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社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
四章 副業は公儀隠密で!

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料理人のスキル――【調理】とは?

 リンの新スキル候補、【調理】スキルを書き出した。

 それを見てトウコが言う。


調理(ちょうり)料理(りょうり)ってなにが違うんスかね?」


「日本語的には微妙な差だよな。調理のほうが本格的なんじゃなかったか?」

「料理は完成品で、調理は作業でしょうか。あんまり意識していませんねー」


 まあ、大体あってると思う。

 厳密な差はどうでもいい。

 【料理】スキルは選択肢にあがっていないらしいし。


「ちなみに俺は調理師(ちょうりし)免許は持ってないぞ」

「あれ、()()()()()いいんスか?」


 トウコの言う()()()()、とは俺がファミレスの店長――いまはマネージャーだからだろう。

 でも、別にいいのだ。


「飲食店だからって調理師免許はいらないんだ」

「へえー。そうなんスね!」


「食品衛生責任者なら持ってるけどな。あと防火管理者も」

「わあ、すごいですね! さすがゼンジさん!」


 さすがもなにもないよ!

 褒めてもなにも出ないよ!


「いや、すぐ取れる資格だし……あ、ヤマダさんにも取ってもらわなきゃな」


 今は店に俺の名前を掲示している。


 俺は原則リモートワーク状態だ。

 たまには顔を出すけど、毎日店にいるわけじゃない。

 先のことを考えると新店長のヤマダさんが持ってるほうがいいよね。


 食品衛生も防火管理者も簡単に取れる資格だ。

 なお、オーナーはどちらも持っていない。


 あのとき俺が辞めてたら、店は破綻(はたん)確定だった。

 でも、ブラックだから無視して営業しちゃってたんだろうなあ……。

 法的に問題ありだ。ダメ絶対!


「店長……お店のことはあとでいいっス!」

「あ、脱線しちまったな」


 リンが言う。


「この中だと、私は【料理無毒化】【食材保存】が便利そうだなと思っています!」

「毒のある料理って……フグとかヘビを調理できるってことかな?」


 フグの調理には調理師免許のほかに特別な資格がいるが……。

 まあ脱線するから言わないでおこう。


「腐ったり痛んだりした料理も食べられるようになるのかなー、と思ってます」

「賞味期限切れても安心っスね!」


「なんか庶民的なスキルだなあ……便利そうだけど」

「【食材保存】はたぶん、料理が痛まないように取っておけるんじゃないでしょうか」


「なんか、戦闘の役には立たないスキルばっかりっス!」

「【食材加熱】で熱々のグラタンでも投げるとか?」

「食べ物を投げるのはちょっと……」


 うん。食べ物で遊んではいけない。

 というか、武器にしてはいけないね。


「あくまでもご飯を作るスキルか。となると【捕食】の役に立つかだが……」

「【料理無毒化】が役に立つんじゃないかと思ってるんですけど……どう思いますか?」


 リンがこちらをうかがっている。


「魔石やモンスターの素材を調理したら、毒があるかもしれないってことだな?」

「そうです。魔石がおいしくないのは毒ではないみたいですけど……」


「マズいだけっスよね! 店長の一発芸っス!」

「芸じゃねえわ! トウコのために試してるんだからな!?」


 コントの爆発オチみたいな扱いはよせ。


「【調味】で味をつけたり整えたら魔石もおいしく食べられるかも……?」

「それでスキルが身に付いたらラッキーだな」

「エグい感じとかピリピリした感じもなくなるならいいんスけどー」


「まあ【捕食】に使えそうなスキルはあるし、普段使いには便利そうだな」

「戦闘には微妙っスね!」

「では、これは置いておきましょう。次は【食材】についてですね!」


 【調理】についてはわかった。

 次は【食材】だ!

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― 新着の感想 ―
食品衛生責任者はたしか、実務3年経験して講習受ければ取得可能でしたよね。(弟は両方とも持っていたが、詳しい取得方法は聞いてないから不明。)
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