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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
五章 本業は公儀隠密で!

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お宝タイム! 働いたら報酬がないとね!

「なにが入ってるんでしょうかー」

「では、オープン!」


 俺は分身に宝箱を開けさせる。

 俺たちは盾を構えた分身の後ろで待つ。


 ――罠はない。


 中身は青い水薬が入った小瓶だった。


「おーっ! 青ポーションっス!」

魔力回復薬(青色ポーション)か。悪くないな!」

「うれしいですね!」


 もちろん治癒薬(赤色ポーション)でもうれしい。

 だけど、俺たちには魔力回復薬のほうが需要がある。


 安全第一の方針のおかげだな。

 俺たちは負傷が少ない。

 ポーションを常用するような攻略はしていない。


 それに対して魔力は常に使う。

 特にリンは魔法を使うからとくに消費が激しい。



 探索を続けて、さらに宝箱を見つける。

 こちらは治癒薬(赤色ポーション)だった。



 俺は地図を広げて宝箱の位置を書き入れておく。


「そろそろこの階層も制覇だな!」

「地図が埋まってきましたねー」


「そろそろ階段があってもいいはずだ」

「このへんがあやしいんじゃないっスか」


 トウコが地図の埋まっていない箇所を指さす。

 他にも未踏破の場所はあるが――


「ああ、そこを探してみるか。今いる場所から近いし」



 一度通ったルートは罠チェックの手間がない。

 すぐにたどり着く。


「大部屋だな。お、クモがいる。あっちの(すみ)だ」


 大きなクモが部屋の隅に巣を張っている。

 その奥に階段が見える。

 あたりだ!


 天井にはコウモリの群れがぶら下がって休んでいる。

 リンがそれを指さす。


「あのあたり、コウモリさんもいますねー」


 暗がりにいるが【魔力知覚】でわかったんだろう。

 俺の【暗視】でもとらえている。


「ちゃちゃっとやっつけるっス!」

「じゃあ分担だ。コウモリはリンが包み焼きに。クモはトウコがチャージショットで」


 リンは素直に魔力を練り始める。


「はーい」


 トウコは銃をチャージしながら、俺に目を向ける。


「で、店長はなにするんスか?」


 なんだその目は。

 別にサボってるわけじゃないぞ。


 クモを相手に俺が前に出てもしょうがない。

 遠距離から一撃で倒すのが一番。


 適材適所。

 俺は安全マージンだ。


「俺は後詰(ごづ)めだ。なにかあったときのサポートだよ」

「そっスかー。――チャージショットォ!」


 トウコの銃口から光がほとばしり出る。

 クモを撃ち抜いて、背後の壁に着弾する。

 砂煙が舞い上がる。


「やりぃっ!」

「――おい、まだだ!」


 クモが放った糸がトウコに向けて飛来する。


「入れ替えの術!」

「あっ!」


 俺はトウコと場所を入れ替え、間髪入れずに回避。

 糸は背後の床にはりつく。


 俺はそのまま距離を詰め、刀をつき込む。

 クモは塵となって消える。

 生成された魔石を空中でキャッチ。



「こっちも終わりましたー」


 炎に部屋が明るく照らされる。

 ぽとぽととコウモリの魔石が落ちてくる。

 光を反射して、ちょっときれいだ。


「おうお疲れリン!」


 言いながら俺は周囲を確認――敵影なし!

 戦闘終了だ!


 トウコが駆け寄ってくる。


「店長、あざーっス! ゴヅメ大事っスね!」

「おう! 仕事してるだろ!?」



<経験が一定値に達しました。レベルが上がりました!>


「お!? レベル二十一になったぞ!」

「わあ! よかったですねー!」

「おめでとっス!」


 今回は九階層まで戦いまくったからな!

 さて、なにを取ろうかな!

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