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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
四章 副業は公儀隠密で!

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【薬術】のスキル調整! 一つ上げて、二つ下げる!

 【薬術】に対してスキル調整をしてみる。


 森エリアを探索してたとき、赤色キノコに【薬術】を使おうとした。

 だけどスキルレベルが足りなかったんだよな。


 どうやら赤色キノコは、スキルレベル三の「高度な薬」に該当する薬の素材になるらしい。



 普通ならここで【薬術】のスキルレベルを上げるところだ。

 だが、そんな必要はない!


 【薬術】はスキル調整の対象になるのだ!

 【忍術】の関連スキルだからね。


 わざわざ【薬術】にポイントを振らなくていいのだ。

 お得、お得ぅ!



「さて、さっそくスキル調整してみるか!」



 俺はウィンドウを操作してあれこれ試してみる。

 結果はこうだ。


 --------------------

 【薬術】

  威力 :+

  距離 :

  発動 :-

  時間 :-

  CD :

  消費 :

 --------------------



 2項目を下げ、1項目を上げた。

 クールダウン時間と距離は変更できなかった。


 これはたぶん、もともと()()()()()()()()項目だからだ。



 設定がなけりゃ、いじれない。


 もともと【薬術】には、クールダウン時間がない。

 連続で使えるのだ。


 そして、距離もない。

 スキルレベルが上がっても、遠くに生成できるとかは無しなんだろう。



 あれ!? 消費も変更できないぞ!

 なんでだ?

 このスキルはクラフト系スキルだからか?


 不正防止かもしれない。

 消費をいじれると、いろいろ悪さができそうだし。


 消費するのは俺の魔力ではなく、()()だ。

 いわば原料。これは絶対必要らしい。



 スキル調整で消費を調整できないかと言うと、そうではない。

 【分身の術】の場合は消費を上げる(プラス)――コストを下げることができた。


 消費魔力が下がるわけだ。

 こうして俺は【分身の術】を連発しやすくしている。


 分身の場合は俺の魔力を払うタイプだから……だと思う。

 【薬術】で消費を上げられないのは、原料を使うタイプだからだろう。



「では改めて、頼むぜ薬術ちゃん!」


 赤色キノコを対象に【薬術】を発動させる。


 ん……。

 発動しない……?


 いや、した!

 時間がかかっただけだ。


 いつもよりゆっくりと作成可能なアイテムのリストが表示される。

 ここが遅くなるのかよ!


 さて、なにが作れるんだ?


 ――暗視薬(あんしやく)

 ――士気高揚薬(しきこうようやく)



 リストを見ながら俺は首をかしげる。


「暗視だって? 高度な効果の薬とはいえ、そんなファンタジーな薬があり得るのか?」


 俺は薬術で作れるのは現実的な薬だと考えている。

 いわゆる錬金術で作るような魔法の薬ではない。


 ()()()ポーションを作ろうとしても無理なはず……。


 ……いや、決めてかかってはいけないのか!?


 俺が思い込みでスキルの限界を下げている可能性もあるぞ!


 よし! できる……!

 なんでも作れる!


 俺は再びリストを開く。

 ……リストが開くのが遅い!


 なにこれ、地味にうざい!


 やっと開いた……が、リストの内容に変化はない。

 くっ……俺の思い込み力だけじゃ、魔法の薬は作ってくれないか……。


 やっぱり薬術ちゃんはごまかせない!

 腰に手を当てて怒っている眼鏡の委員長を幻視(げんし)する。


 ムリだよなぁ……。ルールはルールだ。



 じゃあ、暗視薬(あんしやく)を一つ作成するとしよう!


 作るのは水薬(みずぐすり)だ。

 入れ物は【薬術】では生成されないので別途用意する。


 【忍具作成】君の出番だ!


 二種類の器を作る。

 受け皿と持ち運び用の(びん)だ。


 器は忍具! 問題なし!

 いつもの通り、さっと作ってしまう。


 これで準備ヨシ!



「では薬術ちゃん! ――暗視薬を水薬で頼むぜ!」



 材料である赤色キノコと魔石が光る。

 ゆっくりと、光が強くなる。


 分解されるように、素材が消えて光に変わる。


 その光が俺の手に集まっていく。

 いつもより、この工程も遅い。


 遅い分だけ動きが細かく見えるのが面白いな。


 受け皿の上に水薬が生み出される。量は少ない。

 水薬を瓶にうつす。


「よし完成!」



 俺はでき上った薬を手に満足げに頷いた。



 スキル調整は思った通り、使えるものだった!


 「威力」を上げることで作れる品物が変わった。

 つまりスキルレベルを上げた場合と同じ品物が作れる。


 「発動」「時間」を下げてもデメリットはないも同然。

 クラフトは拠点でゆっくりやるものだしね!

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