないらしい。


「ゲームっぽいっス!」

「ステータスウィンドウにも似ていますねー」


 テレビゲームでポーズボタンを押したら出てくるシステムメニューに似ている。

 モノリスの表面全体に大きな字で映し出されている。


 テレビやモニターのようなディスプレイ(映像出力装置)としてはかなり大型だ。



「店長、早くなんか選ぶっス! 十! 九! はーち!」

「カウントダウンすな!」


 ()かされたくないわ!



 メニューの表示は以下の通りだ。


 --------------------

 ・ショップ機能


 ・階層移動


 ・ダンジョン情報閲覧(えつらん)


 ・ダンジョンの命名


 ・メッセージ機能


 ・転送門の移動

 --------------------



「あ、ショップ機能がありますね!」

「んじゃ、ちょっと見てみよう。ボスの魔石を引き換えたいし!」



 画面をタップすると、見慣れた画面へと切り替わる。

 二階層のモノリスと同じ表示だ。


 俺は大クモの魔石を取り出して投入――

 ――おっと、その前に!


 一応トウコに聞いておくか。


「なあ、トウコ。これ食いたいか?」

「いらないっス!」


 即答!

 おいしそうに感じないということは、相性が悪いってことだ。


 もちろん、俺も食べたくない。

 相性以前に【捕食】がないからな。


 俺はボスの魔石をモノリスに投入する。

 するすると飲み込まれていく様はいつ見ても楽しい。



『交換したいアイテムを選択してください』


 --------------------

 大アミグモの魔石:1

 1:クモの肉、クモの毒腺:10

 1:丈夫なクモの糸2

 1:クモの強力粘着粘液2

 1:汎用ポイント40

 --------------------



「お、なんかいっぱいもらえそうっス!」

「糸は二束、強力粘着粘液は二(たま)……、か?」


 粘液の数え方……わからん。


 トウコが身を乗り出して指さす。


「毒がいいんじゃないっスか!? 十個もあるっス!」

「待てトウコ! これは巧妙な罠だ。よく見ろ!」


「んー? なんかおかしいっスか?」


 リンがモノリスの二か所を指さす。


「トウコちゃん。糸は丈夫で、粘液は強力だよねー?」


「あ、この毒って()()()()なんスか!? 罠っス!」

「たぶんそうだろ。普通のアミグモからも取れる素材だから、ボス素材を使うのはもったいない」


 普通の素材というだけじゃなく交換比率(レート)も悪い!


 ちゃんと考えて引き換えないと損するぜ!

誤字報告、助かっています! コメントお気軽に!

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