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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
一章 ステイホームはダンジョンで!

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おや!? 五階層の様子が……? 【スキル検証】【片手剣】

祝! PV数100万突破! ユニークアクセス15万人突破!

ありがとうございます!

「これは……?」


 目の前の様子に、俺は戸惑う。

 ある意味、ありそうだと思っていた光景ではあるんだが……。

 取得したスキルを試したいが……ここには敵が居ないみたいだ。



 五階層は他とは決定的に違っている。


 階段を降りきってすぐ、広い部屋に出る。

 ドーム状の洞窟であることはこれまでと変わりない。

 四階層と同じように輝く水晶が壁や床、天井から生えているため充分に明るい。


 しかし、フロア自体は狭い。

 なぜなら、壁がフロアを区切っているからだ。

 その壁に、天井まで届く大きな扉がついている。


「でかいな!? ……しかし、突然の人工物か。これはやっぱり、ただの扉じゃないよな」


 材質は黒っぽい金属だ。ぴかぴか輝くというより、鈍く光っている。

 装飾はされていない、シンプルで重厚な両開きの扉だ。


 高さは10メートルはあるだろうか。


「いかにも、何かありますと言った雰囲気をかもしているな。普通に考えたらボス部屋だよなあ。ひねくれて考えたら、異世界に通じる扉だったりして……」


 開けるのが怖すぎる。

 開けてはいけない禁断の扉だったりしないよね。


 この扉を開けたら、向こう側にモンスターの大軍勢が控えていたりしてね。

 悪そうなやつが「よくぞ、そちら側から開けてくれたなフハハ!」とか言いそう……。


 いや、考えすぎだろうけど。

 それくらい、このドアは異質だ。


 このダンジョンは洞窟風で、ほとんど人工物は見られなかった。

 例外はモノリスと宝箱くらい。


 モノリスだって、もしかしたら世界滅ぼすようなSF要素だもんな。

 まあ、ダンジョン自体がファンタジーなのかSFなのかという不思議な存在だ。


 このドアが意味のないものだとは考えにくい。



「この扉、どうやって開けるんだ? ……開けられるのか?」


 取っ手はついているが、人間サイズではない。

 扉の中央付近に輪っかのようなノブがついている。

 巨人なら開けられるかもしれないが。


 そんな高さなので人間には届くはずもない。

 届いたとして、引っ張ることができない。

 俺の場合は【壁走りの術】でそこまで行くことはできる。


 しかし、ドアにはりついた状態で手前に引くことができるか?

 そもそもがサイズを考えると重さとか抵抗とか、物理的に無理だろう。


「うーん。自動ドアかな?」


 実はノブは見せかけで、どこかにスイッチがあるとか。

 ドアに触れるだけで開くとか。


 とりあえず触るのはやめておこう。


 ドアに触れたとたん、自動でドアが開いて強制ボス戦闘になりかねない。

 ちょっと、心の準備ができていない。



 なにかありはしないかと、ドア前の空間を調べた。

 だが、何も見つからなかった。


 モンスターはいない。

 宝箱もない。モノリスやスイッチの類もない。

 いける範囲の壁にも上ってみたが、なにもなかった。


「これがボス部屋と仮定して……行けるか?」


 今の俺で勝てるか?


 体力や魔力は充分。気力も充実。

 時間もある。

 戦闘的なスキルも身についた。自信もついてきた。


 しかし、まだ足りない気がしている。


 先ほどスキルを振ってから検証していない。

 それに装備も追加したい。


 ボス部屋だとするなら、強力なモンスターが出るのだろう。

 なにが出るのかはわからない。

 こればっかりは、開けてみてのお楽しみというわけだ。


 リアル・ダンジョン攻略記には、俺のダンジョンの情報はない。

 これは俺が誰に頼ることなく倒さなければならない。

 孤高(ぼっち)の忍者として、越えなければならない試練だ。


 ボスとしてありそうなのはミノタウロスだろうか。

 オークやオーガかもしれない。

 大型の人型モンスターがボスになることは多い。


 ダンジョンにいるモンスターの強化型かもしれない。

 それならゴブリンかコウモリしか居ない。

 序盤のボスの定番の、ホブゴブリンだろうか。

 あるいは大量のコウモリか、大きいコウモリか……。


 物理無効みたいなファンタジーなやつは……無いと信じたい。

 死霊系のレイスとか、軟体系のスライム(ブロブ)とか。

 そんなの、魔法忍者じゃないと勝ち目がなくなってしまう。


「まあ、考えてもわからないな。何が出ても勝てるつもりで挑むしかない。今は、そのときじゃない」


 せめて、今あるスキルの検証をしてからでないと無謀だろう。

 装備も充実させる。回復アイテムも潤沢に用意する!


「ここはいったん退いて、スキル検証を兼ねたレベリングを行うとしよう!」



 四階層へ戻った俺はレベリングをかねて、四階層の逆ルートの開拓を狙う。

 三階層からの階段を背に、左側のルートを来た。帰りは、通ってこなかった壁沿いを行く。

 五階層からの階段を背にするので、左手が壁になるわけだな。


 ちなみに四階層の中央部分は地底湖になっているので通れない。

 泳ぐ勇気はない。


 水面を歩くことはできない……はずだ。

 右足が沈む前に左足を踏み出す理論で走り抜けるとか……敏捷が高いとはいえ無謀だろう。

 頑張れば三歩くらいは歩けるんだろうか。


 【水蜘蛛の術】は俺が選べるスキルの中にない。

 【壁走りの術】があるんだから【水走りの術】もありそうだが。


 【忍具作成】のレベルを上げれば忍具の「水蜘蛛」が作れるだろうか。

 足にはいて水の上に浮かぶ道具だ。

 雪の上を歩くための「かんじき」に近い。


 しかし、これは漫画的なアイテムで実際にはできないらしい。

 実際の水蜘蛛は地味だ。

 上に乗るというよりは座る感じ。あるいは履く感じ。


 浮き輪をイメージするのが近い。

 足にひれをつけて、水面を移動するわけだ。


 両手は空くので弓や鉄砲も使えるし、武器も振るえるというわけ。


 あるいは節を抜いた竹筒で水面下を進むこともできそうだ。

 竹筒くらいは【忍具作成】ですぐに作れる。


 竹筒を作るくらいなら、シュノーケルのほうがいいだろう。

 現代の竹筒として忍具と言えるはずだ。

 時代に沿って、道具も変化していいはずだ。


「とはいえ、冷たい水に入りたくはないよな……。避けて通れるルートがあるんだから、普通に壁沿いを行こう」



 逆ルートも、ほとんど地形的には変わらない。

 こちらのほうが少し道が広いというくらいだ。


 逆ルートは足場が高くなっていて、地底湖側は崖のようになっていた。

 水面より少し上に足場がある。


 対して、こちらは地底湖と高さがほとんど同じになっている。

 浜のようになっている。砂浜ではなく岩浜だ。


 地底湖の水深は浅い。浅瀬の部分なら、歩くこともできる。

 水はきれいで、底の岩がよく見える。

 あいかわらず、水中に生き物の影はない。


 足を取られるし滑りやすくなるので、浅いとはいえ近づかないでおくのが賢明だろう。


 しばらく進むと、コウモリが飛んでいるのが見えた。


「試し切りにはゴブリンのほうがいいんだけど。ま、コウモリでもいいか!」


 コウモリを相手にしたときの【片手剣】での動きも確認しておきたい。


 といっても、やる事は変わりない。

 回避して斬る。基本はこれだ。


 武器はナタを使う。

 これを使っていて【片手剣】が取得できるようになったんだ。当然スキルも乗るだろう!


 同時に多数を相手にすると危険なので、分身をデコイにして的を散らす。


 こちらに気づいたコウモリが飛来してくる。


「さて、どうかな……っと!」


 【回避】スキルが示してくれた安全な位置へ体をずらす。

 それと同時、ナタをコウモリの飛行コースへと振り抜く。


「キィィィ……ッギっ!」

「よし、撃墜! 手ごたえは少し、軽くなったな!」


 ナタの攻撃を当てれば、たいていコウモリは一撃で倒すことができていた。

 耐久力はゴブリン以下だからな。


 【片手剣・威力強化】のおかげで威力は上がったように思う。

 軽い手ごたえで倒せた、というくらいだ。

 いきなり劇的に強くなるわけではない。

 このあたりは【打撃武器・威力強化】と同程度だ。


 ゲームじゃないから数字でわからないのがもどかしいな。


「キィッ!」


 一匹を撃墜した直後、新たなコウモリが襲ってくる。

 回避しながらナタを振るったせいで、俺は少し体勢が悪い。


 これまでなら、大きく跳んで仕切りなおすところだ。だが――


「――ファストスラッシュ!」


 俺はそのままナタを切り返して、下から上へと振り上げる。


 【ファストスラッシュ】が発動する。

 その効果は、斬撃の速度を上げるというもの。


 素早い斬撃が、本来なら迎撃の間に合わないコウモリへと直撃する。


「っしゃあ!」


 腹を切り裂かれたコウモリが声を上げる間もなく塵へと還る。


 斬撃の速度を上げる効果であって、威力を上げる効果ではない。

 しかし、速度は威力に直結する。


 これが、ゲームとは違うところだ。

 速さは強さ。速いからと言って攻撃が軽くなるわけではない。


「よし、思った通りだった。速くて強い攻撃が出せる!」


 【片手剣】はなかなか使い勝手がいいようだ!

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