自己分析して瞑想しよう! ……自己啓発セミナーか!? 【スキル取得】
新しいスキルも取得できるようになったので、一度現状を整理してみよう!
今の課題は魔力不足だ。
分身の術を攻撃で使えるようになったことで、コストの重さが問題になっている。
短期的には問題なく戦える。
一度の戦闘で分身を三体程度出しても、魔力酔いは起こらない。
それ以上だと、怪しい感じになってくる。
ダンジョンの中ではいつ敵に襲われるかわからない。
いつでも万全の態勢で戦えるわけではないのだ。
意図しないタイミングで、襲われることもある。
戦闘中にほかの敵に発見されて連戦することもある。
これは隠密で敵から隠れる都合上、すべての敵を倒していないことも影響している。
周囲の状況や自身のコンディションから戦闘を避けることもある。
たとえば無防備なゴブリンがいても、近くにコウモリが居れば戦わず避けるとか。
そうした敵が、あとで別の敵との戦闘に乱入してきたりもする。
そうならない位置取りを心がけていても、たまにはしかたがない。
分身を三体出した後、次の敵との連戦になった場合は、苦しい戦いになる。
魔力を節約して戦うことになるからだ。
ここで四体目、五体目の分身を出すと、魔力酔いによる体調不良になってしまう。
分身を出せても、操作が難しくなるし、軽快な運動も厳しくなる。
負けることこそないものの、被弾することもある。
敵をやり過ごすことで、次に発見されたときに囲まれてしまうことが問題だ。
そうならないようにすべての敵を倒して進めばいいのだが……。
出会う敵を片っ端から倒して進むほど、俺は無双の強さではないのだ。
見つかってしまうから、混戦状態になってしまう。
しかし、四階層ではこれまでより発見されるリスクが上がっている。
四階層は明るく、ルートも限られる。
そして、敵の数が増えている。
ゴブリンの感知能力は低い。背後からならまず見つからない。
初手はほぼ不意打ちを取ることができている。
しかし、ぶらぶら歩いているゴブリンは予想のつかない動きをするのだ。
気まぐれに振り返ったり、向きを変えたりする。
そうしたとき、運悪く発見されてしまう。
俺を発見すると、ゴブリンはギャーギャーとわめきだす。
ゴブリンが騒げば、コウモリも寄ってくる。
わちゃわちゃしたカオスな混戦が始まってしまう。
ゴブリンとコウモリを同時に相手取ると、難易度が急上昇する。
組み合わせの問題だ。
俺がコウモリを倒せるのは、攻略パターンが確立しているからだ。
それは分身とマフラーだ。
分身にランダム回避運動で幻惑行動を取らせつつ、俺が投擲して仕留める。
ここにゴブリンが加わると、このパターンが成立しなくなる。
コウモリ対策のマフラーはゴブリンには通用しない。
マフラーなど目もくれず、ゴブリンは分身にがむしゃらに向かっていく。
ランダム回避運動をしているだけの分身ではゴブリンの攻撃をかわし切れなくなる。
分身がやられれば、コウモリとゴブリンの両者に俺が狙われる。
アクロバティックな動きのおかげで戦えるようになったとはいえ、同時にさばくのは骨が折れるのだ。
俺には防御性能や耐久力はないから、ゴブリンの武器だって当たり所が悪ければ死ぬ。
それどころか、足をくじいただけでも命とりだ。
回避ができなくなった俺は、すぐにやられてしまうだろう。
ザコ扱いして軽く見過ぎると、痛い目を見るのだ。
「というわけで、課題は継戦能力だな!」
戦い続ける力のことだ。
まずはケガをしないこと。
そして補給や回復ができることだ。
俺の場合は被弾しないためのスキルは多めに取っている。
【回避】【軽業】【受け身】【危険察知】【身体強化・敏捷力】がそうだ。
体力……疲労についてもステータスの体力と【身体強化・体力】で足りている。
何時間もダンジョンで動き回ることができる。
物資の補給についてはクラフトスキルだ。
【忍具作成】が一手に担っている。
ダンジョンの中でも魔石があれば、手裏剣を作ったりマフラーを修理したりできる。
物資の補給には少し問題を抱えている。
身軽に動くには、荷物は多く持てない。
しかし、俺には便利な無限の収納がない。
持ち運べる道具に限界があるのだ。
「あー。アイテムボックスほしいなー! 覚えたいなー!」
届け! この思い!
しかし、取得可能なスキルのリストに現れない。
必要性も強い気持ちもあるのにな。
何か条件があるのかもしれない。
回復はアイテムだよりなのが現状。
薬草と治癒薬。薬草はじわじわと回復効果が続くタイプだ。
治癒薬はまだ試していない。
エリクサー病……貴重なアイテムを使えない不治の病に患っているからな、俺は。
負傷に対する回復手段はある。
そしてもう一つのリソースである魔力。
これが俺に不足しているのだ。
ステータスがCなので、そもそも魔力の上限値が高くない。
そして、回復する手段がない。
今は時間経過での回復に頼っている。
魔力酔いが近い時は、ダンジョンの暗がりでじっと耐えるという状態だ。
この時間はもどかしい。危険でもある。
「魔力の回復手段を確立する。これが急務だ!」
というわけで、先ほど取得可能になった【瞑想】を取得する!
魔力がメインなので、体力の回復はオマケ程度に考える。
体力はスタミナだから、ケガが治るわけじゃあない。
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【瞑想】1(NEW)
(残ポイント:6→5)
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「瞑想を取得したが……今ここでは危険だよな?」
今は四階層の途中だ。
瞑想は、目を閉じてリラックスする必要がある。
いまは安全な状況ではない。
階段か、隠れるのにちょうどいい地形を探すとしよう。
次話、瞑想する!?




