表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

580/1471

レベル二十一到達! ……ついに解禁されたアレ!?

 クモの巣が消え、その後ろに下り階段を発見した。

 トウコが階段を指さす。


「あっ! 階段っス!」

「やりましたね! これで十階層に降りられますー」


 俺は地図に階段の位置を記す。


「そうだな。でも、まずは休憩しよう」


 俺たちは安全地帯――階段に移動する。

 ここならじっくりとスキル振りができるぜ!


「じゃあ二人は休んでてくれ。俺はスキルを振るぜ!」

「ウキウキっスね、店長!」


 俺はステータスを開きながら答える。


「まあな! 前回は悪性ダンジョンの中だったから、じっくり選べなかったし」


 トウコが空中に指を走らせる。


「あたしもさっきレベル上がったから見てみるっス!」

「いいなあー。私はまだなんです。追いつかれちゃいましたねー」


 リンはうらやましそうな顔だ。


 ダンジョン歴が長いから、これまで一番レベルが高かった。

 ついに追いついたぜ!


「レベルが高くなると、それだけ上がりにくくなるしなぁ」

「適正レベルっスね!」


「ちょうどいいレベルじゃないとダメなんですねー」

「ああ。レベルに見合った敵を倒さないと、経験が入りにくいっぽいな」


 この辺は体感である。

 ダンジョンでの経験値は一定じゃない。


 弱い敵ばかり倒しても経験値は少なくなる。

 同じ敵、同じ種類、同じ戦法の戦いじゃあ、得るものは小さい。


 ある意味ではあたりまえだな。

 作業じゃ経験は得られない。身にならないんだ。


 逆に、苦戦してそれを突破したり、新しい戦術を試すと経験値がたまりやすく感じる。

 実際の成長とリンクしているんだと思う。


 ゲーム的な経験値と似ているようで違うんだ。


「レベル差ならあたしが一番っス! すぐ追い抜くっス!」

「いや、そうはならんだろ!」


 トウコはレベルが低いから上がりやすい。

 それはそうだ。


 でも俺たちも同じだけ戦う。


 同じだけの経験を積んでいけば、差は縮まっても追い抜かれることはない。

 手を抜いてるわけじゃないからな。



 リンが両手で小さくガッツポーズを作って意気込む。


「ま、負けてられませんね!」

「お、頼もしいね!」


 この調子なら、リンのレベルもすぐに上がるはずだ!



「さて、どうするかな」


 レベル二十になって上級忍者の職業を取った。

 【上級忍術】はそのときからが選べるようになっていたが……。


 前回は悪性ダンジョンに対応するために【消臭】と【隠密】を取ったんだよな。


 上級スキルを取らずに地味で堅実に行く俺。

 結果的にはいい判断だった!



「まずは基礎スキルの【上級忍術】を取らなきゃな。うお、必要ポイントたけぇ! 4ポイントだ!」


 --------------------

 【上級忍術】

 忍術の基礎スキル。さらなるスキルを解放する。

 必要ポイント:4

 --------------------



「ポイントなくなっちゃいますねー」

「基礎スキルってジャマっスね!」


「まあ、取らないと先に進まないからな! 取るぜ!」

「しょうがないですねー」


 さて、取得してスキルポイントは残り一だ。


「とりあえず【上級忍術】のリストを見てみるか……」

「おおっ!  上級(じょーきゅー)スキルっ! これで上級店長っス!」


「なんだよそれ……」

「すごいですー! いいなぁー!」


 いいのか? 凄いのか!? 上級店長!



 俺はリストを見て――目を見開く。


「ん……これはっ!?」


 --------------------

 【上級忍術】

  【自律分身(じりつぶんしん)の術】

   レベル2:持続時間、クールダウン時間が強化される

   レベル2への必要ポイント:1


  【意識共有】

   レベル2:より多くの情報を共有する

   レベル2への必要ポイント:1

 --------------------



「ど、どうしたんですかー!?」

「自律分身の術が――上げられるようになってるぞ!」


 これまでは必要ポイントがハイフンになっていて成長させられなかったのだ。

 ついに解禁っ!


「おおっー!? 上級店長二号(にごー)っス!」

「しかも熟練度がたまってるからすぐ上げられるぜ!」


 これは迷わず上げるぞ!

 ポチっ!

 スキルレベル二だ!



 ボス初討伐の報酬でもらったスキルだから――と思っていた。

 だけどこれは【上級忍術】だったか!




 --------------------

 名前 : クロウ ゼンジ

 レベル: 21

 筋力 : C

 体力 : B+

 敏捷 : B+

 知力 : C

 魔力 : C

 生命力: C


 職業 : 忍者、中級忍者、上級忍者

 スキル:

  【忍術】2

   【壁走りの術】3

   【分身の術】5

   【薬術】2

   【忍具作成】3

   【忍具】2

   【忍具収納】3

   【体術】2

   【毒術】2

   【吸着(きゅうちゃく)の術】2

   【反発(はんぱつ)の術】1


  【中級忍術】

   【判断分身の術】2

   【入れ替えの術】2

   【引き寄せの術】1


  【上級忍術】(NEW)

   【自律分身の術】2(1から上昇)

    【意識共有】1


  【隠密】

   【隠術】3

   【消音】2

   【消臭】2

   【致命の一撃】2


  【暗殺】2

  【投擲】2

  【歩法】3

  【身体強化・敏捷力】1

  【身体強化・筋力】1

  【身体強化・体力】1

  【暗視】2

  【回避】2

  【受け身】2

  【危険察知】2

  【跳躍】2

  【軽業】2

  【瞑想】2

  【木材加工】1


  【打撃武器】

   【打撃武器・威力強化】1

   【フルスイング】2


  【片手剣】

   【片手剣・威力強化】1

   【ファストスラッシュ】2


 (残ポイント:5→0)

 --------------------



 【エラー】になっていた表示も【上級忍術】に変わったぞ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] イレギュラーな自律分身は上級忍者のカテゴリーに入ると判断されたわけですね。 ちゃんと修正入るあたりダンジョンシステムは謎だらけ
[気になる点] ダンジョンの方がエラーに対応した結果、自律分身が上級忍術に組み込まれた結果な気がする… まぁ、この辺の事は物語的に重要でも無い気がするし元からあったとしても変わらないとは思いますけれど…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ