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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
四章 副業は公儀隠密で!

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スライムタピオカの効果!?

本日は二話投稿予定です。

 俺が捕まえた二体のスライムをリンがさばいていく。

 まるで料理をしているような手さばきだ。


「はい。できましたー。二人とも食べてみてくださーい!」


 仕上げに持参したハチミツをかけて、リンが差し出す。


「やたーっ! タピるっス!」

「お、おう」


 皿の上で謎の球体がプルプルとふるえている。

 スライムの核である。


 見た目にはちょっとしたスイーツだ。



 リンはタピオカというが、サイズ的には団子(だんご)だな。


 【食品鑑定】によれば食べられるし、毒もないという。


 俺の【毒術】の対象にもならない。

 ダブルチェック、ヨシ!


 とはいえ、ちょっと勇気がいる。

 意を決して、俺はスライムタピオカを手に取る。


「では、いただきます」

「いただきまーす!」


 俺とトウコはそれを口に運ぶ。


 少しかためのゼリーのような食感だ。

 タピオカの食感に近いが、もうちょっと柔らかい。


 味はうすいが、そのおかげでハチミツがよくからんでいる。


「おいひーっス!」

「うん。うまいな!」


 魔石を食べたときのような妙な感覚はない。

 口の中で塵になったりせず、ちゃんと腹におさまった。

 ちゃんと栄養になるはずだ。


 リンが前のめりになって言う。


「ですよね!? 普通のスライムさんでこれですよ! さあ、花蜜(かみつ)スライムさんをさがしましょう!」


 熱意がすごい!


「お、おう。そうだな!」

「これならいくらでも食べられるっス!」


「ちなみにトウコ。スキルや経験値は手に入ったか?」

「んー。なさそうっス!」


 スライムの食材からスキルは得られなかった、と。

 経験値が増えたかは体感が小さいのでわからないだけかもしれない。


 俺もボスを倒したときに感じることはあるけど、ザコ敵では感じない。

 もちろんステータス上でも見えない。


「じゃ、魔力はどうだ?」

「あ、それは効果ありっス! 元気になってきたっス!」


「よかったね、トウコちゃん!」

「リン姉の【食材】のおかげっスね!」


「うまくいったな! 二人のスキルの相乗効果(そうじょうこうか)だ!」

「あたしたちは相性バッチリっス! いえぇい!」

「い、いえーい」


 トウコが差し出した手にリンがハイタッチする。


 やらされてる!

 もう条件反射で手を出すようになってきたな!


「ゼンジさんがスキルの相談に乗ってくれたおかげですね!」

「そうか? 俺はたいしたこと言ってない気がするぞ?」


 俺が言わなくてもリンは【食材】を選んだんじゃないか?


「いえ。一人だとなかなか決められなかったと思います。迷ってばかりになっちゃうんです」

「あたしだったら、すぐスキル取っちゃうっスね!」


 迷いすぎて取らないんじゃポイントが()きない。

 かといって(いきお)いでスキルを取ったら、無駄になりかねない。


「そうか。それなら言ってよかったよ」

「これからもお願いしますね!」


「頼りにしてるっス! 店長、いえぇい!」

「いぇい!」


 俺はハイタッチする。

 自分から行ってやったわ!



 とにかく、スライムタピオカは食べられる。

 味も悪くない。


 さらに、トウコが【捕食】すれば魔力が回復する。


 リンの【食材】はバッチリ役に立っている!

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― 新着の感想 ―
[一言] やはり役に立つのは「食材」でしたね。 これさえあればダンジョンサバイバルも可能ですし でもゴブリン料理はきついか…? ゾンビ料理なんてなったら無毒化してもリンちゃんのSAN値が限界突破しそう…
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